魔法使いと覚醒したリリムと邪悪な聖霊4

禍々しい、、魔力の渦、、、、





拓実達は、王宮広間でお昼までつまらなそうに待機をしていたが、、王宮や王都ではこれから起こる、異変に、ざわついていた、、、


「師匠、、みんな忙しそうにしていますけど、、俺達、何もしないで良いのかな」


「カズト、、ワシらに手伝うことはないだろう、、それよりも奴らが現れたら、早く行動することだ、、」


「拓実、、どうだ、奴らの気配は感じるか、、ワシの魔力探知では範囲が狭い、それでも王都全体は調べられるが、、怪しい魔力はないな、、」


「このフェアリー王国領土には、大きな怪しい魔力はまだないよ、、」


「あ~あ、、なにもすることはないわ、、退屈ね、、」


「タマミ、、ルティーも来るでしょう、、ルティーだったら、魔石探知出来るかもよ」


「そうね、、マリン、、ルティーに頼んでみるか、、、何かやる気が出てきたわ、、、、アマテラスやツクヨミは何か近よりがたいけど、、ルティーは以外と素直で、私達の言うこと聞いてくれるわ、、」


「そうよ、タマミ、今度ルティーにも魔石のアクセサリー、プレゼントしたら、、もっと親密になれるわよ、、」


「そうね、、もう、友達だもの、、」


「あ~、、お腹すいた、、みんな忙しすぎて、まだお昼ご飯、用意してなかったよ、、カズト、、お菓子持ってない、、」


「ヒエン、朝食あんなに食べたのに、、、俺が持っているわけないでしょう、、」


「カズト、は本当に使えないな~、、、」


「、、、、お菓子持っていないだけでか、」


クララはリリムに、、「リリム、、あなた、地下神殿で、聖女の魔法を作った神様と会ったのよね」


「ええ、、神様と言っても、残像だけですよ、、」


「ねえ、、ミユキが言っていたけど、もう、本物の聖女になったの、、」


「いえ、、全然わからないわ、、自分では前と変わらないみたいで」


すると美幸が、、、「クララ、、あなたは、リリムと違って、聖女の血を受け継いでいるのよ、、もう、聖女の魔道具が無くても聖なる魔法は発動するわ、、今度、魔道具を使わないで聖なる魔法をやってみて、、リリムもよ、、」


「えっ、、大丈夫かしら、、」


「クララさん、、今度の戦いで試してみませんか、、、」


「わかったわ、、、リリム、、負けないわよ、、」


「リリムも真剣にやります、、絶対、フェンリルの仇はうつわ、、、」


お昼が過ぎた頃、、、


拓実は、少し笑みを浮かべ、、、


「ウオーカ、、あの、地下神殿の近くに、まがまがしい、魔力の者が現れたみたいだぞ」


「なんだ、、拓実、、お前嬉しそうに、していなかったか、、、まさか、これで帰れると思っていないよな」


「えっ、、そんな不謹慎な事は思ってないよ、、、失礼だな、、ウオーカ、、」


「お前とは長い付き合いだ、、お前が思うことは全部知っているぞ、、」


「じゃあ、残念だな、、、そんなことは、ちっとも思ってないよ、、、」


「本当か、、、まあいい、、じゃあ移動して戦闘開始だな、、ミール、奴らが現れたらしいぞ、、」


「みんな戦闘開始よ、、」


「じゃあ、アリスとリリムは、お婆様にこの事を連絡をするわ、、」


しばらくして、アリス達は、リリスと一緒に戻って来た


「ウオーカさん、よろしくお願いいたします、、王都の守りは万全ですよ」


「リリスさん、ワシらに任せて下さい、、、奴らを王都には来させませんぞ、、」


「はい、、信頼してます、、アリスとリリムもよろしくお願いいたします」


「任せてくれ、、」

全員あつまると、拓実は魔法を念じた


「天界の、瞬間移動魔法、、、」


拓実達全員は異空間に消えた、、、


フェアリー王国領土、北の森の渓谷


地下神殿の近くの小高い丘の崖の側に拓実達は現れた、、、北の森の渓谷を見下ろすと、まがまがしい魔力の渦が見えた、、


「拓実、、あの渦の中心にいるのが邪神パズズだ、、、邪悪な聖霊アイアタルの姿は見えないが、、ここにいるのは確実だぞ」


「ウオーカ、、あの破壊された場所を見てみろ、、あれは魔石じゃないか、、」


「そうだ、、聖霊石と妖精石だ、、だぶん奴らはもう、聖霊石をずいぶん使っているぞ、、あの魔力量だと、、、まずいな、ミール、女の子達は結界を張って、中から応戦してくれシールドは各自でかけてくれ」


