魔法使いと百鬼夜行と妖怪王の謎2

真夜中、また拓実の夢に、、





拓実の寝室の大きな窓から、夜空に輝く2つの月が寝室内をやわらかく照らしていた


ベッドで寝ている拓実に話し声が聞こえた、、、「ええと、、神様、、、神様、、」


拓実は夢の中で聞いた、、、


「ええと、、また、アヌビス様ですか」


すると拓実の夢に、、二人の女性が姿を現した、、、「ええと、あなた達は、誰ですか」


「すみません、、、神様、、私達は東の冥界の牛頭、馬頭と申します、、、、驚かせていけないので人族の姿で話しています」

牛頭、馬頭は名の通り、、牛の頭の鬼と馬の頭の鬼で、地獄界の番人である


「ええと、、東の冥界のあなた方が、俺に何の用ですか」


「神様は今、、地上界のサンズ王国にいますでしょう」


「それが、、何か、、、」


牛頭馬頭は申し訳なさそうに、、、


「ええと、申しにくいのですが、、、そちらに大勢の妖怪が現れたでしょう、、」


「ええ、、その件でサンズ王国に来ていますけど、、、」


「実は、今、地獄界で大変な事が起きていまして、、」

「ええと、、それが俺とどんな関係があるの、、、」


「妖怪王と名乗る者が、地獄界から大勢の妖怪を連れ出したのです、、、地獄界に送られた者は現世に戻ることはないのですが」


「あれ、、西の冥界でもそんな事があったな、、アヌビス様がそれでハーデス様に怒られたと、、、」


「ええと、、それは知っています、、、東の冥界の王様もお怒りで、その現世に行った妖怪達を地獄界に連れ戻せと」


「えっ、、もしかしたらサンズ王国に現れた妖怪達がそれなの、、」


「ピンポン、、、当たり、、失礼しました

、、神様、私達が行くと大変な事になります、、どうか退治してまた冥界、地獄界に戻していただけませんか」


「ええと、、そのつもりですか」


その時拓実の夢に大きな男が現れた、、


「神様、、、すまない、、ワシからもお願いしますぞ、、、あっ、、申し遅れました

東の冥界の王、、閻魔大王と申します」


拓実はこの名前、聞いた事があると思った


「ええと、、、閻魔様ですか、、、凄く有名な方ですよ、、、」


「えっ、、そうですか、、、ワシはあなたみたいな神様にそう言ってもらえると、、嬉しいですぞ、、、」


「いえ、、、あなたの方が全然、有名ですから、、、」


「神様、、ワシからも、お願いします、、どうか、妖怪と、その妖怪王、、塵塚海王(ちりずかかいおう)共々、地獄界に戻して下さい、、」


「えっ、、首謀者はその塵塚海王なのですか、、、」


「ええ、、やつが、地獄界から、妖怪達を現世に連れて行った、、」


「閻魔大王様、やつの目的は、、、」


「ええ、、サンズ王国やヤマタイ王国、エドガー王国にたくさんある、、妖霊石が目的だと思いますぞ、、、妖霊石は人族には何も効果がないが妖や魔の者にとっては大変貴重な魔石だ、、妖怪達の妖力を高める」


