魔法使いとサファイア王国の秘宝

魔法使いとサファイア王国の秘宝


魔法使いは憂鬱(6)



拓実は、面白くない平凡な男と言われている、しかし拓実は魔法使いである、

この世界では使えないが、魔法の世界に行くと魔法が、使える不思議な感じだ、


この間は彼女の美幸が向こうの世界へ

連れていかれると言うあり得ない事件が起こってしまった、、


この世界では魔法が使えない、拓実は無力である、、、

「俺は美幸は関わってほしくない、美幸に

何かあったら、、考えたくない、これは夢ではない、現実だから」


魔法の国から帰った夜、美幸を家まで送った

次の日は日曜日、どこにも出かけずに、、、部屋ですごした、その日の、夜、拓実は久しぶりにゆっくりと寝れると思った


それはすぐに打ち砕かれた、

拓実のベッドの横に急に壺が現れた、壺から煙、、壺から声が、、、

「呼ばれて、飛び出て,○○○○、、、、、」拓実は壺にそこにあった物で蓋をした、、、

「拓実、それはないよ、最後までさせてよ」

「ダメです、、、本当に、魔法の世界の住人か、どこからそんな情報仕入れるの」

「拓実お前はお笑いの極意をしらないな~」


「それで、だから、どの様な用事ですか」

「うん~又最初からワシが壺から出てくるところから」

「あの~却下します、、、」

「、、、、、おい、、ワシの立場は、、」


「まあ良い、さて本題に入ろう、シン王子の国サファイア王国の件で、来たのじゃ」

「ええ、知ってますけど、どうしたのですか、、、」

「サファイア王国の秘宝魔聖石と言う魔力を秘めた凄く大きい希少な魔石だがそれが、奪われたらしい」

「どうも手引きをした者がいるみたいだ」

「シン王子とマリン王女が今サファイア王国に向かっているが、何か嫌な予感がする」

「ウオーカ、、それは、知っているぞ」


「マリン王女が心配だ、兄貴にも護衛を頼まれた、それでお前に、手伝って欲しい」

「カズトと多摩美も呼んでくれ、それから美幸さんも、、、」

「却下、、向こうにいる時も言っただろう、美幸はもう関わってほしくない」

「そうか、聖女様は無理か、しょうがないな、、、」


拓実が連絡すると、、、カズトと多摩美が来た、、、、


「ねえ~何でいつも夜なの本当に美容に良くないのよ、、、私最近、、モデルの仕事もしてるのよ」

「俺だって明日はコスプレ、イベントのアルバイトで忙しいのに、、、」

「まあ、そう言うな、上手く行ったらサファイア王国から褒美を貰えるぞ、、、ワシが保証するぞ、、、」

「じゃあ、、拓実、、とりあえず、ウィザード王国に行くぞ」






魔王ザギと魔王軍




それより2日前のサファイア王国、、



王国の魔法使いのグロウはそわそわしていた

王宮の奥では魔王ザギと魔物がサファイア王国の国宝大きな魔聖石を奪うため王宮の護衛兵達と戦っている、、、


内密者であるグロウは気が気じゃない、、、

グロウは王宮の他の者に気ずかれない様に

「結界の魔法」を唱えているのだ


しばらくすると、魔王ザギが現れた

「グロウお前のお陰で、すんなり奪う事が出来たぞ、これはお前の取り分だ」

グロウは魔聖石を貰った、、、、

「これだけあれば、魔力増大することが出来る、、お前のおかげだ、、、、」

「帝都クラウドでも潰せるくらいのな」

「ところでグロウお前はこの魔聖石を何に使うつもりだ」


「ザギ様、私は魔人でも作って、サファイア王国でも手に入れるつもりですぞ、、、」

