魔法使いは憂鬱2

召喚魔法、、、魔神




拓実は窮地に追い込まれていた

「おい、、、まずいぞ、、もう防御魔法も持つかわからない、、、何か攻撃魔法、、、」


横浜の周りが電気を帯びた様に光始めた

「これならどうだ、、、魔力をためて、、

無限雷撃魔法、、、」


拓実は絶対ダメだと直感した

「まずい、まずいぞ、、、どうする、、」


その時拓実の耳元に声が、、、

「おい、、、俺の言うとおりに呪文を念じろ、、、」

「えっ、、何、、何、、」

「早くしろ、、」


拓実は素直に言われた、呪文を念じた、、、


次の瞬間拓実達の前で無数の爆発が起きた


「大丈夫なの、俺達、、、」


拓実は、静かに目を開けた、、、


拓実達の前に大きな魔神が立っていた

魔神が「バリアの魔法」を唱えていたのか

拓実達の前に厚い透明の壁があった


「凄いな、、あの攻撃を防ぐなんて」


横浜は唖然とした、顔で、、、

「おい、、、なんだ、、その魔法」


拓実は、魔神に命令をしてみた、、、

「魔神、、あいつをどうにかしてくれ」


次の瞬間、、魔神は横浜に「大雷撃魔法」を

放った、、大きな雷撃は横浜に直撃した

横浜はその場に倒れてしまった、、

それを確認すると、魔神は消えてしまった


拓実は敵とはいえ、、操られた奴だ、死んでいないか気になった、、

「えっ、、あいつ、、死んでいないよね」

すると、カズトと多摩美が拓実の元に来た


「拓実、、、あなた魔法使いなの、、、、、あれマジックじゃないよね」

「スゲー、、師匠、、本当の魔法使いなんだ、、、」


「あー、、、バレた、、もうおしまいだ」

拓実はどう、言い訳をしようかと思った


拓実達の周りの風景が揺らぎ始めて、、、

結界が消えかかったが白い霧がかかり、また結界が拓実達をおおった、、、

すると、白い霧の中から小さなおじさんが現れた、、、


「やあ、、拓実、、よくやったな、、、」


多摩美は、小さなおじさんを見ると驚いて

「何、、この小さなおじさん、、、」

「えっ、、、これも魔法なの、、」

「凄い、、カズト、、夢じゃないよね」


小さなおじさんは、拓実に近寄ると

「大騒ぎになると困るから、、ワシが結界をまた、掛けたぞ」

「ありがとう、、拓実、やっと自由になれたぞ、、、」

「良かったですね、、、」


拓実は横浜を指差すと、、、

「ところで、横浜の奴、死んでいませんよね、、、」

「ああ、、気絶してるだけじゃ、、奴も操った者が防御魔法を、掛けていたみたいだ」


小さなおじさんは、ニコッと笑うと

「お前、なかなかやるな、、魔法使いの素質があるぞ、、まあワシと似てる魔力波動を、持っているだけのことはあるな、、、」

「どうだ、、、これからも魔法使いをやるか、、、」


拓実は、もう、こりごりとばかりに、、、

「いや、、、もういいです、、俺達の世界では魔法はいらない、、、」


小さなおじさんは、がっかりしたように

「そうか、、、もったいないな、、それだけの才能、、、凄い魔法使いになると思うけどな、、、」

「いや、、、普通で平凡がいい、、」


改めて、小さなおじさんは約束は守ると拓実に言った、、、

「そうか、、、拓実、、お前が気にしていたあの件、、全て元通りになるからな、、、」

「後、、悪いが、お前とお前に関わった者達の記憶を消さしてもらうぞ、、、それに無限の指輪と魔法秘伝書はもう返してもらうぞ」


拓実は空間保存庫から魔法秘伝書と魔力の無限の指輪を出して小さなおじさんに返した


すると、カズトと多摩美が拓実の元に近付き

「拓実、、私達の記憶も、、、」

「師匠、、師匠、、俺、忘れません」

「カズト、多摩美、ありがとう、、、楽しかったよ、、お前達に出会えて、、」


カズトと多摩美は泣いていた、、、


小さなおじさんは、魔法を唱えた

「拓実、、いいか、、封印の魔法」


辺りから白い霧の様なものが広がると眩しい光が全体をおおった、、、

「拓実、、、ありがとう、、」





静かな日常




