ほんの『一部』の日常である。_昼、後

後半です。また不定期にもどります。

____________

その時

バァァァン!

突然の近くの銃撃が警官達はすぐに振り向いた。そのパトカーが並ぶ後ろには真剣な顔でライフル銃を構えた蓮佳の姿が。

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

撃たれた痛さのあまりに思わず化け物は海城を投げ飛ばされた。

「海城さん!」

「やべ!」

蓮佳はライフル銃を捨て猛スピードで走り、近くの壁に移して走り、丁度のいいタイミングで、海城を姫抱っこでキャッチした。

「大分、遅せぇじゃねぇか」

「少し立て込んでてね。それで遅れた」

見事に着地し、海城を降ろし、佐藤に近づいた。

「矢凪さん……」

「悪ぃ、遅れたわ」

蓮佳は微笑むように笑いすでに泣いている佐藤の涙を手で拭いた。すると

「お前………オマエェ!」

ん?と蓮佳が振り向くと化け物が撃たれた腕を抑えては怒り喚いていた。

「お前だ!よくも俺の仲間を……」

「仲間だと?おい、お前!」

「なんでしょう?」

と何故かここにいるめっちゃ筋肉質で半裸のハゲがいたのだった。

(何故にいる!?)

佐藤がつっこむこともなく化け物は佐藤の代弁するかのようにつっこみ

「違うわ!こんなハゲではなくお前だ、お前!」

「なるほど、じゃあお前か!」

「え……」

蓮佳は今度、ハゲの隣にいたひょろひょろとしている長身の男性が声をかけた。

(また!?)