「ほう、魔人かそれは良いな、私も魔人をたくさん作って魔王軍をつくるか、魔人を率いて、色んな国を私の物にするかな」


「ザギ様、、、ここは、、、」

「サファイア王国はお前の取り分だ、、、、手は出さない、、、さて騒がれないうちに消えるとしようか、お前も結界を解け」

魔王ザギ達は瞬間移動魔法で消えた

グロウも何事もなかったみたいにその場を去った、、


しばらくして、王宮では魔聖石が

無くなった事に気ずいて、大騒ぎになった





奪われた秘宝魔聖石




秘宝魔聖石が奪われた事は、すぐさま

空間魔法でシン王子の元にも伝わった、、


すると、、サファイア王国国王から戻って来てくれと伝令が来た

シン王子はすぐに帰る準備をした、、、

「ねえ、シン、、私も行くわよ、、、」

「何か嫌な予感がする、、、、」

「マリンは来ない方がいい、、、マリンになにかあったら、いけないよ、、、」

「シン、、何言ってるの、私は貴方の婚約者よ、貴方の国の一大事だもの行くに決まっているわ、、、」


「ああ、、、わかった、しょうがない、一緒に行こう、必ず、守るから、、」


シン王子達は迎えの馬車でサファイア王国に向かった、、、、


「マリン、、瞬間移動の魔法は遠い程魔力をかなり使うし何があるか分からないから魔力を温存しないと、、、」

「あっ、、シン、、良いわよ、、マリン、、けっこうこう言うの好きよ、、、」


サファイア王国は緑豊かな平和な王国だ

そんな王国でこんな事件が起こるとは

誰も思わない、王都は騒然としていた

シン王子達が王国に着くと、王宮の従者達が

出迎えた、、、、


「シン様、、王宮で王様がお待ちしています、、、」、

王宮まで護衛した、、、、王宮では王様と后様が待っていた、、、

「おう、シン、ご苦労だったな、そちらが

マリン王女様かな、、、」


「ええと、、はい、、ウィザードの王女、マリンですよ、、王様、、、」

「ええと、王様、マリンと申します、、よろしくね、、、」

「すまないな、こんな時来ていただいて大したおもてなしも出来ずに」


「マリンさん何でも言って下さいね、シンも、久しぶりなのにごめんなさいねマリンさんをもてなしてね、、、」

「ええと、、大丈夫です、、サファイア王国の一大事ですし、おかまいなく、、、、シン、、これで大丈夫なの、、、」

「うん、、、良いと思うよ、、」


「さて、シン、どうも内通者が王宮にいるみたいだ、、、まだ調査中だ、、気をつけてくれ、、、」

「はい、、俺も少し調べてみます、、、」


シン王子は早速、秘宝魔聖石が納められていた部屋を調べた、、、

護衛兵の生き残りの者が当日の事を話した


「封印されてるはずの、入り口から魔王と名乗る者と魔物が現れ、我々に襲いかかった、あそこは結界がかかっていたはず、、」


また、別の護衛兵は、こう話した、、、

「我々は応援を呼んだが、声が消された、記憶が薄れていく時に外で魔王と誰かが話をしていました、、、」

「気を失ったので、それが誰だかは分かりません、、、」

「えっ、、、確かに結界の魔法の魔力を感じる、、誰か手伝った内通者がいるな」


マリンは、近くの魔力は全部わかると、、、

「ねえ、、シン、結界の魔法を解いた魔力も感じるわ、同じ人物だわこの波動、、色んなところにその人の魔力波動があるわ、、マリンは広範囲は全然わからないけど、近くなら凄くわかるわ、、、」