「魔界石と同じなんだ、、、」

拓実は、魔法の世界にはどれだけ多くの、、魔石の種類があるのかと思った、、、


「神様、、、よろしくお願いいたします」


「ああ、、、閻魔大王様、わかりました」


夢の中の閻魔大王と牛頭馬頭は消えてしまった、、、


夢の中の拓実は、俺も寝ないといけないと思った、、、


「ああそう言えば、、、寝てるのか、、、

また寝不足になるじゃないか」





塵塚海王とは、、、





次の日の朝、、、遠くの方で優しい女性の声が、、、


「ねえ、、、、拓実さん、、、拓実さんったら起きて、、、」


「ああ、、美幸、、おはよう、、」


「また、、遅くまで起きていたの」


「いや、、早く寝たけど、、」


「もう、、皆さん、朝食をいただいているわよ、、、」


「わかった、、先に行ってくれ」


美幸は寝室を出て行った、、、

拓実もまた、素早く着替えて、王宮広間に

向かった


王宮広間にはもう、みんなが朝食を食べていた、、、


ウオーカとカズトはいないみたいだ、、


「あっ、拓実さん、おはよう、、、」


「シン、、起きていたのか」


「マリンに叩き起こされたよ、、」


「あっ、タクミ、、叔父様とカズトは起きないみたいよ、、クララ甘いんだから」


拓実はマリンとクララじゃ、、性格の問題だと思った


朝食が終わりかけた頃、ウオーカとカズトは

現れた、、、


全員が、朝食を済ますと、また広間の大きなテーブル席でゆっくりしていた


拓実はウオーカに近ずき、話しかけた


「ウオーカ、、妖霊石って言う魔石は知っているか、、、」


「ああ知ってるぞ、、、ワシら人族には何の効果もない石ころじゃよ」


すると側で聞いていたマリンが、、、


「ねえ、タクミ、、妖霊石がどうしたの」


マリンの声に反応した多摩美も、、


「ねえ、、マリン何、、、何なの」


「タマミ、、妖霊石だよ、、」


「妖霊石って、初めて聞く魔石ね」


「魔界石と同じで人族には何も効果がない石ころよ、、」


「なんだ、、、じゃあ、いらない」


「バカね、タマミ、、魔界石は見た目も汚い感じだけど妖霊石はきれいな七色なのよ、、とってもアクセサリーにむいているわ」


「えっ、、じゃあ、欲しい」


マリンと多摩美はもっと拓実に近ずき、、、


「タクミ、、その妖霊石が何なのよ」


「ああ、例の妖怪達の目的がこのサンズ王国にたくさんある、妖霊石らしいぞ、、まあ、人族にとってはただの、石ころらしいぞ」


「いいの、私達には、関係ないから」


「マリン、、サンズ王国にたくさんあるって、、、」


マリンと多摩美はお互いの顔を見て


「よし、、タマミ、、私達の今回の目的は妖怪より先に、妖霊石を見つけるわよ」


「おー、、、ってどこにあるの、、私達、探索魔法も心眼魔法も使えないし、、更に魔力波動だって感じないわ」


「タマミ、、妖怪達が見つけたのを倒して奪えば良いのよ」


「そうね、、、一石二鳥だわ、、」


「張りきって、倒すわよ、、、魔石の為に

ボコボコにしてやるわ」


「お前達、、また怖いことを普通に話すなよ、、マリンは王女様なんだから、ダメだよ、、、」


「はあ~い、、、」


「うるさいわね、カズト、、あんたも、妖霊石を見つけて造形魔法でアクセサリーにしてクララにプレゼントしたら、、」


「多摩美、、お前、俺が造形魔法を使えないのを知っているくせに、、、」


「あら、、才能の差ね、、」


「ふん、、賢者の魔法の異世界転移魔法は使えるよ、、、」


「、、、、じゃあ、、バカなの、、」


「、、、、、」


するとウオーカが拓実に、、、


「拓実、、一体その情報、誰に教えてもらったんじゃ、、、、ああ、、アマテラス様か」


「違うよ、、、東の冥界の、、牛頭馬頭と

閻魔大王様だよ、、、夢に出てきたんだ」


ウオーカは顔をしかめて、、、


「、、、牛頭、、馬頭、、閻魔大王様、、」


「またか、、どうしてお前は、、そんな方々と簡単に知り合うんだ」


「向こうが、勝手に俺の夢に出てきたんだ」


「それで、、他に何か情報はあるのか」


「あっ、、、その妖怪達を、地獄界から連れ出した首謀者が、塵塚海王(ちりずかかいおう)と言う妖怪王らしいよ、、、閻魔大王様が、全員、地獄界に戻して下さいと言っていたよ」


