魔法使いと百鬼夜行と妖怪王の謎

魔法使いと百鬼夜行と妖怪王の謎、、

(サンズ王国)




魔法使いは憂鬱(73)





百鬼夜行の夜、、、




拓実達の世界とは少し違って、、、

魔法の世界の常識なのか、不思議な事が多い


冥界とつながっている、、過去写しの鏡

冥界の鏡ともいう、、不思議な鏡が魔法の世界のミラージュ王国にある、、、

それに、魔法の世界には、拓実達の世界にない色んな界層がある、、、


天界、、天上界、、地上界、、魔界、、異空界、冥界、、地獄界、、、、


天界や冥界は西と東の2つがある、、、

どういう分け方かは、さっぱりわからない


死者はまず冥界に行って、そこで良い行いをした者は天上界に行く、、天上界の者は冥界と行き来出来る、、、


だから、過去写しの鏡で地上界の者とも会う事が出来る


過去にミール達は、、ミラージュ王国の、、過去写しの鏡で亡くなった、お母様達と会う事が出来た、、、


一方、地獄界に行く者は、、二度と現世には戻れない、、、はずだが、、たまに違うらしい、、、魔族といえども、魔界には戻れない


死者の入り口冥界だが、そこを治める者は

西の冥界の神の王ハーデス、、、冥界の神アヌビス


東の冥界の神の王は、、閻魔大王、、、

、、神の使いは、牛頭馬頭、、、らしい、、


これらの事は全て、ウオーカから聞いた、、

話しである、、、


さてと、話しは変わって、、、ここは、魔法の世界の国、サンズ王国である、、


暗い農道を二人の酔っ払った男達が歩いていた、、、


「いや~今日は飲みすぎたな、、、」


男はもう1人の男に向かって、、、


「お前、大丈夫か、、おっかないのが家で待ち構えているんじゃないのか」


男は、、しんみりとした様子で、、、


「ああ、、家の奴は昔魔法使いだったみたいでたまに、魔法で仕返しをするんだ、、」


それを聞いたもう1人男は、、、


「怖いな、、魔法を使うのか、、、俺は独身で良かったよ」


辺りは、更に暗くなり、、、


「おい、、そう言えば、さっき飲み屋で変な噂を耳にしたぞ、、」


「なんだ、、変な噂とは、、、」


「この、サンズ王国、王都外れの東の森の農道に夜な夜な何が目的なのか妖怪行列が現れては消えるそうだ」


男は、辺りを確認するかの様に、、、


「へえ~、そうなんだ、、、、、、おい、、東の森の農道ってここじゃないか」


すると農道の先の方に、、狐火が揺れるのが見えた、、、


「おい、、あれは何だ、、、」


狐火の後ろに薄く光る妖怪みたいな群れが

こちらに向かって歩いてきた


男達は呆然と見ていたが、、我にかえると


「化け物だ、、、おい、何してる逃げるぞ」

「待ってくれ、、、」


男達はあわてて走って逃げた、、、


妖怪達の行列は、東の森に消えて行った


次の日の朝、、サンズ王国、王宮会議室、、


王様や、さくら王女、魔法大臣ムサシ、、、他の大臣や魔法騎士団長たちはサンズ王国の

防衛について話し合っていた、、、


「さてと、、今、王都では変な噂で持ちきりらしいな、、防御大臣、、」


「バカバカしい、まあ、噂ですから、、、被害らしき物もないし」


防御大臣は素っ気なく答えたが、、、


「何かのまえぶれではないのか、、」

他の大臣達は心配そうに言った


魔法大臣ムサシは怒った口調で、、


「魔法騎士団長、、見回りの騎士達は何かの異変とか気がついていないのか」


「ええ、、でも、空を飛べる少ない人数で見回っているので、サンズ王国の領土全部は把握していません、、、」


「魔法大臣、ムサシ様、、、、魔法使い全て全然、人手不足ですぞ、、、」


魔法大臣ムサシは困ってしまった、、


その時、会議室の扉が開き、魔法騎士が

あわてて入って来た


「おい、、今、会議中だぞ、、何か急用か」


魔法騎士は一礼すると、


「申し上げます、、昨日、王都外れの東の森の農道に、怪しい妖怪達の群れが現れたそうです、、、」


大臣達は騒然とした、、、「本当か、噂じゃなかったのか、で、何か被害があったのか」


「いえ、あわてて逃げたので大丈夫でした」


大臣達が、魔法大臣、ムサシに詰めより


「ムサシ様、、今、魔法使いが足らないと話をしていたのに、、大丈夫ですか、、そんな化け物が本当に王都に攻めて来たら、、」


ムサシは困ってしまった、、、「うう、、、わからん、、正体も知らないのに、どういう対策をすればいいんだ、、王宮の者は誰1人、見ていないのだぞ、、」