「信じたくないけど、この国のかなり魔力を

持った魔法使いだわね、、」


すると、2人の後ろからグロウが声をかけた

「シン王子様、お帰りなさい」

「ああ、グロウか」

「この度は、とんでもない事が起きまして、全く護衛兵は何をしていたのか、この国の大事な物を盗まれるとは、、、」

「ほんとに、情けない、、」

そう言うとグロウは出て行った、、



「ねえ、シン、何か他人事みたいね、、でもさっき言った魔力と似ているわ」

「マリンもそう思うか、そうさ、最近、魔法がかなり使えるから魔法指導師として王宮にむかえたが、、あまり、良い魔法使いとは思えないよ、、、」

その後も、色々と調べたがこれ以上の事は分からなかった、、、




進化する魔王軍





魔王ザギは魔王城で魔聖石をどう使うか考えていた、、、

「魔物達の魔力増大するよりも、、、グロウの奴が言っていたように、魔人を大勢作って魔王軍として、働いて貰う方がいい、、、よし、そうしよう」


魔王ザギは、魔聖石を造形魔法で魔人化した、、、

「これは凄い、何て魔力だ、、いいぞ、素晴らしい、、、」

ほとんどの魔聖石を魔人化させた

こうして、魔王ザギは魔人軍を作った


魔王ザギはすぐにでも魔人の力を試して見たかった、、、

「さて、こいつらがどの程度使えるのか試してみたい、、グロウの奴にはサファイア王国は攻めないと言ったが、まずサファイア王国で試してみるか」


その頃、拓実達はウィザード王国に現れた、、、

「さて、サファイア王国には1日程かかるぞ

ワシも、行った事が無いからな、瞬間移動魔法などは使えないからな」

「ワシらも馬車でサファイア王国に向かうぞ、、、あ~あ、、ここに聖女様が居れば

知らない場所でも、瞬間移動魔法が使えるのに、、、」

「ダメです、、、」


その頃サファイア王国では、、、

王様とシン王子は宝納の間にいた、、、、「お前の言う通り魔法が使われた波動を感じるな、、やはり内通者がいると言う事か、、そんな奴がこの国にいるとは」

「王様、怪しい人物ならグロウではないかと」、

「シン、、証拠があるのか」

「、、いえ、、、」

「それならば、疑ってはならぬぞ、、」

シン王子は、思ったこんな時、拓実がいれば、拓実の召還魔法なら、、、、、


その頃拓実達はまだ馬車の中、ウオーカがまた言っていた、、、

「あ~あ、聖女様が居れば、もう着いたのに、、、」

「お父様、何回も同じ事言わないで、拓実さんが困っているでしょう、、、ところでマリンはサファイア王国でちゃんとしてるかしら、私はそれも心配だわ」




シン王子の推理




サファイア王国では、シン王子がグロウの

周りを探っていた、、、

「ねえ、シン、何してるの」

「しっ~マリン静かに、グロウの奴こそこそと何かやっているみたいだ、奴の事色々調べたら奴は最近、自分の研究部屋にとじ込もって何か造っているみたいなんだ、絶対証拠を見つけてやるぞ、、、」