「えっ、、塵塚海王って言ったら有名なやつじゃないか、、、」


「俺は、そんなやつ、聞いた事がないよ」


「閻魔大王様には劣るが、名だたる妖怪達を束ねる妖怪王だぞ」


「この魔法の世界はどんだけ悪いやつがいるんだ、、、面倒くさいことしないで、、普通に暮らせば良いのに」


「お前はたまに不思議な事を言うな、、すべての者は欲望、富、権力、など力を持ちたいと思っているぞ、、、神様はどうか知らないが、、、」


「妖霊石は人族には何の価値もないのだろう、、あげればいいだろう、、、」


「お前は、、、それで素直に帰ると思うのか、、その、妖霊石を使って、また悪さをするに決まっているだろう、、」


「面倒くさいな、、、魔界でおとなしくすれば良いのに、、、妖怪族、悪魔族、魔族、

どれだけ魔界には悪い奴がいるんだ」

「、、、、」


ウオーカは改めて拓実に聞いた、、、


「ところで、、その塵塚海王と妖怪達は、、いつ、どこに現れるんじゃ、、」


「えっ、、知らないよ、、閻魔大王は何もそんな情報は伝えていないぞ」


「なんじゃ、、それじゃあまた待機か」


「俺が、一番知りたいよ、、、あ~、、

家に帰ってゆっくりしたい」


「、、、、それが本音か、、拓実、、」






アマテラス降臨、、、





その後も拓実達は、相変わらず、王宮広間の大きなテーブル席に腰掛けていた、、、


マリンと多摩美は雑談していた


「もう、、退屈だわ、、」


「タマミ、、こんなに暇なら、妖霊石でも探しに行かない」


「マリン、、探索魔法や魔力探知が出来るんだったらとっくに行っているわよ」


マリンは頭を抱えた、、、


「ああああ、、何でタマミは使えないのよ」

「マリン、、あなたもでしょう、、少しは使える様に努力したら」


「努力、嫌い、、マリンは才能だけで生きていくの」


「あっ、、私と考えが同じだわ、、」

リリムはため息を吐くと、、、


「はあ~、、、本当に妖怪族ってお化けじゃないよね」


「相変わらずねリリムは、、小さな頃から怖がりなんだから、そのくせ、もっと怖い怪物とか魔族を簡単に倒すくせに」


「お姉様、、全然意味が違うでしょう」


クララは嬉しそうに美幸に、、、


「ミユキ、、この間、魔道具無しで聖なる魔法が使えたと、お母様に話したらものすごく喜んでいたよ」


「もう、本当にクララもリリムも聖女なのよ、、そう言えばリリムもお婆様が凄く喜んだみたいよ、、、」


「また、発動するか試したいわ、、でもなれないせいか、以前よりも魔力を使う気がするわ、、、どうしてかしら」


「たぶん、今まで聖女の魔道具が魔力を補っていたのよ、、、」


「そうか、、じゃあまた魔力量を増やさないとダメだわ」


シンはカズトに、、、


「カズト、神聖魔法を鍛練しているか」

「ああ、、集中してやっているけど、、、今までの魔法より難しいよ」


「そうだな、魔力も多く使うし、、発動しない場合もある、、」


「シン、、、まだまだ、魔力量がたらないんだ、、レベルアップしないと」


「ウオーカさんも、あの歳でまだまだレベルアップしているらしいよ」


「師匠が、、お酒だけ飲んでいるイメージしかない、、いつ修行をしているんだ」


ヒエンはミールに、、


「ミール、お腹が空いた」


「あなた、、さっき朝食を食べたばかりじゃない、、我慢しなさい」


「はあ、、、誰かお菓子ないの、、」


ウオーカは拓実に、、、「拓実、、妖怪達が現れた形跡はまだないか、、、」


「さっきも調べたけど、、無いよ」


「そうだ、、サンズ王国なら、アマテラス様がいるだろう、、何か情報をもらえないか」


「え~、、嫌だよ、、あいつ面倒くさいから、、、」


「おい、、アマテラス様は東の天界の最高神だぞ、、失礼な奴だな」