全員、、答えを出せずにいた


すると、さくら王女が、、、、「ムサシ、、ウィザードの勇者様に依頼してはどうかしら、、、」


「そうじゃなさくら、、この国の信仰神、アマテラス様までついている、、ムサシどうじゃ、、さくらの言うとおりだぞ、、」


王様はムサシに提案した、、、「王様や、さくら王女がおっしゃるなら、それが一番良いですぞ」


「じゃあ、私が、ミールさんに依頼をするわ、、、」


「さくら王女、よろしくお願いいたします」


そんな事とは関係ない拓実達の世界、、、


真夏、真っ盛りの青空、、もやっとする気温

出歩く人もチラホラしかないくらいの厳しい

暑さ、、、


拓実は不機嫌な顔で窓の外を見ていた


「ああ~、、嫌になる、、何だ、この気温

連日30℃以上じゃないか、、室内の仕事はいいよ、、、外は地獄だよ、、、早く秋が来ないかな、、、そう言えばカズトはほとんど今まで、外のバイトだったな、、、」


この様な、独り言を言っている拓実は、、、

実は魔法使いである、しかし自分達の世界では魔法は使えない、、、


ウオーカに「俺達の世界では魔法はいらない、、、」そう言ってしまった


するとウオーカは魔法秘伝書に拓実は自分達の世界では魔法は使えないと記載した

ついでに多摩美とカズトも記載したがカズトだけは名前が消えて、魔法の世界のエルフ族の王女、クララと婚約すると、今はこちらの世界と魔法の世界を行き来している


拓実の彼女の美幸は記載されなかったので、魔力さえあれば魔法は使える、、、


美幸の魔法で異世界にある、魔法の世界に

行くと、拓実達も魔法が使えるのだ、、、


拓実は何するわけでもなくしばらくソファーで座っていたが、、、


「こう暑いと、、冷たい物が欲しくなる

確か昨日買ったアイスがあったな、、ウオーカなら冷たいお酒かビールだな、、俺は飲めないし、、、」


拓実が冷蔵庫に向かおうとした時に魔道具のリングが光り声が聞こえた、、

「あの~、、拓実さん、聞こえますか、、、お休みしてませんよね、、」


「ああ、、ミールか、、起きているけど」


「良かったわ、、、ごめんなさい、また、

依頼よ、、」


「どこなの、、、」


「サンズ王国よ、、、」


「えっ、、アマテラスのところか、、また、あいつが来るのか」


「ええ、、さくら王女から直接依頼書が届いたわ、それに、さっき、空間魔法で連絡もあったわ、、」


拓実はカズトの事を思い出して、、、


「カズトは、そっちにいるの、、、」


「もう、クララとウィザードに来てるわ」


「あいつ、、もうずっと魔法の世界に行ってるのか」


「ええ、、でも、2回もクララと、そっちの世界の、お父様とお母様の所に行っていると言ってたわ、、クララは多摩美さんや美幸さんとも買い物に行ったそうよ、、、」


「えっ、、そうなの、、知らなかった」


「拓実さん、、お買い物嫌いでしょう」


「そうだけど、、言ってくれれば良いのに、どうして、、、、美幸は、、、」


「じゃあ待っているからよろしくね」


ミールは拓実の最後の言葉を聞かずに通信を切った、、、


通信が終わると、魔道具のリングは光りが消えた、、、


拓実は携帯を取るとすぐに美幸達に連絡した

「あっ、美幸、、、また依頼だって、、すぐに来れるかな、、」


「ええ、、わかった、、すぐに行くわ」


しばらくすると、、、美幸と多摩美は拓実の家に来た、、、


部屋に入って来ると多摩美はすぐに、、、


「拓実、、、ねえ、、またカズト魔法の世界に行っているの」


「もう、ほとんど魔法の世界の住人だよ」

「本当ね、、、クララとずっと一緒にいたいのね、、まったくもう、、、」


拓実は聞きにくそうに美幸に、、、


「あの、、、、、美幸、、、、言いにくいけど、、、」


「えっ、、どうしたの、拓実さん、、、」


「この世界で、、クララと買い物に行ったの、、、」


「えっ、、うん、ちょっとだけ、多摩美さんが通っている、かわいいお店に、、、」


「あっ、、そうなんだ、、」


「あれ、、私、言わなかったかしら」


「うん、、聞いていない」

多摩美は、しつこいと、、、「美幸、、良いんだよ、、拓実は買い物嫌いなんだから、、変化したクララかわいくて、男どもが、私達3人を、ずっと写メ撮っていたわよ、、美幸もかわいい服着ていたし」