シン王子とマリン王女はずっとグロウの後をつけていた、、、

「ねぇ~何も起こらないじゃない」

「しっ、、、マリン、静かにね、、」

「奴が研究部屋に入るぞ、、、」

グロウは周りを気にしながら研究部屋に消えた、、、


「ねぇ、シン、鍵掛けられたよ、、、」

しばらくして、、、

「マリン、解除の魔法使えるよね、お願いします、、、」

マリン王女は解除の魔法を唱えた、、、

「シン、、開いたよ、、、」


扉を静かに開け2人は中に入った、

シン王子は魔法で気配を消した、、、


グロウは何かに夢中で2人に気がつかない、グロウは魔聖石を見つめいたが、、なかなか魔人を作る事が出来なかった、、、


「俺の魔力では無理だと言う事なのか、、

せっかく魔王様からいただいたのに」


「やっぱりお前か、グロウ」

シン王子は後ろから声をかけた、

「そのテーブルの上の物は魔聖石だな、、」

グロウが魔法を唱えようとしたし瞬間、

先にシン王子が拘束の魔法を唱えた、


グロウは何も出来ずに捕らえられた、

「さて色々と話をして貰おうか」

「お前の魔法は封印した、もう逃れられない

魔聖石はもっとたくさんあったはずだ」

「どこにやった、お前が手引きした奴は誰だ

魔王とは誰の事だ」

「私は何も言わない、ただお前達もあの方に滅ぼされると言うことだけだ」


グロウは牢獄に入れられ、シン王子は王様に

報告した、、、

「やはり、お前の言った通りかしかし、、、気になるな、、グロウが手引きした相手は誰なのか、、、」

シン王子は王様にグロウが言った魔王の話しをした

「魔王なのか、、この国に危機が迫っていると言う事なのか」

「あの~王様、もう少ししたら叔父様達が着くと思います、タクミさんもいると思います、タクミさんなら何か聞き出せるわ」


その頃拓実達はまだ途中、、

ウオーカが又ぶつぶつ言っていたそれから

半日後、、、ウオーカ達はサファイア王国に着いた




魔王ザギの襲来




ウオーカ達は王宮に通されサファイア王国王様と話をしていた、

「この度は我が王国の危機にお出でいただいてすまない、、、」

するとシンが拓実に、、、

「拓実さんの魔法でグロウから何か聞き出せないか」

「タクミ、、、おねがい、、」

「わかったよ、、マリン」


早速拓実達はシン王子の案内で王宮地下の牢獄に向かった、、

地下の牢獄にグロウがいた、シン王子がグロウに言った、、、

「お前まだ話す気はないのか」

「ほお、王子様、まだ生きていたとは、あの方も、もうそろそろ動くはず」


「あの方とは誰の事だ」

「そのうち、分かりますよ、貴方達の最後に、、、」

シン王子が拓実に頼むと言った


拓実は聖なる女神の召還魔法を念じた、、、

光と共に現れた女神に拓実は話した

すると女神の光がグロウを包んだ、、


「さあ真実を、話しなさい、、、」

グロウが喋り始めた、、、、

「あの日、私は魔王ザギ様の指示で宝納の間に案内して誰も気ずかない様に結界を張っていた、、、、」


「ザギ様が魔聖石を手に入れ戻って来た、、ザギ様は魔聖石で魔人軍を作りこの世界を支配する、サファイア王国も私が支配出来なくてもザギ様が支配するはずだ、、、」

話が終わると、グロウは気絶した


「これはまずい、王様に報告しなければ」

拓実達も付いていった

王宮、会議室では対策の話し合いが行われた


「拓実さんの召還魔法があれば大丈夫だよ」

しかし拓実は少し嫌な予感がした

「マリン、、貴方はウィザード国王に帰った方が良いわ、ここは、危険よ」

「え~、、何で、、マリンはシンの婚約者よ、絶対帰らないわ、、、」

「マリン、、それではワシの言う通りにしてもらうぞ、、、」


その時、、会議室の扉が開いて、、、

あわてた近衛兵が門番より伝令で魔物達がこちらに向かっておりますと言った

すぐにシン王子と拓実達は正門に向かった


正門前の広場の森の方向に魔王軍の群れが、前衛に人型をした魔人が10体程こちらに向かっている、、、

「強力な魔力を感じる、嫌な感じだ」


ウオーカの指示でミールと多摩美、後方でマリン王女が大きな結界を張って更に防御魔法を唱えた、、、

王宮の魔法使い達も魔力は小さいが結界を支えてる、、、

ウオーカは、拓実に指示を出した、、、

「拓実、最初から魔神の魔法を使ってくれ」


魔王ザギの命令で魔人が雷撃を放った

結界が揺れている、、、

拓実とシン、ウオーカ、カズトは結界の外で攻撃だ、、、


拓実が全員に防御魔法を念じた更に魔神の魔法を、、、

シンもゴールドゴーレムの召還魔法を唱えた、、、

魔神、ゴーレム、ダブルで電撃を放った、魔人達は電撃を受けたがダメージは無い、、、

「拓実さん、、魔人達は防御魔法も使えるみたいだな、、、」


今までの敵と何か違う魔神の攻撃が効かないとは、、、

召還魔法は術者の魔力レベルも関わると、

ウオーカが言っていたが俺のレベルが不足しているのか、、、拓実は考え事をしていた


「おい、、、拓実、気をつけろ」


次の瞬間、拓実は結界の様な所に閉じ込められ気を失った、、、


魔王ザギは嬉しそうにしていた、、、

「こいつは良いぞ、凄い魔力だ私が支配して使ってやる、、、」

魔聖石の魔力で造った結界だ簡単には抜け出せない、、、


拓実が結界に捕らわれせいで、魔神は消えた

すると魔王ザギが、魔王軍に命令をした、「こいつを洗脳する方が先だ引き上げるぞ」

魔王ザギと魔王軍は瞬間移動魔法で消えた

あっという間の出来事だった、、、


ウオーカはその場に崩れた、、、

「まずい、拓実が捕らわれるなんて」

結界を解いてミール達が駆けつけた、、

カズトと多摩美はその場に呆然と立っていた





洗脳された拓実




王宮に戻ったウオーカ達は今後について、

王宮広間のテーブル席に座り話した、、、

シンとマリンは拓実が魔王ザギに捕らわれ事を王様に報告するため王様の元に出向いた、


ウオーカとミールが話をしてるが、カズトと多摩美は何も言えなかった

「まずいぞ、拓実が操られて攻撃したら、、考えたくもない、、、」

「お父様、、美幸さんなら拓実さんを助けられるかも、、、」

「ミール、、異世界転移魔法は今のワシの魔力では行く事は出来ても、拓実達の世界に魔力を補う物がない、美幸さんを連れてくる魔力はないぞ、、いつも魔力を補う大きな魔力を魔石からもらっているからみんなを連れてこれるんだ、、」

