マリー・ダンジューが答える10の質問
リクエストに応えて、主人公以外の回答者編です。
今回は、『7番目のシャルル、聖女と亡霊の声【青年期編】』の主人公シャルル七世の妻でフランス王妃のマリー・ダンジューに答えてもらいます。マリーちゃん、よろしくお願いします!
▼オリジナルの質問(野林緑里様、自主企画イベントありがとうございました)
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330664201731175
質問1 名前と年齢は?
「マリー・ダンジューです。青年期編・第一章の時点では20〜21歳くらいね」
質問2 職業は?
「フランス王妃です」
質問3 出身地は?
「フランス王国北西部にあるアンジュー公領のアンジェ城じゃないかしら」
質問4 特技や特殊能力はありますか?
「特に思いつかなくて……、ごめんなさいね。ああ、でも後世の歴史家は『高潔な姫君で、理想的な王妃。生涯にわたって夫を深く愛し、時には涙もろい性格のシャルル七世を支えた』と評価してくださっているそうよ。光栄です」
質問5 夢や目的はありますか?
「陛下とともに、フランスに平和と繁栄をもたらすこと」
質問6 あなたがいる世界はどんな世界?
「悲しいですが、15世紀前半のフランスは荒廃していて、『乱世』と呼ぶにふさわしい時代です」
質問7 あなたの周りにはどんな人がいる?
「わたくしの夫でフランス国王シャルル七世陛下。長男で王太子のルイ。頼れる母ヨランド・ダラゴン。他にも大勢の人に支えられています」
質問8 ライバルなどいますか?
「特にいませんが、今後の展開を含めるならアニエス・ソレル嬢がライバルになるのかしら。とはいえ、わたくしはアニエスに好感を持ってますし、本心を申し上げると、あの内気な陛下が恋をする女性がどんな風に登場するのか大変興味があります」
質問9 あなたの好きな人はどんな人?
「陛下は、誰にでも分け隔てなく優しい御方です。わたくしのことも王妃として尊重し、幼なじみとして信頼し、いつも穏やかに愛してくださっているけれど……。情熱的な想いを向けてくださったことは一度もない気がして、ときどき苦しくなります」
質問10 最後に一言。
「最後でよろしいの? まだ続きがあるようですね」
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▼追加の質問元(@nannerl様、ありがとうございました!)
https://kakuyomu.jp/works/16817330664431822123/episodes/16817330664625238595
質問1 あなたの弱点、もしくは苦手なものは?
「陛下を愛しすぎていることが、わたくしの唯一の弱みだと考える者がいるようです」
質問2 とっておきのアイテム、もしくは大切なものは?
「子供たち」
【補足説明】
1422年に結婚してから1446年までの24年間、名前が判明しているだけで14人もの子を出産しています。
「フランス王位の継承権は男子のみ」というルールがあるため、王妃の最重要任務は男子を産むこと。王位継承者がシャルル七世しかいない危機的な状況で、結婚一年目にマリーは男児(ルイ十一世)を出産し、その子が順調に成長したのは幸運といえます。
質問3 好きな食べ物は?
「どんな食べ物でも感謝していただきますよ」
質問4 趣味は?
「手持ち無沙汰なときは、刺繍などを」
質問5 あなたの出身地の自慢できるもの・ことは?
「アンジューはフランスの一地方と見られがちですが、かつてはアンジュー帝国と呼ばれた由緒正しい要衝です。ロワール川流域には数百ものお城がありますが、アンジェ城が一番古いんですよ。これをご覧になっている読者の皆様方の時代には、弟のルネが手がけた自作小説のミニアチュール(絵付きの本)を所蔵しているようね」
質問6 子供のころの思い出は?
「陛下と初めて出会った日かしら。地味な僧服の男の子が、実は王子様だったというショックと、その状況から察せられる不遇な生い立ちに、わたくしはとても同情して、そばにいてあげたいと思いました。婚約して、陛下が王子らしい格好でアンジューに来たとき、早く家族になれるようにと願ったけれど、わたくしよりもルネの方がすぐに懐いてたわね。ふふ、なつかしい」
質問7 子供のころの夢は? それは叶いましたか?
「陛下と正式に結婚して妻になり、一年後には男児を授かりました。幼いころの夢が叶っているのは間違いありません。……幸せなはずなのに、ときどき胸が苦しくなるのはなぜかしら」
質問8 もらえるなら長期休暇と超大金どっち?
「時間も金品も、充分に持ち合わせています」
質問9 今一番欲しいものは?
「わたくしは恵まれているのでしょうね。今あるもので充分です。……ひとつだけ申し上げるとすれば、陛下のために王都パリを取り返して差し上げたい。あそこはフランス王家にとって象徴的な場所ですからね」
質問10 今一番許せないものは?
「イングランドです。陛下からフランス王位を取り上げたばかりか、アンジュー割譲を要求して、メーヌを侵略したことは許せません」
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本編はこちらです。
▼7番目のシャルル、聖女と亡霊の声【青年期編】
https://kakuyomu.jp/works/16816927859769740766
▼【少年期編完結】7番目のシャルル、狂った王国にうまれて 〜百年戦争に勝利したフランス王は少年時代を回顧する〜
https://kakuyomu.jp/works/16816927859447599614
次回は、シャルル七世の義弟で盟友のルネ・ダンジューの予定です。
回答させたいキャラクターや新たな質問があれば、文末にある応援コメントまで。新たな質問は10問たまったら回答します。
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