「そうか、、まあ今は全員シールド魔法を使えるからな」


「本当に、全員、まさか賢者クラスになるとは思わなかったぞ、、ワシもまだまだ負けられないぞ」


各々シールドをかけると更に、結界を張り、

女の子達は結界に入って行った


「よし、これで防御は万全だわ、、みんな、後は攻撃の準備よ、、」


「タマミ、、また新しいダブル魔法をやるわよ、、」


「いいよ、、マリン、、」


「じゃあ、ヒエンは奥義をやるよ、、」


「ダメです、、」


「えっ、、ミール、それじゃあ、ヒエンが目立たないじゃない、、」


「ダメです、、みんなに被害が及ばないほどの防御壁を造れる者がいないのよ、、、、、耐えれるのは、拓実さんだけよ」


「さてと、アリスも新しい妖精魔法をやるわよ、、リリムは、、どうするの」


「私は、聖女の魔法をやるわ、、」


「リリム、、あんた、聖女の魔道具の指輪、無いわよ、、、」


リリムはニコッと微笑むと、、、


「神様が、もう魔道具が無くても聖なる魔法は発動するって言ってたわ、、、、それに、美幸お姉様も大丈夫だと言ったわ」


「それじゃ、、、完全に聖女じゃない、、」


「クララさんもよ、、、」


「凄いわね、、ウィザードの勇者は、伝説の聖女が3人もいるの、、」


「さあ、、クララ、、魔道具は外したわね」


「ミユキ、、本当に魔道具無しで聖なる魔法は発動するの、、、」


「大丈夫よ、、あなたの今の魔力波動、私のと似ているわよ」


「不安だわ、、発動しなかったら、、」


「大丈夫、、自信を持って、、、」


結界の外では、、、「師匠、、奴らは、俺達に気ずいていないのかな、、、、」


「魔石を集めるのに夢中だからか」


「ウオーカ、、俺が移動する前に全員の魔力波動を戦闘開始まで感じさせないように消したよ、、、」


「お前、、敵だけに感じさせないそんな事も出来るのか、ワシらはみんなの大きな魔力波動は感じるぞ、、」


「ああ、、じゃあ、戦闘開始だな、魔法を解くよ、、」




始まった戦闘、、、そして覚醒した女の子達





拓実が魔法を解くと、、邪神パズズがこちらを見た、、、


すると邪神パズズが分裂する様に、5体に分かれた、、


「師匠、、あいつ、5人になったよ」


「分裂魔法か、、いや、おかしい、分裂魔法だと、魔力が減る、あいつらは全然魔力量が変わっていない、、元々5人なのか、、、」


「あんなのが5人もいるのか、、それにまだ姿が見えない邪悪な聖霊アイアタルもいるんだぞ、、、」


すると、1人の邪神パズズが、多くの光の玉を出すと全部魔族に変わった、大勢の魔族は翼を広げて、向かって来た、、


「えっ、、師匠、魔族ですよ、、」


「カズト、、あんなのたいした事はない」


すると、結界の中から膨大な火の塊が大勢の魔族達全て消した、、、


「えっ、、あれはヒエンの最終奥義じゃないよね、、、」

「カズト、違うぞ、、でも凄い攻撃魔法だ」



結界では、、「やった、、、タマミ、全部魔族が消えたわ、、新しい魔法は完璧よ、、」


「私とマリンの奥義、神聖魔法、覇王の、、大激火、ダブル、、凄かったわね」

ミールはこの様子を呆れて見ていた


「本当に、、無駄に進化してるわね、あなた達は、、修行もしていないのに、、、」


すると、結界の上で激しい音と揺れを感じた、、、、見えない敵が結界を破壊しようとしていた、、、


「えっ、、ミールさん、結界が揺れているけど、何も見えないわ、、、」


「クララ、もしかしたら、姿を消した、邪悪な聖霊アイアタルかも知れないわ、、みんな注意して、、、」


すると美幸が、、「クララ、リリム、聖なる魔法が魔道具無しで発動するか、試すチャンスよ」


「えっ、ミユキ、、どの魔法を使うの」

「美幸お姉様、、教えて下さい」


「まずは、クララあなたが、聖なる空間閉鎖魔法で邪悪な聖霊アイアタルの変化魔法を解除して、後リリムあなたは、聖なる始まり魔法、気、、を発動させて、そうすれば邪悪な聖霊アイアタルは二度と姿を消せないわ」