「へえ~、、師匠、、あの魔法は、そんなに魔力を使うのか、、、」

「そうだ、カズト、ありがたいと思え、、」

「だめか、、今はそんな、魔石は無いわ」


すると多摩美が、、、、、

「そう言えば美幸さん向こう世界で魔法が使えてたよ、小さいけど、、それに、拓実がお守り代わりと言って魔法の世界のきれいな石をあげていたよ、それ魔石じゃないの」


「えっ、本当、小さいのは魔力が足りないのね、魔石があれば魔力を補う事が出来るわ」

「お父様、私、美幸さんと話して来てもらうわ、、私は移動は出来ないけど話位は出来るわ、、美幸さんは聖女だから異世界転移魔法が使えるはずよ、、」


ミールは異世界空間魔法を唱えた

「これね、、、美幸さんの気を見つけたわ」


「ええと、、美幸さん」

「えっ誰、、、話し声が聞こえる」

「私、、ミールよ、、」

「えっミールさん、どうしたの」

「拓実さんが大変な事になったの」

「こちらに来てもらえないかしら」

「どうすれば良いの、、、」

「私が呪文を教えるわ、それに、拓実さんがくれた石を持って、お願いすぐに試して」

「ええと、、わかったわ、、」


美幸は、魔石を持つと、すぐに異世界転移魔法を念じた、、、

辺り一面、白く、パチパチと弾ける音

ミールの魔力波動をたどった、、、

サファイア王国、、王宮広間の空間が歪み

異空間から美幸は現れた、、

ミールと多摩美が美幸に駆け寄った、、、

「美幸さん落ち着いて聞いてね、、拓実さんが敵に捕まったの、、、」

「もしかしたら洗脳されて、操られるかも知れないの、そうしたらこの世界は大変な事に

なるわ、拓実さんを元に戻す事が出来るのは

多分あなただけよ、、、」


美幸は不安そうな顔をした、、、

「私に出来るの、、、」

「あなたの聖なる魔法なら、多分、大丈夫、どう、出来る、、、」

「私、、拓実さんの為ならやるわ」

その後シンとマリンも加わり、今後の話し合いをした、、、



その頃魔王城で魔王ザギは魔聖石を使い、、造形魔法で魔道具の首輪を造っていた、

「さあ完成だ、、、」

その首輪に支配の魔法を唱えた、

「これをあいつの首にはめれば、支配できる、、、」

魔王ザギは結界で気絶している拓実の首に支配の首輪を転移した、、、

拓実は気絶したまま、支配された、

「さすが魔聖石だ、簡単に解除できないぞ」

「こいつを使って、サファイア王国を

攻めてやるぞ、、楽しみだ、、」





聖女の愛の力




サファイア王国では、ウオーカが美幸に

魔法秘伝書を見せた、、、魔力を持った魔法秘伝書は拓実の空間保存庫から勝手にウオーカの空間保存庫に戻っていた、、、

「美幸、それ、いつも拓実が見てるけど何にも書いて無いのよね~、、、」

カズトもうんうんとうなずいていた、、

「美幸さんこの書物は読めるかな、聖なる魔法が2~3個は載っているはずだ、ワシには使えないが、、」

「えーと、、あれ、、私達の世界の言葉が

書かれているわ、、、これは、拓実さんが使った魔法よね、、、」


「ほう、、美幸さんも見えるとは、ワシも最後の方は見えない所がいっぱいある」

「見えても使えない魔法があるのは、、魔力レベルが足らないからだ、、」

「美幸さん、私も、聖なる呪文教えられたけど、発動はしなかったわそれに見えたのは聖なる光りの魔法だけよ」


「あの~、最後の方に7個ぐらい載っているわ、、、」

「2~3個じゃないのか、そんなに聖なる魔法があるとは、、」

「何か聖女の力で秘伝書が解除されたのか」


「でも、分からない文字もあるわ」

「それは、多分と使えない呪文だな、レベルが足らないと見えなかったりもする」

「じゃあ、美幸さん、読める呪文を覚えてもらっていいかしら」