「そう、みたいだな、、、でも嫌だ、、」


すると、拓実の後ろの異空間からアマテラスが現れた、、、


「拓実、、、後ろ、、後ろ、、」


「何だよ、ウオーカ、、、」


「はあ~い、、お父様、呼んだかしら」


「あっ、、、アマテラス、、呼んでないけど、、、」


「もう、、いじわるね、サンズ王国に来たら天界と繋がってる天の岩戸があるのを知っているでしょう、、、お父様が、何かアマテラスに聞きたい事があるのは知っているのよ」

アマテラスは拓実をじっと見た


すると、ウオーカが、、、「ええと、アマテラス様、、このサンズ王国の事で何か情報をいただけないですか」


「え~、、、お父様がお願いしたら教えるわ、、」


アマテラスは拓実をチラチラと見た


ウオーカは拓実に、、


「ほら、、拓実、いつものだぞ、、お前が頼め、、、」


「だから面倒くさいって言ったんだ、、、、もう、アマテラス教えてくれ」


アマテラスは拓実にすり寄って、、


「じゃあ、教えようかな、、妖怪王、、塵塚海王でしょう、、知りたいのは、、、」


「へえ~、知っているんだ」


「お父様、、、私は神様よ、何でも知っているわよ、、、」


「予言の鏡だろう、、、」


「、、、、、関係ないわよ、、、」


「もう、、お父様が余計な事を言うから、、忘れるところよ、、妖怪王と妖怪達が明日、夕方にまたこのサンズ王国の東の森に現れるわ、、良かったでしょう聞けて」


「ああ、、ありがとう、、じゃ、、、」


「ねえ、、まだあるのよ、、、」


「いや、、明日夕方、現れるんだろう、それがわかればいいよ」


アマテラスは怒った口調で、、、


「もう、、お父様、、なぜ、あの東の森に現れるか知っているの」


「えっ、理由があるの、、うろうろしてるだけじゃないのか、、そこらに埋まっている、妖霊石でも探しているんだろう、、さっさと探して帰ってくれないかな」


アマテラスは自慢の様に、、、「残念でした、、、あそこの先に、謎の地下遺跡があるのよ」


「その地下遺跡が何か関係あるのか」


「魔石よ、、、妖霊石がたくさんあるのよ、夜な夜なその地下遺跡を探しているのよ」


「拓実、、妖怪達は魔力探知が出来ない、妖力で探せないんだ」


「そうか、、その地下遺跡の妖霊石が目的か、、、」


「そうよ、、妖霊石を使って妖怪達の妖力を上げて、魔法の世界の王にでもなろうとしているのかしら、相当妖力が上がるらしいわ」


「拓実、魔法の世界が妖怪達の世界になるぞ、、その妖霊石を奴らの手に渡したらダメだぞ、、」


「ああ、、わかったよ、、」


「みんな、アマテラス様の話を聞いた」


「ええ、、大変だわ」


「そうね、絶対、妖怪達に妖霊石を渡してはいけないわ、、、」


「タマミ、、妖霊石よ、、」


「だから、、私達も、妖怪達と同じで探知が出来ないのよ、、」


「タマミ、やだ、、、妖怪達と一緒にしないで、、、」


その時、広間の大きな扉が開いて、、、

さくら王女とムサシ魔法大臣が来た


「ウオーカさん、、大きな気配を感じたわ」


「何事ですか、、、ウオーカ殿」


さくら王女とムサシ大臣はアマテラスがいるのに気がついた、、、


「あっ~、、凄いわ、、アマテラス様が来てる、、信じられない、、、」


「本当ですな、、いや、凄い神々しい気が感じたと思ったら、、、まさか、アマテラス様とは、、、ありがたい、、」


さくら王女とムサシ大臣は緊張の面持ちで立っていた、、、


「なんだ、、騒がしいぞ、、、お前達」


「あっ、、どうもすみません、、」


二人は深々と頭を下げた、、、


「アマテラス、失礼だぞ、、お前が勝手にこの国に来たのに、」


「え~、、、、わかったわ、、、、、ごめんなさい、、これでいいの、お父様、、」


「、、、心から言っているのか、、」


