リッシュモン大元帥が答える10の質問

三人目は『7番目のシャルル、狂った王国にうまれて 〜百年戦争に勝利したフランス王は少年時代を回顧する〜』第三章と第九章で主人公を務めたリッシュモン大元帥に回答してもらいます。



質問1 名前と年齢は?

「ブルターニュ公弟のアルテュール・ド・リッシュモン伯爵。31歳だ」


質問2 職業は?

「フランス大元帥を拝命している」


質問3 出身地は?

「フランス王国ブルターニュ公爵家の避暑地、ヴァンヌのシュシニオ城で生まれた」


質問4 特技や特殊能力はありますか?

「軍事力・教養を含め、王侯貴族に求められる技能は一通りできる」


(※この人、アーサー王の末裔だのカエサルの再来だのいわれている上に、31歳の若さでフランス王国軍トップの大元帥に就任、生涯二回しか敗北しなかったらしいので、人並み以上に優れた天才軍人です。)


質問5 夢や目的はありますか?

「シャルル七世陛下の幸福を願っている。そのためにはベッドフォード公をフランスから追放し、陛下を『しかるべき地位』につける」


質問6 あなたがいる世界はどんな世界?

「前回と前々回で陛下がおっしゃったとおりだ。イングランドがフランス北部を不当に占領している。悪事は正さなければならない」


質問7 あなたの周りにはどんな人がいる?

「シャルル七世陛下がおられる。……状況に応じて、フランス王国の軍閥貴族を中心とした家臣団とブルターニュ公の家臣団を率いている」


質問8 ライバルなどいますか?

「フランス王国から排除すべき宿敵は、イングランド摂政ベッドフォード公。フランス宮廷から排除すべき逆臣という意味では、大侍従ジョルジュ・ド・ラ・トレモイユがライバルだ」


質問9 あなたの好きな人はどんな人?

「まっすぐなのに屈折している。純粋なのに単純ではない。素朴なのに輝いている。優しいのに頑固で、一見冷めているのに深いところで炎が燃えている——、矛盾するようだがそういう人だ。わかりにくいか? ……穏やかでまじめだが、風変わりでミステリアスなところがある。悲惨な生い立ちのせいか、時折、物憂げな横顔を見せる。隠しているつもりなのだろうが、こちらの胸が張り裂けそうになる。諦観に由来する優しさを、手放しで称賛することはできない。すべてを捧げると誓ったのだからもっと信頼してほしい。……ああ、念のために言っておくが、弱い人ではないのだ。ただの弱者なら、とっくに正気を失っていてもおかしくないからな。私が必ず守るから、心の中を聞かせてほしい、素顔を見せてほしい。あの人が何を見て、何を考えているのかを知りたい」


質問10 最後に一言。

「最近更新が止まっているようだが、陛下と仲違いした状況で中断されるのは心外だ」



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本編はこちら。


▼【少年期編完結】7番目のシャルル、狂った王国にうまれて 〜百年戦争に勝利したフランス王は少年時代を回顧する〜

https://kakuyomu.jp/works/16816927859447599614


リッシュモンが主人公を勤めるのは、『第三章〈アジャンクールの戦い〉編』と『第九章〈正義の目覚め〉編』です。


▼第三章『3.1 争いの始まり、それぞれの野心(1)』

https://kakuyomu.jp/works/16816927859447599614/episodes/16816927859470987994


▼第九章『9.1 ロンドン塔の虜囚たち』

https://kakuyomu.jp/works/16816927859447599614/episodes/16816927859472369393




自主企画イベントの締め切りまで残り一週間。

もうひとりくらい行けるかなー。だ・れ・に・し・よ・う・か・なー


それでは次回の四人目は、自宅療養中に翻訳・公開したアレクサンドル・デュマの未邦訳戯曲『シャルル七世とその重臣たち』の主人公、シャルル七世でいこうかと。

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