「カズトは、、、」


「あいつもじゃまだから、誘わなかったわ」


「あっ、そうなの、、、」


「じゃあ、、ミールさん達が待っているから魔法をかけるわ、、、、、異世界転移魔法」


拓実の部屋の空間が歪み、、部屋に白い霧が広がり、静電気の弾けるパチパチとした音が

白い霧の渦巻くトンネルを抜けると、


ウィザード王国の王宮広間の空間が歪み

異空間から拓実達は現れた、、




サンズ王国に再び、、、





王宮広間の大きなテーブル席に、、みんな座っていた、、異空間から現れた、拓実達に気がついて、、近ずいて来た


「タマミ、、、ねえ、、クララから聞いたわ、、クララとかわいいお店に行ったの」


「そうよ、、この間の、、アリス達の国の依頼の後よ」


「もう、、、やだ~、、、マリンは一回も行ってないのに、、クララは、いっぱい行ってるのよ」

「マリンさん、、まだ2回よ、、ミユキ、、タマミ、ありがとうね、いろいろと、、」


ヒエンが拓実にお菓子を見せて


「ヒエンも、クララからご主人たまの世界のお菓子お土産にもらったよ、、爆弾芋を薄く切って揚げたお菓子、ポテト、、何とか」


「えっそうなの、、でも爆弾芋じゃないし、じゃがいもだし、、俺達の世界からは持って来れるんだ、、俺も今度アイスとか持って来よう、、魔法の世界にないから、、」


多摩美は、マリン達に買い物の時の話をした


「クララは、、普段もかわいいのに、変化の魔法でもっとかわいくなって周りの男どもがずっと写メ撮っていたわよ、」


「えっ、、俺は聞いていないぞ」

「あっ、カズトに内緒だっけ」


クララは恥ずかしそうに、、、「カズトさん、、誰ともお話はしていないわ、、私はカズトさんだけだもの」


「えっ、そう、、、俺もだよ、、クララが一番きれいだよ、、、」


「あれ、、、魔法の世界で一番きれいなのはスノー王国のルビー王女って言ってたよね、あれって、誰かしら、、、」


「多摩美、、、ええと誰の事かな、、わからないな」


「そう言えばあんた、この夏向こうの世界で、コミケのニュースが流れていたわよ、、コスプレたくさんいたわよ」


「えっ、、もうそんな季節か、、しっ、、、

クララに聞こえるだろう、、もう、、本物を見てるからいいよ、、、多摩美、、クララの前で言うなよ、、、」


「あら、、わからないわよ、、オタクさん」


「、、、、、」


ウオーカとシンは、ゆっくりと近くに来て


「拓実さん、、、久しぶりに行けるよ」


「シン、そう言えば、、カズトがずいぶんレベルが上がったみたいだな、、、」


「拓実さん、、俺もやっと神聖魔法が使える様になったよ、、まだ異世界転移魔法は使えないから、カズトに少し負けているけ」


「シン、、シンならすぐに使えるさ」


