シャルル七世が答える10の質問

二人目は『7番目のシャルル、聖女と亡霊の声【青年期編】』の主人公、即位後のシャルル七世に回答してもらいます。レッツ・インタビュー!



質問1 名前と年齢は?

「シャルル・ド・ヴァロワ。青年期編・第一章の時点では21〜22歳だ」


質問2 職業は?

「フランス王国ヴァロワ王朝・第五代国王だが、イングランドが支配する北フランスではいまだに王太子と呼ばれている。自称・フランス王wとかな」


質問3 出身地は?

「フランス王国のパリ、王宮内にあるサン・ポール館で生まれたと聞いている」


質問4 特技や特殊能力はありますか?

「スピーチがうまいと言われるが、実感はない……。こういう身分だとお世辞を言われる機会が多いから、あまり真に受けないように聞き流している。あと、趣味と実益を兼ねて、火砲の開発と運用方法について研究している」


質問5 夢や目的はありますか?

「ブルゴーニュ公と和解したい。できれば、イングランドをフランス王国から駆逐したい。義弟の領地だからメーヌだけでも返してくれないかな」


質問6 あなたがいる世界はどんな世界?

「読者諸氏の時代からすれば、英仏・百年戦争の後期だ。ロワール川を挟んで、北フランスはイングランド摂政ベッドフォード公が支配し、南フランスは私が支配している。正直なところ、私は戦争や流血が嫌いだし、パリに愛着がないから『何がなんでも王都を奪還する』意欲も決意もない。ロワール流域が平穏なら今のままでもいいと思っているのだが、ベッドフォード公は好戦的なんだよなぁ」


質問7 あなたの周りにはどんな人がいる?

「最初に思い浮かんだのはリッシュモン大元帥だ。王国の最高司令官で、王に次ぐ権力を授けているため、顔を合わせる機会が多いせいだろう。それから、幼なじみでいとこで親友のデュノワ伯。王妃マリー・ダンジューと長男ルイ。義母のヨランド・ダラゴン、義弟で盟友のルネ・ダンジュー。キリがないのでこの辺で」


質問8 ライバルなどいますか?

「フランス王位を争っている相手——という意味ではヘンリー六世なのだろうが、あの子は甥だし、まだ幼いからライバルと思ったことはない。そうなると、イングランド摂政のベッドフォード公になるのかな。何度か決闘裁判を申し込まれたが、めんどくさいから無視している。あちらのルールに従う義務はない」


質問9 あなたの好きな人はどんな人?

「回答は控えさせてもらう。……だめ? 恋人でも寵臣でも、王のは政略に利用されて不幸を招く。そういう事例をたくさん見てきた。だから、特定の人を好きにならないようにしている」


質問10 最後に一言。

「長らく更新が止まっているのだが、百年戦争は終結するのだろうか。ジャンヌさえ登場してないのは由々しき事態だ……」



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本編はこちらです。


▼7番目のシャルル、聖女と亡霊の声【青年期編】

https://kakuyomu.jp/works/16816927859769740766


次回は、【少年期編】第三章と第九章で主人公を務めたリッシュモンです。

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