「ミユキ、、わかった、やってみるわ、、でもタクミさんは、妖精女王ラン様でも解除は、無理じゃないかと言っていたわ、、」


「大丈夫よ、、クララ、リリム、、効果があるかよりも発動するか試すのよ」


「美幸お姉様、頑張ります」


クララは美幸に言われた、聖なる空間閉鎖魔法を唱えた、、、


「聖なる空間閉鎖魔法、、お願い、発動して、、、」


クララの体が輝き出して、以前よりも大きな紋章が現れて、、更に輝き、、光が結界の上に広がると、、、


結界の上に邪悪な聖霊アイアタルが姿を現した、、、


それは結界の外の拓実達にも見えた


「拓実、、結界の上を見てみろ、、」


「ウオーカ、あれが邪悪な聖霊アイアタルなのか、、、」


「師匠、、結界は大丈夫ですか、、」


「それよりも、誰が、奴の魔法を解いたんだ、、、」


「ウオーカ、カズト、あの魔力波動はクララだよ、、、」


「えっ、クララが、、、」



結界の中、、、クララはほっと笑みを浮かべた、、「良かった、発動したわ、、、」


「あっ、、あいつね、邪悪な聖霊アイアタルは、、聖霊のくせに大きいわ、、」


「あいつなのね、フェンリルを倒したのは」


リリムの目に少し涙がにじんだ


リリムは美幸に言われた、聖なる始まり魔法、気を唱えた、、


「あなた達は絶対、許さない、、聖なる始まりの魔法、、、気、、本当に許さないわ、」


リリムの体が輝き、、羽を広げると、リリムの体の後ろに大きな紋章が現れて、、


輝く、神々しい光は邪悪な聖霊アイアタルを

巻き込む様に渦になった、、、


邪悪な聖霊アイアタルは苦しくて雄叫びを上げた、、、


「、、、、ウオーー、、、、」


そしてしばらくたって、、、、結界の上の邪悪な聖霊アイアタルは完全に消えてしまった


「えっ、魔法は失敗したの、、、また姿を消したわ、、」


「リリム、、あなた、美幸さんに言われた聖女の魔法をやったの、、」


「はい、ミールさん、聖なる始まりの魔法、気、を唱えましたけど、、、」


ミールは不思議に思った


「おかしいわ、、邪悪な聖霊アイアタルは完全に消滅したわよ、、気の魔法にあんな効果があったかしら」


「えっ、そうなんですか、、、」


「リリム、、邪悪な聖霊アイアタルの魔力波動はもう完全に消えたわ、、凄いわね、、、これで、クララもリリムも聖女よ」


クララとリリムは満面の笑みで喜んだ


消えた邪悪な聖霊アイアタルを見たウオーカが、、、、


「拓実、、邪悪な聖霊アイアタルが完全に消滅したぞ、、あの魔法、お前の魔の霧と同じで完全に消し去るのか、、、誰が魔法をやったんだ、、、女の子達の進化はどうなっているんじゃ、、」


「いいじゃないか、俺達の負担が軽くなるんだ、、、」


「拓実さん、まずいよ、、せっかく追い付いたのにまたクララ達の方がレベルが上になるよ、、、」


その時、拓実の前の空間が、歪み、異空間からルティ-が現れた、、


「拓実さん、ごめんなさい、、遅れたわ」


「ルティー、、もう女の子達が魔族と邪悪な聖霊アイアタルを倒したぞ」


「えっ、、そんなにあの子達は強いの、、、じゃあなぜ、異世界転移魔法を使えないの、不思議だわ、、」


「ルティー、、、マリンと多摩美はそんな事深く考えていないよ」


「そうみたいね、、、、、そう言えばそうだわ、、もう、拓実さんのせいよ、、あの子達の魔法はめちゃくちゃよ、、賢者クラスの魔法を使ったくせに、最上級の魔法が使えないのよ、、、探索魔法も出来ないし、魔力波動ですら感じないのよ、」


