概要
先の侵略戦争で大敗を喫した大国が目論む、武力を使用しない他国侵略とは。
30年前の事である。自ら仕掛けた侵略戦争に大敗した大国、プロキア連邦共和国は、国家復興AIシステム「ハローシイ」により、3名の大統領候補を示し、国民投票の結果、イリヤ ハルトマンが大統領となる。ハルトマン大統領は「農業・観光大国」を掲げ、復興を目指す。片や、世界保障連合(WSU)は、戦争賠償・戦後補償を完全履行させるため、石油をはじめとする天然資源採掘場を管理下においたが、その他の施設管理、政治的な介入は、ほとんど行わなかった。その事は、プロキア国民の復興に向けた意欲を高めるとともに、先の戦争が、他国によるプロキア侵略阻止のためであるという大義名分が虚偽であった事を証明した。そのような状況下で、農業・観光大国への政策推進は、国内外に受け入れられ、大成功を収めていく。国民の生活は、豊かになり
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