「拓実の攻撃に少しでも耐えられるように

してくれ、、そして拓実を元に戻してくれないか、、、」

「ウオーカさん、、私、頑張ります、、」


美幸は少しでも多くの魔法を覚えようとしていた、、、

「拓実さんを救う為にどんな魔法が役に立つか分からない、私が使える全ての魔法を覚えないと、、、」

読める呪文の最後に一言だけの魔法があった、

「愛、、、」

「何なの、、この呪文、意味がわからないわ、、、」


「確か聖なる魔法はその時々で効果が少し違うと言っていたわ、、、」

美幸は呪文を念じたが何も起こらない、、、

「何なの、何か変わったの、、この魔法、全く分からないわ」


その時王宮の上空で爆発がした、、、


王宮、広間の扉が開いて近衛兵が、、、

「森の方向に魔物が現れました、それに魔人に混じって魔神がいるようです、その魔神が今雷撃を放ちました」


ウオーカが心配した通り拓実は洗脳され

操られている、、、

「ミール、、こちらも早く防御体制を」


ウオーカ達は門の前に急いだ、、、

ミール、多摩美、マリンはすぐに結界の魔法を唱えた、、、

「美幸さんは魔力を温存してくれ」


ウオーカ、シン、カズトは結界の外から攻撃する事にした、、、

「攻撃出来るのはワシとカズト、シン、3人だけか、サファイア王国の魔法使いはほとんど中級魔法しか使えないし、魔王相手じゃ

戦士は役に立たない、ここは聖女様だけが

頼みだ、、」


「ワシらが果たしてどれだけ通用するか、拓実さえ元に戻せたらな、、、」

ウオーカは防御魔法を3人にかけた、

シン王子はゴールドゴーレムを召還した、、

ウオーカが先制攻撃と流星群の魔法を唱えた、、、

火の玉は魔王ザギ達に向かって落ちてきた、すると魔神が魔方陣を出して魔法を唱えた、上に異空間が出来て、火の玉を全て飲み込んだ、、、

「魔神の奴、よけいな事を、少しもダメージを与えられないとは、、、」

カズトも光の矢を放った、矢は何本にも分裂して敵に向かった、、、


魔人達が手をかざすと、光の矢は方向を変えてサファイア王国の方に飛んできた、結界は

激しく揺れた、、、、

シンのゴーレムの雷撃も効かないし、全員、どうすればいいんだと思った


魔神と魔人達が王都に向かって雷撃を放った

結界は大きな音をたてて消えた、

「ミール、、まずい結界が消えたぞ」


続けて雷撃が王都に向かって放たれた、、、次の瞬間、美幸が魔法を念じた美幸の体の後ろに大きな紋章が現れた

「聖なる結界魔法、、、聖なる防御の魔法」分厚い頑丈な結界は電撃を跳ね返した、

「美幸、、、、凄い~」

「本当よね、、、さすが聖女、、聖なる魔法は凄いわ、、、」


魔王ザギは大きな声で言った、、、

「お前達の攻撃は効かない、王国を素直に明け渡せ、俺がこの国の王様になって、お前達を奴隷としてつかってやるぞ、、、」


怒ったシンがゴールドゴーレムにあいつらに体当たりしろと命令した、ゴーレムは大きな音をたてて突進した、、、

ゴールドゴーレムは魔人1体を踏み潰した、


しかし魔神が拘束の魔法を唱えた瞬間、ゴールドゴーレムは動けなくなり消えた、、

もう打つ手がないすると結界から美幸が出てきた、、、

「美幸さん大丈夫か」、

「はい、私が今度は拓実さんを助けるわ」

すると、美幸は手を胸に当てて祈るように

「聖なる、光りの魔法」を念じた、、、

美幸の体が輝き、後ろに大きな紋章が現れた


魔王ザギ達の時間が一瞬止まり辺り一面、光に包まれた、すると魔神が消えた、、、、

それと共に拓実も倒れた、、

「拓実は元に戻ったのか、、、」

しかし拓実倒れたままだ、、、

「だめだ、あれじゃ又洗脳されるぞ」


美幸は魔法秘伝書の最後に書いてあった、