「失礼ね、、言っているわよ」


ムサシ大臣は不思議そうに、、、


「あの~、、ウオーカ殿、、タクミ様が、アマテラス様を叱った様に見えたが、、ワシは耳がおかしくなったのか、、、」


「ムサシ殿、、気にしないで下さい」


ウオーカは気を取り直して、、、


「ええと、、さくら王女、ムサシ殿、アマテラス様が言うには、明日、夕方にあの、妖怪達がまた東の森に現れると予言しましたぞ」


「え~、、そうなんですね、、ムサシ、、準備をしないと、、、」


ムサシ魔法大臣はすぐに空間魔法で他の大臣達に連絡した


ウオーカは更に情報を伝えた


「それと、やはり奴らの目的は、魔石、、、妖霊石だぞ、、、東の森の、地下遺跡にたくさんあるらしい、、それが奴らの手に渡ったら、魔法の世界は大変な事になるぞ」


「ウオーカさん、、、東の森の地下遺跡って何ですか、、」


「えっ、、さくら王女は知りませんか」


「ウオーカ様、、ワシも知りません、、そんな場所に地下遺跡があるなんて、、、」


「ムサシ殿まで、、、」


「ウオーカ様、、この国の者は誰も知らないと思いますわ、、」


「じゃあ、、これから、その地下遺跡を見に行きますか、、、」


「拓実、いいか、、、」


「お父様、、行くの、、じゃ、、アマテラスも行くわ」


「あのね、、もう、用事は済んだでしょう」


「お父様、、私が情報を教えたから、行ってもいいでしょう、、その場所知っているのは私だけよ、、」


「あっ、そうか、、、わかったよ、、」


「あの~、タクミ様、私達も連れて行って下さい、、お願いします」


「タクミ様、お願いしますぞ、、」


「拓実、、魔石を回収するだけだ、、良いだろう、、、」


「わかったよ、、5人で行くのか、、、」


「え~、、マリン達は、タクミ、、」


「マリンと多摩美は魔石があれば良いんだろう、、、」


「じゃあ、拓実が私達にくれるの」


「多摩美、わかったよ、、探してあげるから、おとなしく待ってくれ」


「それなら良いわ、、マリン大丈夫よね」


「良かったね、タマミ、、、私達じゃ、探せないもの」


「じゃあ、、さくら王女、ムサシ様、俺の近くに来て、移動するから」


全員が拓実に近寄ると、、、


「アマテラス、、その場所を教えて、、頭に浮かべるだけで良いよ」


すると、拓実はアマテラスの肩に手を添えた

「あっ、、、お父様が、私に触れたわ、、、嬉しい、、」


「あのね、、、紛らわしい事言わないでください、、、移動する場所を見てるだけだから、、、」


「え~、、親子のスキンシップでしょう」

「アマテラス、、、何でそんな言葉知っているの、、」


この様子に、さくら王女とムサシは、困惑した、、、


「ウオーカ殿、、あれは、、どういう事ですか、、アマテラス様、嬉しそうにしている、この国の信仰神ですぞ、、、」


「ムサシ殿、、ワシに聞かないで下さい」






東の森、、誰も知らない地下遺跡、、




拓実達は、アマテラスが言った東の森の地下遺跡の近くの異空間から現れた、、、


「アマテラス、ここで合っているのか、、入り口なんてないぞ、、、」


「お父様、、神力で、探知をして、、」


「魔力探知だろう、、、ええと、、あっ、、、凄い地下遺跡の全体が見えた、、王宮からは魔力探知が出来なかったのに

強い結界の魔法でもかかっているのか」


「ほら、、私の言ったとおりでしょう、、、

あそこに、妖怪王が欲しい、妖霊石が埋もれているのよ、、、」


「入り口が無いのか、、、、それでみんな知らないのか、、じゃあ、、直接、中に、瞬間移動するぞ、、、」


「待った、、、拓実、、ワシやお前とアマテラス様はいいぞ、、、ここにはさくら王女とムサシ魔法大臣もいるんじゃ、、シールドの魔法をかけないと、、、中は魔力が溢れているかも知れないぞ」