「多摩美やマリンらしいや、、、本当は、凄い魔法使いかも知れないよ」


「ウィザードの勇者は全員、異常よ、、、

、賢者クラスは地上に20人くらいしか現れ無いのよ、、、それが、ウィザードに10人も現れるのはどういう言う訳なの、、、」


「そうなのか、、ルティー、、知らなかったよ、、、」


「神様が地上に二人もいることはもっと異常なのよ」


「へえ~、、そんな国もあるんだ、、、」


「、、、、拓実さん、、私をバカにしているの、、地上の神様はあなたと美幸さんでしょう、、、」


「ルティー、、、誤解だぞ、、俺と美幸は普通の人間なの、、、神様じゃないの、、」


「もう、、ダメですよ、、冗談は、、、、、その凄い気は神力でしょう」


「またか、、面倒くさい、、何でもいいや」


「そう言えばリリムさんも少し神力を感じるわ、、、どうして、、」


「わからないな、、、、、さてと、、邪神パズズが5人もいるぞ、片付けないと、、、」



邪神パズズの1人が、結界の上に飛んで行き

邪悪な魔法を使った、、、


「拓実さん、あれは強力な洗脳の魔法よ」


するとまた、結界の方から、激しい真っ赤な光が放たれて、、結界の上にいた邪神パズズを一瞬で消し去った、、


「何、、あの光、、古代妖精魔法の奥義じゃない、、、初めて見るわあれだけ防御力の強い邪神パズズを一撃で倒したの、、5体の中でも一番魔力の小さい邪神パズズだけど、賢者レベルなのよ、、」