魔法を試してみた、聖なる愛の魔法を念じた、、、

美幸の体が輝き出して、、体の後ろに大きな紋章が現れた、、すると美幸の体が浮き、、

さらに激しく輝いた、、、


すると拓実の体が淡く光だした、支配の首輪の魔道具は弾け壊れた、さらに立ち上がると瞬間移動の魔法が勝手に発動して美幸の元に現れた、、

「美幸どうしてここに、、、、」

「元に戻ったのね、、良かったわ、、」

と美幸は涙ぐんだ、、、


ウオーカが拓実に近寄って、、、

「拓実、、やっと元に戻ったな、、、」

と今までの事を素早く説明した、、、

一瞬の出来事だったので魔王ザギは何が起きたのかわからなかった





召還魔法の破壊力




魔王ザギは怒り狂った、そして魔人に攻撃を、命令した、、、

拓実はウオーカに美幸を宜しくと言った、、

「ウオーカ、後は俺に任せてくれ、、」

拓実の顔つきが変わった、、、

「拓実、、、そうだなワシ達では邪魔になる、、、」

「カズト、シン、美幸さんも結界に入って防御体制だ、、」


魔人が巨大な魔導波を放った、すると大地が揺れた、、、

「拓実さん、大丈夫ですか、、」

美幸は心配そうに言った、、、


拓実は魔法を念じ、巨大な光の壁を出した

光の壁は魔導波を無効にした、

「拓実の魔力波動が前と桁外れに全然違うぞ、、」


魔王ザギは総攻撃を命令した、魔人と魔物達が拓実に向かって来た、、、


拓実は魔神を召還した、、、

「おい、、いつもの魔神と違うぞ、、」

魔神が剣を振りかざすと、光の刃が、魔人達

を次々となぎ倒した、、、、魔人は魔聖石に戻った、、、


魔神の盾から放たれた衝撃波で魔物達は消えてしまった、、、

「さあ後はお前だけだぞ、、」

魔王ザギはもう一度、拓実を魔聖石でできた結界に封印しようと近付いた、、、


「これでどうだ、、封印の魔法」

しかし拓実には効かなかった、拓実の上空には妖精女王ランの姿が、、、

「お前の魔法は無効になったよ、、さて俺の番だ、、、」


拓実は魔法を念じた、、、

「闇の番人の召還魔法、、、」

2人の闇の番人が魔王ザギを捕まえた、

「こいつらに魔法は効かない全て無効になるぞ、あきらめろ、、、」

魔王ザギが大きな声で叫んでいる、

「どうなっているんだ、、体が動かない

私をどうするつもりだ、、、」

「そいつらが決める、、、」


魔王ザギの前に大きな十字架が現れた

闇の番人は魔王ザギを十字架に張り付けた

十字架に闇の番人が「異次元空間封印」と刻印した、、、


魔王ザギは大きな声で叫んでいる、

次の瞬間闇の番人は十字架に張り付いた魔王ザギと共に消えた、、、

魔王ザギは異次元空間に閉じ込められた


辺りは、静まりかえった、結界を解いて

みんなが、拓実の元に来た、、、

「拓実、やったな、、、それにしても召還魔法凄いな、、」

シンもお礼を言った、、


ミール、マリン、カズト、多摩美達もほっとした、すると美幸が微笑んで近付いた、、


拓実はすまなそうに美幸に言った

「美幸、ごめん、また、危険な目にあわせて、、、」

「いいのよ、助かって本当に良かった」

「あなたさえ無事なら私は大丈夫、、だって聖女だもの、けっこう強いのよ」

「拓実そうだぞ、美幸さん魔法秘伝書も見えるんだぞ、お前達の世界から1人で来たし」

「えっ魔法は使えないんじゃ、、、」

「ワシが書き忘れたぞ、、」





再会の約束



王宮では、魔聖石が戻って来たのを兼ねて

晩餐が開かれた、ウィザード王国とは違って

和やかな雰囲気だ、、、

しかし、ウオーカとカズト、多摩美はけっこう飲んでいる、、、

ミールはマリン、シンと話してる、、、


するとシンが、拓実と美幸に近付いてきた、