「そうだと良いかも、、俺も、マリンじゃないけど、拓実さん達の世界は興味あるよ」


ウオーカは思い出した様に、、


「ワシは何回も見たし、、カズトが働いているとこも見たぞ、、凄いぞ、、しゃべる箱もあるし、、不思議な乗り物もある、、建物だって試練の搭よりも全然高いぞ、、、」


「えっ、、師匠、、俺は初めて聞いたよ」


「あれ、、言わなかったか、、カズト」


シンもマリン同様、拓実達の世界に興味を持ったみたいで、、、


「本当に見てみたいよ」


「シン、、拓実達の世界は魔力は補充出来ないぞ、魔石でしかな、、じゃからたくさんいるぞ」


そんな話をしていると、、王宮広間の空間が歪み、、異空間からアリス達が現れた


「あっ、全員いる、、拓実、ごめん、」


「もうお姉様、ちゃんとごあいさつを、、

皆様、今回もよろしくお願いいたします」


「はあ~い、よろしく、、、、、リリム、、いいよ、仲間だから、、かたいよ、、」


「マリン、、あなたは、もっとちゃんとしなさい、、、」


「え~、、してるよ、、ミール、、マリンのどこがおかしいのよ、、、」


「、、、、」


「じゃあ拓実、、全員そろったぞ、、ゲート魔法で行くぞ、、、」


拓実は、全員から少し離れると、魔法を念じた、、、「天界のゲート魔法、、、」


ウィザード王国の王宮広間には白いきれいなゲートが現れた、、、


「さあ、、サンズ王国に行くぞ、、、」


拓実に続き、全員、ゲートの中に入って行った、、、、


しばらくすると、ウィザード王国、王宮広間のゲートは消えた


サンズ王国、王宮広間には、たくさんの王宮の者達がゲートの前で待っていた、、


拓実達がゲートから現れると歓声が起こった


「おお、、ウィザードの勇者様、、今回も

よろしくお願いいたします」


「ああ、、ムサシ殿、、ワシらこそお願いしますぞ、、」


すると、さくら王女が、、、


「ムサシ、、隣の会議室にお飲み物など用意したわ、、そこで依頼の説明をしなしましょう、、、」


「ああ、、、そうでした、、さあ、ウィザードの勇者の皆様、、隣の会議室へ、、、」


拓実達は、会議室に案内された、、、


拓実達は、さくら王女が王宮の者が用意した飲み物を席に着いていただいた、、


全員が落ち着くと、、さくら王女とムサシ魔法大臣が依頼の内容を話し始めた


「ええと、、ウオーカ殿、、今回の依頼とは、、最近この国に怪しい噂が流れてまして、、、、」


「えっ、ムサシ殿、まさか、噂だけで、ワシらに依頼した訳じゃないよな、、、」


さくら王女はあわてて違うと、、、「ウオーカさん、違います、、その噂が本当に起こりました、、この国の、東の森の農道に、夜な夜な、妖怪の行列が起きているのが目撃されたわ、、」


