第31話 訓練①

2人はまず、スチームを自由に出せるように訓練する。


しあん兄ちゃん、スチームを今出せる?」

「どうだろ、いまやってみるな」


1分にしても花に変化はない。

「ダメだ、なんか力が湧いてこないな」

「なんであの時、スチームが発動したんのかな?」

「なんでだろうなー」


2人の会話を聞いていた畑の管理人・円山えんやま 剛士たかしが会話に入ってくる。

「どうしたんだ?そんな困った顔をして」


花はいま自分たちが訓練してる事を円山に話した。


「そっかそっか。で発動した時はどんな気持ちがあったのか?それがポイントじゃないか?」


あの時の事を考える花。

「ものすごい怒りかな?それは湧き上がってました」


しばらく頭をポリポリかきながら考えると円山が口を開く。

もえぎ君が…がトリガーだと私は思う。その状況からしてそれの可能性は高いな」

「と、言いますと?」

「亡くなった蒼君が…」

「蒼は亡くなってなんかいません!!」

花が、すこし怖い顔をして、円山を見る。


うっすら花の体は湯気が包み込む。


「あれ、なんだか力がそこから湧いてくる気がする」

「どうしたの?花兄ちゃん」


「これか、君たちが話してたスチームとは、、、」

驚いた顔で円山が花を見つめる。


「やべぇ、止め方がわからねぇ」

「また、このままだと倒れちゃうぞ、息を吸って吐くんだ」

「スーハー・・・スーハー・・・」


徐々に花から湯気が消えていった、


3人は、ハイタッチをすると


「よし、おじさんにはムカついたけど結果的に助かったよ」

「そんなはっきり言われるのはビックリだが、助けになったならよかったよ」



「さて、次は朱のターンだな。やってみな。」


朱はそっと心臓に手を当てた。


――――――――




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