「ルティー、、魔力が計れるのか」


「拓実さんも、それぐらい出来るでしょう」


「俺は、自分のレベルも分からないで戦っているよ、、」


「、、、、信じられないわ、、、」


結界の中、、、「やった、、、妖精魔法の古文書で見た古代妖精魔法の奥義が発動したわ、、、」


「お姉様、、何の魔法を使ったのよ」


アリスは嬉しそうに、、、「えへへ、、、リリム、、古代妖精魔法、、壊滅の光よ、、、お婆様が話してくれた」


「お姉様も覚醒したの、、、」


「あたりまえでしょう、、私もリリムに負けられないわ、、」






拓実とルティー、のコンビネーション





残りの邪神パズズは、消えた1人の邪神パズズを見て動揺した様に見えた


「拓実、、女の子達に負けてはいられないぞ、、残りの邪神パズズはワシらで片付けないと、、、」


「ああ、、わかったよ」


「拓実さん、皆さん、邪神パズズはかなりの防御力よ、、普通の魔法じゃ通用しないわ」


「ルティー、、俺が使う、神聖魔法はどうなの、、、」


「カズトさん、、神聖魔法では倒せ無いわよ、、、」


「えっ、、、せっかく神聖魔法まで使えるようになったのに、、、」


すると、拓実達の目の前から、4人の邪神パズズは消えた、、、


「拓実、、邪神パズズがみんな姿を消したぞ、、瞬間移動で逃げたのか」


「いや、、分かりずらいが、まだこの空間にいるよ、、、」


「じゃあまた、クララに解除してもらうか」


「拓実さん、、邪神パズズは防御魔法は強大なのよ、、邪悪な聖霊アイアタルかけた魔法より強いわ、、、」


「ルティー、じゃあ、どうするんだ、、」


「私が、邪神パズズの魔法を解除するわ、、現れたら、拓実さん、倒してよ、、神力を上げて、、、私はすぐに防御壁を造るからね、、」


「ああ、、わかったよ、、魔力だけど」


ルティは目の前の空間を見て、魔法を唱えた


「天界魔法、、空間解除、戒めの空域」


ルティーの体から、神々しい光が広範囲に広がると、、姿を消した邪神パズズ達が現れた


「おい、、お前、何をした、、なぜ、ワシ達の強大魔法が解除されたんだ、、、」


「全員で、聖霊石の魔力を使って、あいつらを洗脳するぞ、、」


邪神パズズ達は洗脳の魔法を唱えた、、、


すると拓実が、、魔法で返した、、


「天界の大神の戒め、、、魔法、、」


邪神パズズ達が放った洗脳の魔法は無効になった、、、


「さすがですね、、拓実さん、、あんな強力な洗脳魔法を簡単に無効にするなんて、、、本当に凄いわ、、、」


「、、、、俺は何回も洗脳されたんだ、、もう勘弁してよ」


「さあ、、拓実、終わりにしてくれ」


「わかったよ、、ウオーカ、、、」


拓実は、魔力を3割に上げた、、、


上空が少し暗くなり、激しい風が吹き、雲が流れて、大地は激しく揺れた


邪神パズズ達はこの様子に戸惑った、、


ルティーはあわてて、、、


「あ~、忘れてた、、、、待って拓実さん、、魔法をかけるわ、、、天界魔法、神獣の広域防御壁、、、、」


拓実と邪神パズズ達以外を囲むように結界が現れた、、、


「拓実さん、、もう魔法をかけて良いわよ」


結界の中、、、


結界も激しく揺れた、、、


「何、、邪神パズズ達が何かしたの」


「アリス、、またあの魔法で倒してよ」


「マリン、、もう魔力が持たないわよ」


「あなた達は、拓実さんの魔力波動も分からないの、拓実さんが魔力を上げたのよ、、邪神パズズ達を倒すために、そうよね、美幸さん、、、」


「ええ、、3割ぐらいかしら、、また進化したみたいです」


「ミユキ、あれで3割なの、、前の5割ぐらいの魔力じゃない」


「凄いわ、拓実お兄様、、リリムは尊敬します、、、」


拓実は、邪神パズズ達を見て、魔法を念じた


「天界魔法、、覇王の魔の霧、、広域」


