怪盗ナバーロの奮闘　『狐獣人の少女』

シリーズで展開している冒険ファンタジー「怪盗ナバーロ」シリーズ。
今回の〝お宝〟はケモ耳の少女たち。弱きを助け、強きをくじく。義賊であるナバーロ兄弟の気高くカッチョイイ姿が存分に楽しめます！　作者様お得意の、いつものアニメを視聴するかのような滑らかな活劇は今回もバッチリ！

シリーズは独立してますので、お気に入りでしたら他の作品もぜひぜひ！
「ツインズソウル」シリーズ、ひとつ読むごとに面白さは倍増間違いなしですよ～！

　猫獣人の兄弟二人で『怪盗ナバーロ』。
　彼らは、弱い者を助けずにはいられない、正義感の持ち主。
　獣人の少女たちが、誘拐されている事件を知ったら、そんなこと、許しておける『怪盗ナバーロ』じゃないよね！
　さあ、ルイスとティトがイカ耳に……いや、イカン変態を退治する、鮮やかな手際、皆さんぜひ、ごらんあれ！

ファンタジー世界で暗躍する義賊「怪盗ナバーロ」。
その正体は猫獣人の兄弟だ。
日夜、悪徳貴族から民を救い、正義の鉄槌を下している。

今回は悪徳領主にさらわれた狐獣人の少女を救い出します！
だが兄弟はとても優しく、決して人の命を奪いません。
その点でいわゆるざまぁとは大きく異なります。

悪役にさえ慈悲深い、だけど仕事はきっちりこなす、
「怪盗ナバーロ」の活躍をとくとご覧あれ！

要約するとひとこと紹介の内容に尽きると思うのです。

前衛+アタッカー担当の兄ルイスと、援護+知恵袋（…というより、技術者ないし発明家ポジション？）の弟ティトによる二人組の怪盗――「怪盗ナバーロ」が、弱者を虐げる悪徳貴族を鮮やかにとっちめるという大筋のもと、さくっと読めてスッとした読後感と共に読み終えられる、たとえるなら漫画雑誌の読み切り作品を思わせる仕立ての物語となっています。

以降、当方の所見というか感想ですが。
小難しいところのない活劇重視の分かりやすい仕立てで、かつ主人公から名無しのモブキャラまで、端々に「おやっ？」と思わせる一面的でない仕込みがあるなどするのに趣を感じます。
前述…続きを読む