マリンはまさか、と思った、、


「ねえ、、さくら、、それってお化けじゃないよね、、、」


すると、リリムも反応した、、、


「えっ、、お化け、、幽霊、、ダメ~」


「リリム、、大丈夫よ、、まだそんな事を誰も言っていないわ」


「美幸お姉様、、リリムは絶対、無理です」


「大丈夫よ、、私が、守るから」


「、、、、、そうですか、、、お願いします、、、」


「ええと、マリンさん、リリムさん、、お化けじゃないと思います、、妖怪だと、、」


「さくら、、、妖怪もお化けじゃないの、」


「マリン、、もう全然話が進まないじゃない、、、黙ってね、、」

「ミールは怖いもの無いから良いわよ」


「私だって女の子だもの、怖いものはあるわよ、、、失礼ね」


「へえ~、、、何、、、無いでしょう」


「何でもいいでしょう、、、面倒くさいわね、、マリン、黙ってて、、」


魔法大臣ムサシは多少、戸惑って、、、


「ええと、、何が目的かは、わかりませんが、この王都に奴らが攻めて来たら対応が出来ません、、そうなる前にいろいろと調べてもらいたい」


「そうじゃな、、そんな変な奴ら、まあ、何を考えているのかわからないけど、心配じゃな、、ワシらが原因を探すぞ」


簡単な依頼説明は終わって、、拓実達は相変わらず王宮広間で待機していた、、


「もう、、戦闘状態で呼んで欲しいよ、、、ずっと待機だし」






痕跡魔法の凄さ、、、、





サンズ王国の王宮広間のテーブル席で全員

暇を持てあましていた、、、


そこに、さくら王女とムサシ魔法大臣が現れ

ウオーカと拓実に、、、


「あの~、、ウオーカさん、いいですか」


「何じゃ、、2人とも、まだ依頼でいい忘れた事でもあるのか」


「いえ、、ウオーカ殿、、ワシらもまだその妖怪を見た事が無いので、、まだ信じられない、、そんな妖怪の行列なんて、、、」


「でも、王都の人達が見たと言ったのだろう、、、」


「ええ、それは、そうなんですが、、」


さくら王女は真剣な顔で、、、


「それで、、噂で聞いた話ですが、、タクミ様は痕跡の魔法が使えると言うのは本当ですか、、、」


「ああ、、本当じゃ、、」

「ウオーカ殿、、例の東の森の農道に現れたと言う妖怪が本当にいたのか調べていただきたい、、、」


「私からも、お願いします」


「拓実、、調べてくれと、言ってるぞ」


「別に良いよ、、」


「ありがとうございます」


「じゃあ、さくら王女、、この4人で行きますか、、」


「ミール、、聞いていただろう、、後はよろしくな、、、」


「ええ、お父様、わかったわ」


ウオーカは空間保存庫から、サンズ王国の地図を出すと、、


「ええと、、さくら王女、、その妖怪が現れた場所はどこですかな、、、」


さくら王女は地図を見て、、、


「ウオーカさん、、、ここですわ、、、」


さくら王女はサンズ王国の地図のある場所を指さした、、、


「拓実、、わかったか、、」


「ああ、大丈夫だ、、さくら王女、ムサシさん、俺の近くに来て、、」


拓実は魔法を念じた、、、


「天界の瞬間移動魔法、、、」


王宮広間の空間が歪み、、拓実達は異空間に消えた、、、


サンズ王国、東の森、、


王都の外れ、、東の森の農道の空間が歪み

異空間から拓実達は現れた、、、


「ムサシさん、、ここで間違いないか、、」


「ええ、、王都の人達から、聞いて確認した魔法騎士が言っていたのはここです」


「私達は遠くの魔力波動は感じないし、痕跡魔法も使えないわ、、」


ウオーカは集中するように、、、


「う~ん、、、さくら王女、、この農道には複数の魔力波動が残っているぞ、、」


「えっ、ウオーカさんも痕跡魔法を使えるのですか」


