リッシュモン大元帥が答える10の質問(2)

今回は、『7番目のシャルル、聖女と亡霊の声【青年期編】』のもうひとりの主人公(?)、リッシュモン大元帥に答えてもらいます。


▼今回の質問元(@nannerl様、ありがとうございました!)

https://kakuyomu.jp/works/16817330664431822123/episodes/16817330664625238595




質問1 あなたの弱点、もしくは苦手なものは?

「私に弱点があるかはわからないが、客観的な視点から意見があるなら拝聴したい。嫌味ではなく本心から言っている。弱点を知り克服すれば、自らをさらに高めることができる」


質問2 とっておきのアイテム、もしくは大切なものは?

「陛下から賜った『フランス大元帥』の称号と、その証である元帥杖と大剣だ」


質問3 好きな食べ物は?

「ブルターニュの郷土料理。故郷から離れている時期が長かったせいか、思い入れがある」


質問4 趣味は?

「自己鍛錬。教養を高めるために書物を読み、肉体を鍛え、いつでも戦えるよう戦闘技能を磨いている」


質問5 あなたの出身地の自慢できるもの・ことは?

「ゲランドの塩。ブルターニュ半島ゲランド湾の塩田でとれる塩は、自慢の特産品だ。ケルト時代から受け継がれている伝統文化にも誇りを感じている」


質問6 子供のころの思い出は?

「父の急死と、母がイングランド王ヘンリー四世と再婚するためにブルターニュから出て行ったことは強く印象に残っている。当初はブルターニュごとイングランドに売り渡す計画だったそうだから、現実の方がいくらかマシだ」


質問7 子供のころの夢は? それは叶いましたか?

「ブルターニュの安泰だ。今のところ、叶っていると思う」


質問8 もらえるなら長期休暇と超大金どっち?

「莫大な年金と引き換えに、追放か引退を命じられるという意味か? どちらも御免こうむる!」


質問9 今一番欲しいものは?

「陛下からの信頼」


(……本心を明かすと、デュノワやルネ・ダンジューに向ける愛情と同等か、それ以上の真心が欲しい。タブーだと重々承知しているが、心も体もひとつになりたい)※質問の最後に補足説明あり。


質問10 今一番許せないものは?

「ヘンリー四世・五世の野望とベッドフォード公の陰謀と言いたいところだが、回答に私情が入りすぎているので言い換えよう。正義を軽んじ、邪悪を信奉する者だ。特に、陛下をかどわかす者は誰であろうと厳罰に処す」




【質問9の「本心」について補足説明】

西洋占星術の観点から、シャルル七世とリッシュモン主従の相性を見ると「合わせ鏡」の関係で、お互いの「裏の顔」を体現する存在。宿命のライバルまたは運命のパートナー。特にリッシュモンにとってシャルル七世は、生きる目的、人生の光、恋愛感情、性欲、執着、無償の愛、理想の妻(結婚したいの…?)、心も体もひとつになりたいしそうなるべき!などの要素が詰め込まれており、ただならぬ情念を抑圧して「忠誠心」のオブラートで包んでいると考えられます。


▼参照記事:リッシュモン大元帥のひとりごと(2)あとがきアストロロジー

https://kakuyomu.jp/works/16816927859447599614/episodes/16816927859673383185


なんだか裏の顔がある人みたいですが、「まじめで誠実で忠誠心の高い正義漢」という表の姿も間違いなく本物です。小説本編でもこの人の葛藤を掘り下げたいけど、安易に茶化したくなくて……、執筆楽しいけど難しい。

なお、シャルル七世はリッシュモンを嫌っているのではなく、むしろ、まんざらでもないんですが、、一線引いて冷静にコントロールしようとしています。


こういった質問に回答する過程で、キャラクターの掘り下げがはかどりますね。



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本編はこちらです。


▼7番目のシャルル、聖女と亡霊の声【青年期編】

https://kakuyomu.jp/works/16816927859769740766


▼【少年期編完結】7番目のシャルル、狂った王国にうまれて 〜百年戦争に勝利したフランス王は少年時代を回顧する〜

https://kakuyomu.jp/works/16816927859447599614



回答させたいキャラクターや新たな質問があれば、文末にある応援コメントまで。新たな質問は10問たまったら回答します。

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