神々しい霧は、邪神パズズ達を包み始めた

邪神パズズ達が逃げようと色んな魔法を唱えたが全部、無効になった、、



「なんだ、、この霧は、、苦しい、、体が消えていく、、」


邪神パズズ達の悲鳴が飛び交った、、、


しばらくすると、辺りは静になり、霧が消えると、そこには邪神パズズ達はいなかった





勝利の後、、、色々と、、





ルティ-が魔法の防御壁を解くと、結界を解いたミール達も拓実達に近ずいて来た


「拓実さん、終わったのね、、」


「拓実、、やったね、、アリスの魔法見た」


「ああ、、凄かったよ」


マリンと多摩美はこっそりと、ルティーの前に立つと、、、


「ルティー、、遅かったね、、」


「マリンさん、多摩美さん、ごめなさい、」


「良いよ、、マリン達の活躍見せたかったのに、、、」


「ところで、ルティーは探索魔法出来るの」


「えっ、この国の範囲だったら探索魔法なら、出来るわ」


「そんなに広範囲はいらないから、ここに、妖精石があるか調べてよ」


「そんな事でいいの、、、ええと、10個ほどあるわ、、」


「やった、、タマミ、あるって」


「じゃあ、ルティー、取り寄せ魔法ってあるの、、、」


「多摩美さん、あんなの、妖精石の魔力を感じて、空間魔法で思うだけで取れるでしょうあなた達にも出来る最上級魔法よ」


「いいから、、ルティーがやってみて」


ルティーが魔法を唱えると、ルティの手のひらに10個の妖精石が現れた


それは、マリンが言った様に、妖精の羽の様に透明でキラキラと輝くきれいな魔石だった


「わあ~、マリンが言ったとおりだわ、、、ダイヤモンドじゃない、、、きれい、、」


「あの~、、もう戻してもいいの」


「ダメ~、、、これをもっとかわいくするの、、、、私が造形魔法を使って」


「ルティー、、みんなには内緒よ」


「えっ、、多摩美さん、、でも、、」


「ルティー、、私達、お友達でしょう、、あなたに今度、タマミがプレゼントするわ」


「え~、、マリンさん、いつの間にお友達になったの」


「いいの、、マリンがお友達と言ったらお友達なの、、、」


「はい、、、そうなんですね、、」


「ルティー、今度会う時に楽しみに待っていてね、、、」


「、、、、ええ、、、」


「さてと、拓実、、王宮に戻って女王様達に報告しないと、、、」


「ああ、わかったよ、、」


「お婆様、喜ぶわ、、」


「リリムは、、お婆様にもう、魔道具無しで聖なる魔法が使えたと報告するわ」


「アリスだって、、古代妖精魔法の奥義が発動したとお婆様に言うわ、、」


「じゃあ、、私は、天界に帰ります」


「ルティー、、、また今度ね、、、」


「はい、、マリンさん、多摩美さん、またね、、」


ルティーは異空間に消えた、、、


「さてと、、王宮に戻るぞ、、、天界の瞬間移動魔法、、、」


拓実達も異空間に消えた、、、、


フェアリー王国、王宮広間、、、


拓実達は大きなテーブル席に腰掛けていた


そこに、ウオーカ、アリス、リリム、リリスが現れた、、、


「ウオーカ、ご苦労様、、、」


「何か、最近ワシだけで報告してないか」


「そうだっけ、、まあ、良いじゃない」


「皆様、、本当にありがとうございます」


リリスは深々と頭を下げた、、


「リリスさん、良いのよ、、アリスとリリムは仲間だもの、協力するのはあたりまえだわ、、、」


拓実はテーブル席から立ち上がると


「さてと、、ウオーカ帰りますか」


「拓実、、ちょっと待ってくれ、、少し用事がある、、カズト付き合え、、、」


「えっ、、師匠、俺ですか」


「ウオーカ、、どこに行くんだよ、、、」


「拓実さん、、カズトさんと行くのよ、、、どうせ、あのお酒が流れる滝に行って、お土産にお酒でも持って帰ろうとしてるのよ」