「違うぞ、、ワシのは痕跡の魔力波動しかわからないし、、拓実とは違うぞ、、」


さくら王女とムサシは驚いた、、「えっ、、魔力波動以外何があるのですか」


「拓実は、その妖怪達が通った姿が見えるんじゃ、、、」


「えっ、、過去に起こった事を見れるの、、そんな痕跡魔法があるの、、、聞いた事がないわ、、」


2人は更に驚いた、、、


拓実は農道を見つめ魔法をかけた、、、

、、「天界の痕跡魔法、、、広域、、」


「おい、拓実、、妖怪達は見えるのか」


「ああ、、大勢の妖怪が連なっている、、、見るか、、、」


ウオーカは、拓実の肩に手を当てた、「ほう凄いな、、鬼など色んな妖怪魔物が行列している、、、百鬼夜行だな、これは、、、」


「ウオーカ、、1人だけ飛び抜けて魔力の高い奴がいるぞ」


「ああ、わかったよ、、一番最後にいる、黒い霧に包まれた大きな妖怪だろう、、こいつがこの妖怪達を引き連れているのか」


さくら王女とムサシはウオーカ達が何をしているかわからずポカンと見ていた


するとウオーカが、、、「さくら王女、、妖怪達はやっぱりいましたぞ、、、さくら王女も見ますか」


「えっ、、見るって何を、、」


「拓実の、肩を触ればわかる、、」


「えっ、、こうですか、、、タクミ様、ごめんなさい、、」


さくら王女は恥ずかしそうに肩を触った


「えっ、、これは、、妖怪達の群れが見えるわ、、、どう言うことなの、、」


「さくら王女、、これは、一昨日起きた事です、、、その時間の様子ですよ、、」


「本当ですか、、、」


すると、ムサシも、見たくて、、、「王女様、、ワシにも見せて下さい」

ムサシも、拓実の肩を触った、、


「おお、、これは、、本当に今起こった様に見える、、凄いなこの魔法、、、、あいつらが妖怪の群れか、、こんなのが王都に現れたら大変だぞ、、、」


さくら王女、ムサシは興奮した、、、


「いや~、、やっぱりタクミ様は、、凄い魔法使いだ、、、」


「さてと、、さくら王女、ムサシ殿、、こいつらの目的はわからないが、、警戒しないといけないぞ、、、」


「ウオーカ様、、そうですな、、」


拓実達は、また拓実の魔法でサンズ王国、

王宮に戻った、、、




何もすることの無い待機、、





王宮広間、、、相変わらずその日は何も起こらず、、時間だけが過ぎていった、、、


シンとカズトは修行の話をしていた


「シン、、最近修行はしているのか」


「ああ、月の半分は、サファイア王国でカインと2人、、新人魔法使いの指導をかねてやっているよ」


「俺も、、ほとんど、エルフの国で、クララと一緒に魔法の指導をしているよ、、」


シンは嬉しそうに、、、「俺はカズトが魔法の世界の住人になって本当に良かったと思ったよ、、、」


「師匠にも言われたよ」


「ウオーカさんは、お酒を飲む相手が出来て嬉しいんだろう、、、、俺は、マリンがうるさいからたまにしか付き合えないから」


「俺だってクララが心配するから、ほどほどに付き合っているよ」


カズトは思い出した様に、、、「そう言えば、カインさんのところのカイルは、帝都クラウドの魔法学院、初等部に入ったって聞いたけど」


「そうだよ、、ヒエンに魔法を教わって凄くレベルが上がって、どうも魔法の才能があるみたいだよ、、、」

「そうだな、、ヒエンはとりあえず火竜女王だからな、、、」


多摩美とマリンもつまらなそうに話をしていた、、、、「ねえ、タマミ、、ひまね」


「マリン、、だってサンズ王国やヤマタイ王国、エドガー王国は全て農業の国だし王都だって欲しい物はあまり売って無いわ」


「ヒエンは美味しいものがあれば何でもいいよ、、、」


「お前と話していないでしょう」


「ふん、、ヒエンはタマミに言ってないよ

、マリンと話してるの、、」


