魔法使いと百鬼夜行と妖怪王の謎3

王宮は何が何だかわからなかった、、




「あっ、、お父様、、どうでした、妖霊石は全部、見つけたの、、、」


「ああ、、このサンズ王国の、妖霊石は全部拓実が破壊したぞ」


「えっ、、叔父様、、タクミに、妖霊石が、欲しいと頼んだよ」


「拓実、、あんた、、私との約束は、忘れていないわよね、、、」


「わかっているよ、、、、多摩美達の分は空間保存庫にあるよ、、、」


拓実は、テーブルの上に、数十個の妖霊石を空間保存庫から出した、、、


「あっ、、、マリンが言ったとおり、これって七色に輝いているわ、、、本当に宝石みたいじゃない、、、」


「ほら、、マリンが言ったとおりでしょう、、、アクセサリーに向いているのよ」


「う~ん、、、ブローチにするか、、指輪にするか、、、ブレスでも可愛いいわ、、、悩むわね、、、ピアスもいいな」


「タマミ、、、確か、あなたの世界では婚約すると指輪を渡すのよね、、」


「そうよ、、結婚指輪もあるわよ、、」


「じゃあ、、それで、マリンとシンの結婚指輪を作ってよ、、、あっ、ダメだ、もうシンが用意してると言っていたわ」


「えっ、、、そうなの、、でもマリンはしばらく結婚はしないと言ったじゃない、」


「ええ、、結婚はしないわよ、、もっと、タマミ達と冒険を楽しみたいもの、、」


「なんだ、、私と、同じ考えじゃない」


「え~、、そうなの、、タマミ、、まだまだ、私とタマミの冒険は続くわよ」


「だって、魔法の世界をエンジョイしないと、、、」


「タマミ、、、何を言っているか、わからないけど、、たぶん思っている事は同じだわ」


「ええと、、多摩美、話は終わったか、、この、妖霊石はいるのか、、いらないなら破壊するぞ」


「拓実、、、あんた、、何聞いていたの、、マリンと私の絆だよ、、魔石は、いるに決まっているだろう、、、」


多摩美はテーブルの上の数十個の妖霊石を改めて見た


「本当に多いわね、、、、マリン、本当は、石ころだよね、、、きれいだけど人族には何も効果がないのよね」


「え~、、多すぎ、、、こんなにいらない、タマミがアクセサリー作るのよ、、大丈夫なの、、こんなに多くて、、、」


「そうね、、少し多いわね」


「知らないよ、、これでも、破壊した十分の1にも満たないぞ、、、本当にいらないなら破壊するよ」


「じゃあ、いいや、、女の子全員にアクセサリーにしてプレゼントするから、、拓実、、全部もらうわ、、、」


多摩美は自分の空間保存庫に拓実が出した、全ての妖霊石を保存した、、


しばらくして、、、


夕食が済むと、少し話しをしながら、明日、夕方の妖怪達との対戦に備えて休む事にした


拓実の寝室、、、


「明日の夕方か、、、まだ1日あるのか、、明日の日中も暇だな、、、今夜も、月明かりはきれいだけど、、早く家に帰りたいよ、、、家でゴロゴロしたい、、」


いろいろ考えている内に、拓実は寝てしまった、、、、


厚い雲に月明かりが遮られ、、辺りが暗くなった、、、夜中、、


拓実の夢に、、、、「ねえ、、、ねえ、、お父様、聞こえる、、お父様、、、」


「えっ、、、なんだよ、、アマテラス、、、また夢に現れて、、」


「ごめんなさい、、お父様、、」


「何、、、、」


「妖怪達が現れたわ、、、予定が変わったのよ、、、私も準備して行くから起きてね」


アマテラスは夢からあわてて姿を消した、、


「おい、、アマテラス、、寝てるんだぞ、、どうやって起きるんだ」


すると、拓実の寝室の扉が開いて、、、


「拓実さん、、、起きて、、王宮が騒がしいわ、、、」


「、、、、、あっ、、起きれた」


「ねえ、、、拓実さん、、妖怪達が現れるのは明日の夕方でしょう、、警報もなっているわよ、、どうして、、、」


「美幸、、アマテラスが夢で、予定が変わって、今日の夜中に現れると言っていたぞ、、警報は妖怪達が現れたのかも知れないぞ」


「ウオーカさん達も広間に向かったわ」


「わかった、美幸先に行ってくれ、、ウオーカにこの事を教えてやってくれ、、俺も着替えたら行くから、、、」


「わかったわ、、、」


美幸はあわてて、広間に向かった


拓実も着替えて、広間に向かった、、

途中、魔法騎士達があわてて外に向かって