「あっ、、、そうか、、じゃあかけるよ、、、天界のシールド魔法、、、」


「本当に、、人族は面倒くさいわ、、普段からご加護を発動すれば良いのに」


「アマテラス、、それは神様だけの特権だろう、、人族には、そんなご加護はないの」


「え~、、そうなの、、知らなかったわ」


「あのね、、神様は全て知っているんじゃ、ないの、、、」


「あら、、、じゃあ、お父様は全部わかっているの」

「俺は、神様じゃないし、、、」


「また、、逃げたわ、、、もう、お父様、そんな事、通用しないわよ、、、」


この様子を見たさくら王女は、、、


「、、、、ええと、、ウオーカ様、、私達はどうすれば良いですか」

「拓実、、、どうにかしろ」


「アマテラス、、地下遺跡の捜索をするぞ」

「いつでも良いわよ、、、」


拓実達は、地下遺跡の入口から入ると


「あっ、、、暗い、、、」


「あたりまえでしょう、、地下なんだから」


「アマテラス、、お前、お日さまの神様だろう、、明るくしてよ、、、」


「お父様、、それってお願い、、、じゃあ、、アマテラスにお願いして」


「面倒くさい、じゃあ、俺が魔法を使うよ、、、、天界の光の無限魔法、、」


拓実の魔法で地下遺跡の中は、外の様に明るくなった、、、、


アマテラスは怒った口調で、、、


「あ~、、、、何で、、、お父様、私が神力で明るくしようと思ったのに」


「早くやらないからだろう、、、」


「もう、、お父様、、女の子の気持ちがわからないの、、、お父様に誉めてもらおうとしてたのに、、、もう、、」


「お前、、いつから女の子になったんだ」


「え~、、お父様の前では女の子でしょう」


「なんだ、、その設定、、、」


「ウオーカ殿、、なにやら、アマテラス様は楽しそうですな、、」


「なんか、普通の女の子に見えるわ、、あれもタクミ様のせいなの、、」


「わからないぞ、、でも、、、機嫌が良くて、、何よりだ、ほら、よく言うだろう、

当たらぬ神に祟りなしと、、、」


地下遺跡の、前まで来ると、、、


「アマテラス、お前が言う様に、、、


この遺跡には多くの魔石が埋もれているぞ」


「ねっ、、、、、お父様、これだけの魔石が奴らの手に渡ったら、大変でしょう」


「そうだな、、全部、破壊するか、、」


「えっ、、ここら、全部破壊するの」


「いや、、、魔力のある妖怪の目的の、妖霊石の魔石だけを集めて破壊するよ、、、」


「えっ、、そんな事、出来るの、、」


「あのね、、アマテラス、、普通に出来るだろう、、こんな事ぐらいは、、、」


「お父様、、そんな事は、普通の神様でも出来ないのよ、、おかしいでしょう」


「えっ、、、そうなの、、、」


「まあいい、、見ていて、、、天界の、、特定収穫魔法、、妖霊石、、広範囲、、」


地下遺跡の大地が揺れ、、土が盛り上がると、小さな妖霊石が、浮き上がって来た、、


「ウオーカさん、、あれが、妖霊石なの」

「古い文献には、この、サンズ王国には、妖霊石がたくさん埋もれていると、記載されていたが、これほどとは、、、」



「そうじゃ、、奴ら、妖怪王や妖怪達が欲しい、妖霊石がこんなにたくさんあるとは奴らも知らないぞ、、、絶対、渡してはいけないぞ、、、人族にとっては何も効果のない石ころだ、拓実、、後で全て破壊するぞ」