佐藤がまたつっこむこともなく化け物はど怒りに佐藤を代弁するかのように

「そっちじゃねぇよ!ていうか、誰がこんな奴を吸うか!」

となんか酷いことを言われた。そして、蓮佳は今度は自分に指を指した。

「そう!お前だ!お前!俺が言ってんのはお前だよ!」

そう言った当たった顔をした化け物は蓮佳が向いた途端、ものすごく怒り顔で

「ふざけじゃねぇぞ!このクソ女!俺らがどんだけ苦しんでんのか!分かってんのか!?あぁ!?」

と怒鳴り散らす。それが煽りに見えたのか蓮佳は

「うっせーよ!それに知るかよ、おめーのような、どこぞの猿の金●ような化け物の気持ちなんて分かってたまるか」

「そんなこと言うなよ…矢凪…。おかげでそう見てしまうだろうが……」

蓮佳の煽りを止めようとした海城は今、笑う寸前だった。海城どころか佐藤も周りにいる警官らが笑う寸前であった。

「てめぇ……人の心ってのがねぇのかよ…」蓮佳の煽りにさらに怒り心頭になっている化け物がそう言うと

「あるよ。だが、化け物の心はあるかは分からんけど。それお前が言う?」

とキョトンとしている蓮佳。それもまるで煽ってるように見えてたのか、とうとう耐えられなくなったのか化け物が突然

「ウオオオオアアアアアアアアアあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ッッッッ!!!!!」

大声を出した。しかも、周りにいる鼓膜が破れそうなの。あまりにも大声で蓮佳達は耳を塞いだ。すると

「フハハハハハハハハハハハハハハハ!!」

それを見た化け物は嘲笑うように笑った。

「おうおうおう……よく良く考えればなんて間違いなんだろう……やっぱり仲間を呼ばなければ」

「どういう事だ」

「言葉通りの意味だ」

まるで吹っ切ったかのように化け物は蓮佳を見下すとこう続けた。

「警官共にも言っただろうけど、俺達の種族には死者の記憶が見られるとつまり種族を呼び寄せることが出来るんだよ!!」

「な、何だってぇぇぇぇ!」

「うるさいぞ、お前ら」

驚いて叫ぶ警官らを海城が止めると化け物は笑いながら続けた。

「お前ら本当に馬鹿だったな。俺を倒したところでどうせすぐに返り討ちだ。だから、お前らは一網打尽に出来るわ」

「それにしては遅すぎません?」

「え?」

「確かにこの場合は早めに来るはずだよな」

「あれ?」

蓮佳の言う通りこの場合は一斉に来るはずだが、その化け物の仲間はなかなか来なかったのだった。

「ん?」

「「「ん?」」」

と化け物と蓮佳達は首を傾げた。

「ん……ん?」

「「「んんん?」」」

化け物と蓮佳達はまたもや首を反対方向に傾げた。確かに遅い……。数分を経っていても遅い。すると「あー!思い出した!」と蓮佳がある事を思い出した。

「そうだ!俺…」

「何かあったんすか?」

「実はさっきこいつと似てた奴らをやって来たのよ」

「え?」

「え……」

化け物と警官らが目を丸くすると蓮佳は続けた。

「なんかね〜、店を閉店をしてすぐにね、こいつと似た奴らが人を殺そうとしたどころかナンパしてたのよ……五色田ばあちゃんに」

「何してんの!?あいつら!」と化け物はつっこむ。

「それ対してね、五色田ばあちゃんは「あら、やだ〜、これがモテ期?」と何故か惚れてて」

「ガチで何してんの!?」

「ばあちゃん、そこは惚れちゃダメだろ」

「あと、俺がかるい女と思って寄りかかってきたから、無様に殺してといた」

「おい!」

「無様って……おい」

頭を手を置く海城。蓮佳はまるで冗談話みたいな感覚になりながらも話を続ける。

「それでね〜、その一匹が取り逃してね〜、なんかそんな大声をしてたのよ」

「え」

全員が一斉に蓮佳を体ごと向けた。

「そ……」佐藤が少し怯えながら、そーっと言った。

「その、化け物って後って……」

「殺したよ。……あーそっか、どっかで聞き覚えのある叫び声だなと思ってたのか…」

と蓮佳が言った途端に警官達のざわめいている。

「え?もしかして、化け物遭遇前に聞こえたのって……」

「俺もなんか聞き覚えがあるな……とは思ったとは……まさか」

「あれ?化け物あれの言ったことと全く違くね?」

「圧倒的に矛盾してるよ」

「いや、矛盾してないと思う」

「さっきの叫び声って悲鳴じゃくて、ガチの応援の叫び声だったんだな」

「そうみたいだな」

海城は化け物の方を見ると化け物はまるで堪忍袋の緒が切れそうな顔だった。

「なぁ、バケモン」

「な……なんだよ……」

「警官ら来る前になんでこっちに来なかったの?」

「え……あの、その……」

「もしかして…」

蓮佳は指を指した。

「バカだなお前」

「~~~~~~~~っ!てめぇ!」

すると、化け物の背中から数本の手がでてきた。

「はっ……!矢凪さん!」

「今のお前は武器なし!こんなので避けられねぇし、勝てるわけねぇだろ!」

化け物は蓮佳の方に無数の注射針が襲いかかってくる。その時だ!

ビビビ……

「ピジャァ!」

「え……」

新人警官である佐藤が驚いても当たり前だ。そして、それを見た海城「ヒュー!」と言いながら煙草に火をつけると

「やっぱ最高だな。お前は」

海城の目の前に移す蓮佳の姿は青色の電気に流れてるように光っていた。それは周りにもあり、溢れかえっているかのようだった。その蓮佳の顔を見るとまるで獲物が来て冷静で冷酷な顔だった。「ふー……」と白い息を零して。すると

ボンッ!

「ギャー!ボンネットが!」

と佐藤が後ろをむくとパトカーのボンネットが開いてその内部からはもくもくと灰色の煙が上がっている。両脇からまるで魔法のようにポンッと出てきたハンドガンを蓮佳は掴むように取り出し即座に化け物の方に走る。化け物の頭は恐怖に走った。まるで、を見ているかのように。

「ひっ……いぃぃあうぁ……うわぁぁぁ!!!」

化け物は無数の注射針を蓮佳に襲った。だが、蓮佳はまるで効かないどころか、邪魔のような態度に代わり、素早い動きで右や左への銃を撃ちまくって、化け物の無数の注射針を落としまくった。

「結構、脆……」

注射針は下から向ければ飛んで撃ちその同時に上から襲ってもフィギュアスケートのイナバウアーをしては撃つ。蓮佳は一度足を早めるのをやめ、少し歩いた。少しづつ、少しづつ、近づいていく。化け物が後ずさっても容赦なしに近づいていた。警官達は一部の黒く大きなシールドを持って攻撃を防いでいることの奴を除いてただただじっと蓮佳の後ろ姿を見ていた。海城も佐藤も。そして、化け物はある事を思い出した。

「っ!あれ、こいつ……」

これは隙だ!見抜いた蓮佳は足を早め、続々と注射針を倒しまくりそして、蓮佳がちょうどいい距離に飛んだ。化け物の体長とほぼ同じぐらいにそして化け物の頭についた。

「あ、あ…」

化け物は何かを思い出した途端に怯えだした。恐怖がとり憑いているようだ。化け物から見た蓮佳は上の化け物に過ぎなかった。蓮佳が化け物に銃口を向けると化け物は

「ゆ…ゆ……」

震える唇、凍ったように動かない手足、左右に揺れ動く瞳。今、化け物が起こっているのはたったのこれだけ。それは瞳の上にたち銃口を向けるがいるからだ。化け物は

「許して……許して………俺は……」

死にたくないと言おうとする寸前に蓮佳はキッパリと断るように

「すまんね。これも仕事なんで」

バァァァン………

二発の銃声が鳴り響く頃には弱点に当たったのか化け物はただ、早いスピードで落ちていった。蓮佳は巻き込まれずに彼女にとって普通の降り方で飛んで降りてった。と彼女は死んでいく化け物を見てればその真剣な目を警官達に向かった。蓮佳は「はぁ……」とため息をついて

「すまん、これ、頼んだ」

「あ、はい……」

と近くにいた警官を死体の処理を頼ませた。

「よくやった」

蓮佳が声がかけられた方に向く海城が微笑むような顔で近寄ってこう言った。ついでに佐藤も海城を追いかけた。

「さすがはBraveぶれいぶ gunガン。やっぱり素早く終わるとはね……」

「やめろよ、そのダブスタクソネーミングは」

「それとさっき、立て込みの件は後でじっくりお話しましょうかー」

「はははー、……すいません。それは勘弁してください」

「でも、本当にすごいですね……」

「「え?」」

蓮佳と海城は同時に佐藤を向いた。よく見れば、すこし憧れを持った顔であった。

「いや、なんと言うか、その……慣れてた手つきでこんなにも早くに倒せるなんて……本当にすごいお方だと……」

「そりゃね、慣れるからな」

「慣れだな慣れ」

「えー!?」

海城と蓮佳は当たり前な事だと否定した。と海城は佐藤に近づいては肩をポンと置いた。

「ま、少しづつ慣れればいいってもんだ」

「あ、はい……」

その光景を見た蓮佳は微笑み店に戻ろうとした。まるで、おわれるような感覚で

「てめぇは何、いい感じに逃げようとしたんだ」

「すんませんでした」

と立てこみ件で仕事が増えたことで怒っている海城とそれで土下座をする蓮佳であった。

(こいつら仲良しだな……)

と少し距離を置いてる佐藤も

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