「ピンポン、、、、いや、違うぞ、、忘れ物を取りに行って来るだけだ、、、カズト急げ、、、移動の魔法だ」


「はい、、師匠、、神聖の瞬間移動魔法」


ウオーカとカズトは異空間に消えた


すぐにウオーカ達は戻って来た


「ウオーカ、、忘れ物はあったのか」


「忘れ物、、、、あっ、、、ワシの勘違いだったぞ、、なあ、、カズト、、」


「えっ、、何で、俺に振るの、、」


クララはカズトに近ずくと、、、


「カズトさん、、お酒は飲んでいないわよね、、」


「ああ、、ほら、飲んでいないだろう」


「ダメよ、、明るい内から飲んだら体に悪いわ、、気をつけてね」


「ああ、、、やさしいね、クララは」


「まあ、カズトさんたら、、、」


「あ~あ、カズトの奴、またイチャイチャしてるわ、、ミールの前で、、」


「タマミ、、見て、、ミール気にしていないよ、、、あっ、たぶんタクミと話をして見ていないんだよ」


「さてと、アリス、リリム、またな」


「拓実、ありがとうね、、」


「拓実お兄様、美幸お姉様、、皆さん、ありがとうございました、、」


「リリム、、また聖女の魔法を一緒にやろうね、、、」


「クララさん、よろしくお願いいたします」



「天界のゲート魔法、、、」



拓実達は、ゲートに消えた、、、



拓実達はウィザードの王宮広間のゲートから、現れた、、、


「終わったぞ、、最近一仕事終わるとものすごく疲れるぞ、、、」


「ウオーカもそうか、、俺だって、向こうの世界に行くと疲れるよ」


「あっ、拓実さん、、俺はこの世界にずっといるせいか、全然疲れないよ、、、」


「ははは、、カズトはまだ若いからじゃ、」


「師匠、、全然違うと思うよ、、、」


「やっぱり、魔力を使いすぎて、、その反動が向こうの世界に起こっているんだ」


「拓実さん、、気をつけてね、、、」


「美幸は、大丈夫なのか、、、」


「ええ、、私は向こうの世界でも魔法が使えるせいなのかな、、、」


すると、多摩美は不思議そうに、、、


「えっ、、、私は疲れないよ、、、」


「多摩美、、そうでしょうね、、お前は魔法の世界でエンジョイしてるから、大丈夫なんだ、、、拓実さんはストレスなのかな」


「カズト、、お前、どう言う意味だ、、、、私が無神経な女の子だと思っているのか」


「そうだろう、、多摩美、、、」


「えっ、、拓実さん、、私が魔法の世界に行きたいと言ったからなの、、、」


「美幸、、違うよ、、、関係ないから、、」


「良かったわ、、私のせいだと思ったわ」


「さてと、、俺たちも帰るよ、、あっ、、

カズトはどうするんだ、、、、」


「拓実、、カズトは今日、ウィザードに泊まるぞ、、、」


「えっ、、カズトさん、、エルフ王国に帰らないの、、、」


「えっ、、師匠、、どど、、どういう事、、ですか」


「カズト、、色々と話しがあるだろう」


「あっ、、、そうでしたね、、、」


「クララ、、今日は、ウィザードでお泊まりよ、、マリンと一緒に寝ようよ、、シンがいないのよ、、、、」


「えっ、、マリンさん、どういう事なの」


「カズトさん、、、クララに心配かけないでね、、わかった、、」


「はい、、、ミールさん、、わかっています、、、」


「後で、、何か、つまめる物を届けるわ」


「もう、、カズトさん、、、ほどほどにね」


「ああ、、クララ、、大丈夫だよ」


「ああ、、、、面白くない、、何でカズトの幸せな所を見ないといけないの」


「タマミも泊まる、、、」


多摩美は、不機嫌そうに、、



「あのね、マリン、本当はそうしたいけど、美幸と拓実しか異世界転移魔法は使えないのよ、、拓実達が帰ったら向こうの世界の時間が進むの、、大人気の私がいなくなったら大騒ぎよ、、ニュースになるわ」