しばらくして、拓実は新しい会社に就職をした、、、


田舎の両親からもメールがきて

「また元に戻りました、、なんで離婚したのかわかりません」と、、、


また、、、美幸からも電話が、、


「ごめんなさい、、どうして拓実さんと、、別れたの、、私どうかしてたわ、、、お願いします、、もう一度つきあってもらえますか」


前の優しい美幸だ、、、


拓実の記憶の中から、魔法使いの日々は消えた、、、次々と悩んでいた、事が勝手に解決したのだ、、、


「ん~、、わからない、、、なんでいい方向に変わったの、、、」

「ええ、、、考えてもわからない、、」

「何か、、忘れている、、、思い出せない」


拓実は、この平和な日常が少し違和感を感じたが、、消えた記憶はわからない

「それにしても、ゆっくり出来るのは嬉しいけれど、、、、なんか退屈だ、、」


「何か、、面白い事が起きないかな、、」


数日後、、、、拓実の部屋に小さな影が

、、




魔法使いは憂鬱(2)


いざ魔法の世界へ、、





この物語の主人公の名前は川崎拓実、平凡な男である


平和ボケした現代でのんびり過ごしている

が、、、彼はすこし前は魔法使いだった

でもそのときの記憶はない、、、


拓実には、最近少し気になる事が

「最近、どうも、同じような夢を見る事が多いな」


「小さな人影が現れて俺の名前を呼ぶ、

顔がぼやけていて、近くで見ようと

すると消えてしまう、でも声だけ聴こえる

本当になんだろう、、」


「もう毎日、その繰り返しだ、何か思い出しそうで、、そのたびに声も聴こえなくなる、、、俺、病気なの、、」


拓実は、寝不足の状態で朝を迎える、、、、


その内、起きているときも幻聴が聞こえる

様になった


「俺、おかしくなったの」

そんな日が続くと、、、

残業でおそくなった日の夜の事だった、、

拓実はくたくたですぐにでも寝そうだった、

「もう、10時か、、、疲れたな」


すると部屋が霧の様に真っ白になり、

静電気が弾ける様にパチパチと音がなった、そして、拓実の目の前に小さなおじさんが現れた、、、、


拓実は疲れて、夢でも見ているのかと思った

「何、何、何俺は夢見てるの」

「拓実、、、久しぶりだな、、」


小さなおじさんは知り合いの様に話しかけた

「なんで俺の名前を、、、」

「なんだ、まだ魔法効いているのか」

「ワシの魔法も捨てたもんじゃないな」

「じゃあ魔法を解くとしようか」


小さなおじいさんは手のひらを上にかざして

呪文を唱えた、「封印解除の魔法」

辺りが白く包まれた


拓実が、しばらく固まっていると

「おい拓実、、、、気がついたか」


拓実は長い夢から覚めた感じがした、


「あ~あなたは、どなた」

「おいふざけているのか、魔法解けてるぞ」

「ああ、小さなおじいさん、お久しぶり」

拓実の記憶は戻った、、、


小さなおじさんは、改めて、拓実に記憶を戻した理由を言った

「悪いがお前に頼みたいことがある

ワシの住む魔法の国ウィザード王国が大変な事になっている」

「お前の力を貸して欲しい」


拓実は、少し考えると、、、

「でも、もう魔法は使えないだろう、、

役に立たないぞ」


小さなおじさんは、大丈夫だと言った

「大丈夫だ、、ワシらの、世界に行くと

お前も魔法は使える」



話の最中、携帯が鳴った、、、


「誰だ、こんな遅く、、はい、川崎ですが」


携帯からカズトのあわてた声が、、、

「拓実さん、俺、俺、今急に拓実さんの事思い出した、、、、高津です、高津カズトです、俺は、今までどうして、師匠の事忘れていたんだ」


その後、多摩美からも電話があった、、、


すると、小さなおじさんは、ニヤリと、微笑み、、、わざとらしく

「拓実、、あいつらの魔法も解けちゃったみたいだな、、」

「明日の朝、来るって言ってたぞ、、、」

「よし、、あいつらと、会ってから魔法の世界に行こう、、、」

「まだ、行くとは言ってないよ」





魔法使い魔法の国へ(ウィザード王国)