多摩美は空間保存庫からお菓子を出すと


「はい、、お菓子やるからあっちに行って」


「あ~、、これ好きなやつだ、、たまには

タマミも気のきいた事をするのね」


ヒエンはお菓子を持ってミール達の所に行った、、、


「もう、ヒエンのせいで、何を話していたか忘れたわ、、そう言えばマリンもレベルが上がって造形魔法を使えるでしょう、、今度、2人で魔石のアクセサリーを作らない」


マリンは困った顔で、、、「タマミ、、たぶん、造形魔法は使えるわでも、マリンはタマミほどセンスがないもの、、、」


「形は私がデザインするから、一緒にやろうよ、、、」


「そうね、、それならマリンでも出来るかもね、、、」

「そう言えば、美幸が作った魔道具の通信リング、大事にしてよ、、この間連絡が出来なかったじゃない、」


「えへへ、、マリン、魔力の充電忘れていたわ、、、」


「私の方が、向こうの世界で魔力を補う物が無くて大変なんだから、わかったの」

「大丈夫、、気をつけるわ」


ミールや美幸、クララ、アリス、リリム達も

何もすることがなく、和やかに話をしていた


時間だけが過ぎて、、夕方になり、、


拓実達は、用意された夕食をいただいた

夕食の後、、ウオーカ達はあわただしく

王都に向かった、、、


ミールが怒った顔をしたので、たぶんお酒を飲みに行ったのだろう、、、


残った者は、何もすることが無いので、

用意された寝室で休む事にした、、、





サンズ王国、王都の酒場、、、





そこは、サンズ王国の男達が大勢で賑わっていた、、、


ウオーカ達は奥のテーブルに案内され、、、

さっそくウオーカがお酒を頼んだ


するとすぐに、3人の前のテーブルにお酒が運ばれた

「おお、、さすが、農業の国だけあって美味しそうなお酒だな、、ああ、、良い香りだ」

さっそくウオーカはテーブルの上のお酒を一気に飲んだ、、、


カズトは心配そうにシンに話しかけた


「シン、、マリンに怒られなかったか」


「ああ、大丈夫だよ、、今夜は多摩美さんとずっとおしゃべりをするから良いって」


「カズト、、お前はどうなんだ、新婚さんだろう、クララさん、心配していないのか」


「えへへ、、、クララも美幸さんとおしゃべりするから良いって言ってたよ、、それに

シン達と同じでまだ婚約中だよ、、、でも

シン、、マリンといつ結婚するんだ」


「そうだよ、、婚約してもうけっこう経ったけど、、まだ拓実さん達と冒険を楽しみたいとマリンが言うから、、まだ俺もマリンも若いし、、色んな国で学ぶ事もあるしもっと経験を積まないと、これからの国の事を考えないと、、カズトだってエルフ王国の事を考えないといけないだろう」


「そうだよね、、、でも、俺はクララにはあまり危険な事をして欲しくないよ」


「俺もそう思う、、、でも、魔法の世界ではそうも言っていられない、、俺がもっと強くなってマリンを守るんだ」


「シン、、お互いに頑張ろう、、」


するともう、2杯目を飲んだウオーカが


「シン、カズト、飲んでいるか、、いつまでもしゃべっていないで飲め、、、ここのお酒はとんでもなくうまいぞ、、、、」

シンとカズトも飲み始めた、、、「ああ、、楽しい、、ワシは2人の息子ができたみたいだ、、、今まで、ミールは飲まないし、、つまらなかったぞ」


「師匠、、本当に美味しいや、、このお酒」


「ウオーカさん、、このおつまみも、農業の国だけあって美味しいですよ」


3杯目を飲んでいるウオーカはますますピッチが上がって、、


「じゃんじゃん飲めよ、、空間保存庫に金貨はたくさんあるからな、、、」



3人は夜遅くまで飲んでいた、、、

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