「タマミ、、、ニュースって何、、、」


「面倒くさい、、忘れて、、、」


「多摩美、、帰るぞ、、、残るのか」


「バカ、拓実、今の話を聞いてたの、、」



「異世界転移魔法、、、、」



ウィザード王国、王宮広間に白い霧の様な物が漂った、、、


拓実達の世界、、、


拓実の部屋の空間が歪み、、、異空間から

拓実達は現れた、、、


「はああ、、、帰って来たぞ、、、、」


「拓実、、何で嬉しそうなのよ、、」


「えっ、、そうかな、」


「私は悲しいのよ、、マリンと別れて」


「毎度、会っているじゃないか」


「美幸だって、クララと別れる時は寂しかったでしょう、、」


「ええ、、、もしかしたら二度と会えないかと思ったわ」


「ほら見ろ、、拓実、別れは二度と会えないかと思うほど寂しいのよ」


「そうなの、、、確かに、住む世界が違うからな、、、カズトも向こうの世界に行ったからな、、、」



「多摩美、、そんなに寂しいなら、お前も魔法の世界の住人になれば良いだろう、ずっとマリンといられるぞ、、、」


「あっ、、無理、、私はスマホのない世界は無理だし、、向こうは以外と遅れているから、付いていけないわ、、、旅行気分で行けるから良いのよ、、」


「美幸、、こいつの話を真剣に聞いた俺達がバカだったよ、、、」


「、、、、違うわよね、多摩美さん、、、」


「そうよ、、美幸、、こいつに騙されないでね、、、」


「多摩美、、、お前は、、、」


「あっ、、、そうだ、、外に迎えの車待たせてあるんだったわ」


多摩美は、待たせたてあった車で帰って行った、、、


拓実はいつもとおり、美幸を家まで送って行った、、、



それから数日後の魔法の世界、、、


拓実達の世界とは少し違って、、、


魔法の世界の常識なのか、不思議な事が多い

冥界とつながっている、、過去写しの鏡

冥界の鏡ともいう、、、


魔法の世界には、、色んな界層がある、、、

天界、、天上界、、地上界、、魔界、、冥界

地獄界、、、、


天界や冥界は西と東の2つがある、、、

どういう分け方かは、さっぱりわからない


死者はまず冥界に行って、そこで良い行いをした者は天上界に行く、、天上界の者は冥界と行き来出来る、、、


だから、過去写しの鏡で地上界の者とも会う事が出来る


過去にミール達は、、ミラージュ王国の、、過去写しの鏡で亡くなった、お母様達と会う事が出来た、、、


一方、地獄界に行く者は、、二度と現世には戻れない、、、はずだが、、たまに違うらしい、、、魔族といえども、魔界には戻れない


死者の入り口冥界だが、そこを治める者は

西の冥界の神の王ハーデス、、、冥界の神アヌビス


東の冥界の神の王、、閻魔大王、、、

、、冥界の主、牛頭馬頭、、、らしいが、、


話は変わって、、、ここは、魔法の世界の国、サンズ王国、、


暗い農道を二人の酔っ払った男達が歩いていた、、、辺りはすっかり薄暗くなった、、、

月明かりでぼんやり、先が見える程度だ


酔っていた男が、、、


「いや~今日は飲みすぎたな、、、」

するともう1人の男は心配そうに、、、


「お前、大丈夫か、、おっかないのが家で待ち構えているんじゃないのか」


「ああ、、あいつはは昔魔法使いだったみたいでたまに、魔法で仕返しをするんだ、、」


男は少しほっとした顔で、、、


「怖い、、、俺は一人者で良かったよ」


辺りは、物音すら聞こえないぐらい、静かだった、、、


「おい、、そう言えば、さっき飲み屋で変な噂を耳にしたぞ、、」


「なんだ、、変な噂とは、、、」


男は、少し不安になった、、、、

「この、サンズ王国、王都外れの東の森の農道に夜な夜な何が目的なのか妖怪行列が現れては消えるそうだ」


「へえ~、そうなんだ、、、おい、、東の森の農道ってここじゃないか」


男は辺りを見回した、、、


すると農道の先の方が、、狐火が揺れるのが見えた、、、


「おい、、あれは何だ、、、」


狐火の後ろに薄く光る妖怪みたいな群れが

こちらに向かって歩いてきた


男達は呆然と見ていたが、、我にかえると


「化け物だ、、、おい、何してる逃げるぞ」


「待ってくれ、、、、、酔っていて、走れないんだ、、、」


男達はあわてて走って逃げた、、、


不気味な、妖怪達の行列は、何事もなく、東の森に消えて行った、、、、


次の日の朝、、、


サンズ王国、王宮会議室、、、


王様や、さくら王女、魔法大臣ムサシ他

大臣や魔法騎士団長たちはサンズ王国の

防衛について話し合っていた、、、


魔法大臣、ムサシはみんなの前に立つと、、


「さてと、、今、王都では変な噂で持ちきりらしいな、、防御大臣、、、何か言うことがあるだろう、、、」

「まあ、噂ですから、、、被害もないし」


「何かのまえぶれではないのか、、」


魔法大臣ムサシは、魔法騎士団長を見ると

「魔法騎士団長、、見回りの騎士達は何かの異変とか気がついていないのか」


「ええ、、でも、少ない人数で見回っているので、サンズ王国の領土全部は把握していません、、、」


すると、大臣達が不満を言った、、、


「魔法大臣、ムサシ様、、、、魔法使い全て全然、人手不足ですぞ、、、」


「わかっとるわ、、、、全部、人員不足なのは知っているぞ、、、、なあ、、さくら王女、、、」


「えっ、、、はい、、、」


その時、会議室の扉が開き、魔法騎士が

あわてて入って来た


「おい、、今、会議中だぞ、、何か急用か」


魔法騎士は一礼すると、


「申し上げます、、昨日、王都外れの東の森の農道に、怪しい妖怪達の群れが現れたそうです、、、」


「本当か、、、噂じゃなかったのか、、、

で、何か被害があったのか」


「いえ、、あわてて逃げたので大丈夫でした、、、」


他の大臣達から、質問が出た、、、


「ムサシ様、、今、魔法使いが足らないと話をしていたのに、、大丈夫ですか、、そんな化け物が王都に攻めて来たら、、」


魔法大臣、ムサシは困ってしまった


「う~、、、、わからん、、正体も知らないのに、どういう対策をすればいいんだ、、、

じゃあ、お前達は何か良い案があるのか」


誰1人、答えを出せずにいた


すると、さくら王女が、、、、


「ムサシ、、ウィザードの勇者様に依頼してはどうかしら、、、」


「そうじゃなさくら、、この国の信仰神、アマテラス様までついている、、ムサシどうじゃ」


ムサシは、王様の言葉に賛同した、、、


「王様や、さくら王女がおっしゃるなら、それが一番良いですぞ」


すると、さくら王女が、、、


「じゃあ、私が、ミールさんに依頼をするわ、、、」


その頃、東の冥界では、、、


「あなた、、牛頭、、どうするの、、」


「馬頭、、あなた、、私のせいだと言うの」


「違うわよ、、、全部、あの妖怪大王が地獄の妖怪達を、甦らせたのが悪いのよ」


「とにかく、、閻魔大王様に報告しないと」


「ああ、、、嫌だわ、、怒られるわ、、」


「誰か、解決して、、、」


果して、牛頭馬頭の思いは、拓実に伝わるのか、、、




END

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る