Aデュマ版・シャルル七世が答える10の質問
四人目は、自宅療養中に翻訳・公開したアレクサンドル・デュマの未邦訳戯曲『シャルル七世とその重臣たち』の主人公、シャルル七世に回答してもらいます。
質問1 名前と年齢は?
「シャルル・ド・ヴァロワ。21歳だ」
質問2 職業は?
「フランス王国ヴァロワ王朝・五代目の国王だが……、王の権威をひけらかすのは好きじゃない」
質問3 出身地は?
「フランス王国のパリ、王宮内にあるサン・ポール館で生まれた」
質問4 特技や特殊能力はありますか?
「鷹狩りなら任せてくれ! 食料調達のためだけじゃないぞ。畑を荒らし、人と家畜を襲う害獣退治は、権力者の義務でもあるのだ」
質問5 夢や目的はありますか?
「人々は王が壮大な偉業を成し遂げて、この国に栄光をもたらすことを望んでいる。だが私は、美しい夕暮れ
質問6 あなたがいる世界はどんな世界?
「王冠から宝石がこぼれるように、神妙な顔をして忠誠を誓った者たちが背中を向けて離れていく。王国は破滅へ向かい、古き時代が終わろうとしている。私は唯一の王位継承者で、崖っぷちに追い詰められている……。くっくっく、もはや開き直って笑うしかない!」
質問7 あなたの周りにはどんな人がいる?
「訳あって、アニエス・ソレルと少数の取り巻きを連れてシャルル・ド・サヴォワジー伯爵の城に滞在中だ。愛するデュノワが追いかけてきた時は嬉しかったが、けがが心配だ」
質問8 ライバルなどいますか?
「この物語でのライバルはサヴォワジー伯爵だろう。伯爵は、砂漠の国出身の若い従僕を処刑しようとしたが、判決直後に私が乱入してすべてをひっくり返してしまった。正直、家臣たちの前でメンツをつぶして悪かったと反省している。……あのシーンは逆転裁判のBGMを流すと盛り上がるぞ(反省してない)」
質問9 あなたの好きな人はどんな人?
「アニエスは美しい女性だが、容姿だけに惹かれたのではない。名誉と呼ばれる『高慢な貴族社会』で、王冠の重みにつぶされそうだった私に、優しさと幸福と喜びとときめきを思い出させてくれた」
質問10 最後に一言。
「作中のセリフを引用すると、私はね、自分から話しかけたり、人に話しかけられたりするのが好きなんだ! ……ふふ、楽しい企画に呼んでくれてありがとう」
(※可能な限り、作中に出てくるシャルル七世の行動やセリフを元に再構成しています)
最後までお読みいただき、ありがとうございます。回答中に、筆者の内なるシャルル七世が「例のシーンは逆転裁判」などと言い出し、本編の翻訳・執筆中は何も感じなかったシーンの見方が変わりました。
ついでに、内なるシャルル七世からもう一言。
「英仏・百年戦争が終結するまで長い時間がかかるが、ピンチのときほどふてぶてしく笑っていたい。人々は『楽しそうに破滅していく王』だと呆れているが、そんな心境でフランス王をやっているよ・笑」
少なくとも、当方が書いている「勝利王シャルル七世」はそういうキャラクターのようで。
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本編はこちらです。
▼アレクサンドル・デュマの未邦訳戯曲『シャルル七世と重臣たち』
https://kakuyomu.jp/works/16817330656738524583
▼シャルル七世の逆転裁判編wは『第二幕 サヴォワジー伯爵・5場』
https://kakuyomu.jp/works/16817330656738524583/episodes/16817330662168053268
他のタイトル、他の主人公で、質問企画を続けるかは未定。
新たな「10の質問」を立ち上げるのも面白そう。主人公以外とかね。
聞いてみたい質問、回答させたいキャラクターがいれば、このページの文末にある応援コメントまで。
【謝辞】野林緑里様、楽しい自主企画イベントをありがとうございました!
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330664201731175
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