次の日の朝、二人は急いで家に来た


小さなおじさんはカズトと多摩美に

「よう、、、久しぶりだな、、お前ら元気だったか、、、」

カズトと多摩美は、まったく違和感が無いようにあいさつした、、、

「魔法使いの小さなおじさんこんにちは」

「魔法使いのおじさん、こんちわ~」


拓実はその様子を呆れて見ていた、、

「お前らは、友達か、、しかしこいつらこの状況、気にならないのか」


小さなおじさんは、待ってましたとばかりに

「早速で悪いがこれから転移の魔法を掛けるぞ」


カズトと多摩美は理解出来なかったが、、、

順応は早く興味津々で聞いた

「あの~どこかに行くんですか」

「ちょっとした旅行みたいなものだ」

「えっ私達も行きたいな~ねえ、カズト」

「いいぞ、、全員で行こう」

「やったわ、、カズト、旅行よ、、」

「俺は、何も用意していないよ」

「そう言えばお金あまり持っていないわ」

「大丈夫だ、、ワシに任せろ、、、」


拓実はこれで良いのかと、思った

「おじさん、、あの二人も本当に連れて行くのか、、」

「ああ、ちょうどいい、二人も連れていく」

「あの二人も魔力を感じる、役に立つはず」


拓実はその意味をやっとわかった

「連れて行くために待っていたのか大丈夫かな、あの2人に、本当の事言わないで、、」



小さなおじさんが魔法を唱えた


「異世界転移魔法、、、」


拓実の部屋が霧につつまれ真っ白になった

静電気が弾けるようなパチパチと音がして

白い霧の渦巻くトンネルが現れた、、


「おい、こっちだ、ワシからはぐれるな」


指差す先に光の穴が見えた

光の穴を通ると拓実達は森の中に出た


鬱蒼と木々が生い茂る、森の奥、、、

「これが魔法の世界なのか、、自分たちの世界とあまり変わらない、、、」


カズトと多摩美の二人はあまり驚いていないみたいだ、それどころかニコニコしている

「凄いな、、お前達、不安とかないのか」


拓実は、小さなおじさんが居ないことに気がついた、

「お~い、おじさん、、いないのか」

「ああ、拓実、、ここだ、、」


すると木の影から大きな男が現れた、拓実達は身構えた、、、

拓実は男の顔を見ると、、、気がついた


「ああ、小さ、小さなおじさんか」

「拓実、、ワシの顔忘れたのか」

「でも大きいし、、どうして、、」


小さなおじさん、、いや、大きな男は、、

「これがいつものワシじゃお前達の世界に行くとあいつの呪いか体が小さくなるんだ

それとワシにも名前があるウオーカと言う」


多摩美は改めて、ウオーカの前に立つと

「ウオーカさん、はじめまして、私は多摩美です」

「ああ、知っているぞ」


ウオーカは、周りを指差して、、、

「魔法の世界と言っても、、お前達の世界とそんなに変わらないだろう」


カズトと多摩美は、やっと理解した、、、

「魔法の世界なの、驚いたな、、でも森の中だと、わからないよ、、、でも異世界なんてアニメで見たのと同じだ」

「やっぱり、ウオーカさんは魔法使いなのね、、私達、凄い体験をしてるのね」


拓実は、どうやって王国まで、行くのかと聞いた、、、

「ウオーカ、こんな森の中、、どうやってウィザード王国まで行くんだ、、」


ウオーカは、自慢げに、、、

「ワシに任せろ」

「魔法で移動するのさ簡単なことだ

1度行った場所には瞬間に行く事が出来る

拓実、お前もやっていたじゃないか、マジックと言って、、魔法なのに、、まあレベルが上がれば地図を見ただけで移動出来るぞ」


拓実はそう思ったけど、移動手段とは思わなかった、、、

「そうだけど、瞬間移動の魔法は使ったけど、、そんなに遠くまで移動出来るんだ」


ウオーカは、拓実達の格好を見てまずいと思った、、、

「その前に、お前達全員の格好、この世界の

服に、着替えて貰うぞ、次来るときは

魔法が、発動してその格好になってるはずだ、、よし光りの変化魔法、、」


拓実達が着ていた服が、、魔法の世界の服に変わった、、、


拓実はひとつ疑問に思った

「でも、次来る時って、どういう事」


拓実の言葉を無視するように

「さてウィザードの王都まで移動するか、、瞬間移動魔法、、」

拓実達は、異空間に消えた、、、

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