「拓実、今度、クラウドの魔法学院の卒業式があるけど来ない帝都クラウドを色々案内するから、、、」

「マリンも卒業だし、、、」


すると、少し酔った多摩美が、、、

「そう言えば、アイラ王女もグラウドの魔法学院の生徒だよね、、、」

「私もう一度アイラに会いたいわ」

「そうだな、たまには、普段の、魔法の世界に来るのも良いかも、でもウオーカが迎えに来ないと、俺達では来れないからな」


「お父様が迎えに行くとその時々で時間がかかるのよ最近は疲れて嫌だ何て言うのよ、

全く魔法秘伝書に拓実さん達魔法は使えないと記載するからいけないのよ、、、それに、どうも時間の流れが違うのと魔力の波動のせいみたい、拓実さん達の世界からは一瞬なのに、、、」

「ミールでも帰る時も一瞬だよ、、、」

「拓実さんがおかしいのよ、、異世界転移魔法は術者のレベルで違うのよ」


「美幸さんは向こうの世界でも魔法使えてたよね」

「でも魔力が小さすぎるの、、4人に異世界転移魔法は使えるかしら」


するとシンが、、美幸に、、、

「ここに魔聖石の欠片がある、拓実を洗脳した魔道具が砕けた時のやつ、これには膨大な魔力が込められている、これを使えば魔力は足りるはずだ、、今後は色んな魔石を持ち帰ると良いよ、、それから魔力をもらえるからね、、、」

「でも私達の世界に転移すると金貨とか品物、価値のある持っている物は全部消えるのよ、、写メもよ、、魔法の世界に来るとあるのに、、、」

「多摩美さん、魔力を、宿しているものは消えないはずだよ」

「ああ、それで、拓実がお守り代わりと言って美幸に渡した石は消えなかったんだ、、

石ころだから価値がないからだと思っていたわ、、、魔石だったのね、、まあ魔法を使えない私達には石ころだけどね」


「お父様には秘伝書にはよけいな事をしないでねと言っておくわ」

「そう言えば美幸、アイラに会えるって、聞いてみたら良いじゃん、、」

「美幸さんこの世界だったら空間魔法でアイラさんの魔力波動をたどれば可能よ」

美幸は教えられた、呪文を念じた、

「アイラ、アイラ、、聞こえる、、」

「えっ、ミユキ、、なの」

「そうよ、、今、どこにいるの」

「私はクラウドの魔法学院の寮にいるわ、もうすぐ、卒業式なのよ、、、」

「アイラもなの、、、あの、今度、クラウドで会えるかしら、、」

「私もミユキに会いたいわ、、、」

「じゃあクラウドでね、、、」

「美幸さん、卒業式に行くときにお父様に連絡させるわ、、、」


次の日、マリンとシンは卒業式の準備のために帝国クラウドに向かった、

ウオーカとミールは馬車ごと瞬間移動の魔法でウィザード王国に、、、


拓実達は覚えたての魔法をやりたいと言う、美幸の異世界転移魔法で拓実の部屋へ、

パチパチと静電気が弾ける白い霧のなかを抜け拓実の部屋に現れた、、、

「あれ、窓の外が明るいぞ、、、」

拓実は携帯を見た、、いつもより2日、進んでいる、、、まずいと拓実はあわてた、、「会社無断欠勤だ、どうする」

「俺もアルバイト行ってないぞ、、、」

「私は問題ないデ~ス」


「多分私が魔法の世界に行った日だわ2日前の夜に戻ればいいのね、、」

美幸が魔聖石の欠片を持って時間移動の魔法を念じた、、、

「あっ、2日前の日に戻っている外が暗いよ、、、」

すると、美幸が解散と言った、

「だって、この時間に私が2人いるんだもん、私も魔法の国に行った時間に戻るわ私の部屋に、、、」

そう言うと美幸だけ消えた

後日、クラウドに旅行気分で出掛けたが

事件に巻き込まれるとは、知るよしもなかった、、疫病神は誰、、、


END

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