当たり前こそが『彼女』の日常である。_学校内
許せない………許せない……
彼女はそのような目で授業に飽きて、あくびをする受李を見つめる。妬みや嫉妬、さらには怒りのような矛をガンギマリで受李を見つめてた。
「なんで……あの子がイケメンの彼氏なんかと……」
となんか歯を食いしばって受李を睨んだ。
彼女の名は
「なんでよ……なんで、あの子のイケメン彼氏がいるのよ……」
と猫乃が歯切りをする。そう、猫乃は受李に容姿・性格から考えて、彼氏がいないと断定をしたのだ。だが、猫乃は見たのだ。受李がハイスペックイケメン(?)彼氏(??)と横並びで歩いていたことを…
「あんな人……
すると猫乃はある事を考えた。それは受李を絶望の底にたたき落とす作戦であった。
「今に見るがいいわ」
猫乃は周りを確認した。すると猫乃は受李の机にある紙を入れようとした。それはこの前やった小テストの回答が書かれた小さな紙であった。そう、受李はこう見えても結構な成績が優秀な人である。だから、このような紙が入ると先生からカンニングとして扱われる。
「これで、あの子は退学行きね……」
と猫乃は嘲笑って受李の机に入れた。その時
「ちょっと待ちなさい!」
「きゃあ!」
とこのクラスの風紀委員である
「まさか……杠葉さん!今度は愛川さんに嘘のカンニングを入れようとしたでしょ!」
「違うわよ!愛川さんの机からカンニングの紙を見たからそれを先生に……」
「いいえ!嘘ね!あんたの行動パターンはもうお見通しだから!」
「そんなぁ……う、う……」
すると、なんと猫乃の瞳から涙が流れていたのだ(嘘泣き)。
「私はただ…………」
そして、それを見た男子共は
「おい、風紀委員。杠葉さんをいじめんなよ!」
「そうだぞ!」
「杠葉さんがありがたくやってくれたんだよ!それを踏みにじるとかサイテー!」
「ていうか、愛川がカンニングする子だって俺たち思ってたしねー」
「そうよ!だって、こんな子がいい成績取れるなんて、絶対に何かカンニングをする子よ」
「あ……あなた達………愛川さんをなんだと思って……」
と何主は握り拳を作った。さらにそれを見た女子共は
「ちょっと!愛川さんに対して酷くない!?」
「そうよ!愛川さん、私たちの勉強会にも見に来てくれたよ。それに過去問と予想問題を作ってくれたし」
「逆に猫乃さんの方がカンニングしてんじゃないの!?」
「はぁ!?ふざけんなよ、くそ女子!」
「杠葉さんになんことを言うんだ!」
と亀裂が入ってきた。それを見ていた猫乃は嘲笑い。
あー、みんな必死で可哀想(笑)と見下す目で見ていた。
「ちょっとうるさいですよ……って、なんですか!?この惨状は!?」
とこの対立する教室に驚いている物理の先生がやってきた。
「あ、先生。聞いてくださいよ。愛川さん、カンニングしてたんですよー」
「ちょっと!まだ、確信は……」
「え?愛川さん?……あの子は今回は0点だったよ」
「「……え?」」
「うぃー、すっきりした……」
とトイレで済ました受李が教室に戻ってきた。すると、この教室の惨状を見ては引いて
「………?何があったん?ここ……いつからボドボドな惨状になったんだ?」
「そんなことよりも愛川さん」
と物理の先生が受李を呼んでは受李の今回の小テストを挙げる。確かに先生の言う通り、0点と書かれてある。なんか英語表記だらけの文字もあるが
「あー、すいません。ちょっとゲームのイベントの攻略動画のURLを書いていました」
「そんなことをする暇があるなら、回答書きなさい。……ちょっと気になって見てしまいましたが(小声)。それと、なんですかこの文字は」
「オン●ル語です。もし万が一、あるかもしれないと思ってその練習をしてました」
「いや、別の紙でやれや!つーか、そのオン●ル語は絶対にありませんから!むこうの世界にしか通用しませんから!」
「いでぇ!」
受李は物理の先生にげんこつをくらわれる。それを見て生徒たちは
「うーん……なんか愛川さんらしい」
「だなー」
「思い出したけど愛川さん、さっきのテストで面倒いから寝るって言ってたな」
「あー、そういえば言ってた気がする」
とまるで戦力を削ぐかの如くに呆れて、みんな喧嘩をやめていった。
「え、え……?」
「はい、授業を始めるから座って」
まるで当たり前かのように座っていくクラスを見て、猫乃は困惑した。すると何主が受李に向かって
「ねぇ、愛川さん」
「ん?」
「杠葉さんが愛川さんの彼氏……?を狙っているから。気をつけてね」
「え?彼氏?うち、そういうの居ないけど…」
「うーん……私も確証はないけどね。とにかく、気をつけて」
「お、おう……」
と何も分かってない受李はとりあえず何主の忠告を聞いては分からずのまま自分の席を座った。そして、猫乃は怒っている目を受李に見つめたまま、席に座った。すると何事も無かったのかのようにチャイムは鳴り響いた。
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