「ああ、、でもマリン達に少し渡さないと」


拓実は空間保存庫に数十個の妖霊石を入れた

、、その後残りは全部粉々に破壊した


「さくら王女、、ムサシ殿、、これで奴ら妖怪達にたくさんの妖霊石が手に渡る事はないぞ、、まずはひと安心だ、、、」





後から知った、妖怪王が現れた原因





「人族よ、安心するでない、、このサンズ王国には、後2つ、この様な遺跡がある、、」


「え~、、、アマテラス様、本当ですか、」


「ムサシ、、、それじゃ、、一日では終わらないわよ」


拓実はアマテラスの方を向いて、、、


「アマテラス、、何で先に言わないの」


「だって、お父様が何個あるのと聞かなかったじゃない、、、」


「普通に言うのがあたりまえだろう」


「だってその方がお父様と、ずっといられるじゃない、、もっとツクヨミの時みたいにアマテラスにもやさしくしてよ」


「わかったよ、、、まったく、、」


「やった、、嬉しい、、、」


「ウオーカ殿、、、いま、ツクヨミと言いましたか、、ツクヨミ様もタクミ様は知り合いですか」


「ムサシ殿、、ワシに聞かないで下さい」


「複雑な事情があるのですか」


「ムサシ、、これ以上はウオーカさんも困っていますよ、、聞かなかったふりをしましょう、、それよりも、、後、2つある地下遺跡の妖霊石をどうにかしないと、、、」


「そうでしたな、、、ウオーカ殿、お願いいたします」


「拓実、、よろしくな、、」


「わかったよ、、瞬間移動だからいいけど、、普通に移動なら一日じゃすまないぞ」


「お父様、、アマテラスはそれでも良いわ」


「あのね、、明日の夕方には、妖怪王と妖怪達が現れるんだ、間に合わないだろう」


「アマテラス、、後の2つの場所を教えてくれ、、」


「わかったわ、、、お父様、また肩に触れて、、、ふふふ、、、」


「何、、嬉しそうにしているの」


「早く、、、触って、、、」


「、、、、お前は、、、」


拓実達は、、瞬間移動で、残りの2つの地下遺跡で全ての妖霊石を回収した、、、


人族にとって石ころでしかない妖霊石はその場て粉々に破壊した


「終わったぞ、、、これで、奴らの手に妖霊石が渡る事はないぞ」


「お父様、、サンズ王国にはもう、妖霊石は無いわ、、でも、ヤマタイ王国とエドガー王国にはあるわよ」


「でも、妖怪王達はサンズ王国にだけ妖霊石があると思っているんだろう、、じゃあ、、これで奴らを迎い打つ事が出来る」


「そうじゃな、、奴らの妖力がこれで上がることはない、、後は退治して閻魔様の元に返せばいい、、、」


「あの~、ウオーカさん、、、何の話をしているのですか」

「ウオーカ殿、、、そうですぞ、、閻魔様とは、東の冥界の王、、閻魔大王の事では無いですよね、、、まさか、、、」


「あれ、、さくら王女、ムサシ殿、、ワシは言っていなかったかな」

「聞いていません、、、」


アマテラスは自信満々に、、、


「私は、知っていたわよ、、牛頭馬頭の失態を、、、アヌビスと同じで、閻魔もハーデスも大変だと思うわ、、その点、私の側近は優秀だからそんな事は起こらないわ」


「アマテラス、、ややこしくなるから、黙っててくれ、、、アヌビス様やハーデス様は関係ないだろう」


「ええ、、お父様、本当にアマテラスの側近は優秀なのよ、、」


「わかったよ、、、、良かったね、、」


「お父様のためにも働いているのよ、、、」


「えっ、、そうなの、、」


「だって、、予言の鏡を管理しているのは私の側近よ、、、お父様の情報も教えてくれるわ、、、、お父様が困った時に全て私に教えてくれるわ、、、、」


「何で、俺の情報が駄々もれなの、、、、、やめてくれよ」


「それが神の務めなのよ、、、、」


「お前、、ずっとそれを見ているな、、」


「だって、、ツクヨミには負けたくないもの、、、お父様の一番はアマテラスだよ」


「はいはい、、そうですか、、、、でも、アヌビス様やハーデス様まで出すのは止めろ、今は関係ないだろう、、、」


「えっ、、みんな、同じでしょう、、迷惑ばかりかけて、、、、」


さくら王女とムサシ大臣は驚き、、


「え~、、何か凄い神様の名前がどんどん出てくるわ、、タクミ様は何者なの」


「さくら王女、、ワシは耳がおかしくなったのか、タクミ様はそんな方達とも知り合いなのか、、、まさか、タクミ様は神族なのか」


拓実はすぐに否定した、、、


「知り合いじゃありません、、、勝手に近付いて来るだけです、、ムサシ様、俺は人間です、、、」


「お父様が有名だからよ、、天界のみんなも知っているわよ、、西の天界の奴らもね、」


「アマテラス、余計な事を言わないの、また話がややこしくなるから」


「はあ~い、、、お父様、、」


さくら王女とムサシ大臣はウオーカに、、、


「ウオーカさん、、教えて下さい」

「ええと、最初から説明するか、、妖怪王、塵塚海王は知っているだろう、、」


さくら王女とムサシはお互いの顔を見た


「じゃあ、、この前、拓実様の痕跡魔法で見た黒い霧に囲まれた大きな妖怪があの有名な妖怪王、塵塚海王なのですね」


ムサシ大臣も驚き、、、「そんな、有名な妖怪王、塵塚海王が妖怪達を束ねていたなんて、、大丈夫ですか、、、ウオーカ殿、、」


「まあ、、妖力が上がる、妖霊石は全部回収して破壊したから、大丈夫だろう、、」


拓実は不思議に思った、、、


「みんな、有名、有名と言うけど俺はそんな奴は全然知らないよ、、魔法の世界の人は物知り何だな、、特にウオーカはあれで、魔法の世界の事はほとんど知っている、、以外と勉強しているんだな、、お酒ばっかり飲んでいる、女の子好きな奴と言うイメージだが、、、」


「拓実、、何か言ったか、、、」


「勘の鋭い奴だ、、イヤ、、何も言っていないよ、、、」


「拓実、じゃあ、ミール達も待っている、、王宮に帰るぞ、、」


「ああ、わかったよ」


「あっ、、お父様、私は天界に帰るわ、、、また明日ね、、」


「えっ、、明日も来るのか、、」


「あたりまえでしょう、、お父様と一緒に戦えるからね、、必ず行くわよ」


「はいはい、、わかりました」


アマテラスは異空間に消えた、、、

拓実達も異空間に消えた、、、

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