走って行った、、、


王宮は騒がしく、、大声が飛び交っていた


広間に行くともう、全員、待機していた


「拓実、、、美幸さんから聞いたぞ」


「ウオーカ、、広域の探索魔法をかけて確認するから、、、」


「わかったぞ、、、もうすぐ、、さくら王女とムサシ殿も広間に来るはずだ」


「もう、、拓実、、全然違うじゃない、、、眠い~、、、」


「アリスお姉様、、あれだけ早く寝てねって言ったのに」


ヒエンのお腹が、ぐ~、と鳴った


「ああ、、夜中に起きたらお腹が空いたよ」


「もう、、ヒエン、、朝ごはんはまだなのよ、、我慢しなさい、、」


「ミール、お菓子、、、」


「ありません、、、」


「拓実、、早く探索魔法をかけてくれ」


「わかったよ、、、」


拓実は探索魔法を念じた、、、


「天界の広域探索魔法、、、、、、、、、

おお、、いたぞ、、東の森の、、昨日の地下遺跡の辺りだな、、また妖怪達が増えたようだぞ」


「まあ、、奴らはまだ、妖霊石を探しているんだ、、それを見つけて妖力を上げてからサンズ王国を攻めるつもりだろう」


「バカね、、もう妖霊石はタマミが持っているだけしかないのに」


「え~、、じゃあ、私が今度は狙われるの、、か弱い女の子なのよ」


「あのね、、あなた達、、妖怪達は魔石を感知出来ないのよ、、多摩美さんが持っているなんてわからないでしょう、、、魔族を簡単に倒すか弱い女の子はいないわよ」






現れた、塵塚海王と妖怪達、、、





王宮、広間の扉が開いて、防御魔法のローブを羽織ったさくら王女とムサシ魔法大臣があわてて来た


「ウオーカさん、お待たせしました」


「ウオーカ殿、、妖怪達が現れたのは本当ですか、、、見回りの魔法騎士が大勢の魔力波動を感じたと報告してきたが、、、」


「ああ、、今、拓実が探索魔法で調べたら、この間より多い、妖怪達があの地下遺跡の辺りに現れたみたいだぞ、、まだ妖霊石を探しているのか、、、ムサシ殿、その見回りの魔法騎士には撤退をさせましたか、、」


「ええ、、、魔法騎士には王都を守る様にと命令しましたぞ、、、」


「妖怪達が王都に来ることはないと思うぞ、ワシらが全滅させるからな、、」


「わかりました、、ウオーカさんよろしくお願いいたします、、、」


「、、さくら王女、、良かったですね、、、昨日の内に、妖霊石を全て破壊して、、、

あんな多くの妖霊石が妖怪達に見つかったら大変だったですぞ」


ウオーカはみんなの方を向くと、、


「さてと、、閻魔大王様もお待ちだ、、妖怪王と妖怪達に地獄に帰ってもらおう、、、、みんな、戦闘開始だな」


「じゃあ、拓実、、さくら王女とムサシ殿もいるから、、お前が移動の魔法をかけてくれ、、、他の者では、移動だけで魔力を使うからな」


「そうだよ、、タクミ、、マリン達はあまり魔力を使いたくないわ」


「拓実、、、私達はもうかなり魔力はあるけど、あんたみたいに無駄にいっぱい魔力は無いからね、、、」


「そうだよ、、マリン達はタクミみたいに、化け物じゃ無いのよ」


「わかったよ、、だけど、マリン、化け物じゃないからな、、、、、とりあえず奴らがどんな行動をするか気になる、、俺達、全員の魔力波動あまりにも大きすぎるから、奴らに気ずかれない様に消すぞ」


「わかった、拓実、やってくれ」


拓実の周りに全員、集まると拓実は、全員の魔力波動を抑えた、、そして東の森の地下遺跡の場所を感じて移動の魔法を念じた、、


「天界の瞬間移動魔法、、、」


東の森の地下遺跡の近く小高い丘の空間が歪み、、、異空間から拓実達は現れた


サンズ王国、東の森の農道を大勢の妖怪達が、辺りを見回して、行列していた、、


拓実がみんなの大きな魔力波動を消したので、妖怪達には気ずかれなかった、、


「妖怪達は、、やはりある程度の魔力探知が出来ないみたいだ、、拓実、魔力を消す必要は無かったな、、」


「ウオーカ、念のためだ、、結界は良いのか、、」


「大丈夫だ、、奴らはワシらの魔力探知が出来ない、戦闘が始まってからでいいじゃろう、、、、拓実、、塵塚海王以外にもう2体、大きな妖力を感じるぞ、、、お前が使った痕跡魔法の時はいなかったのに、、、」


一番後ろの黒い大きな霧に囲まれた妖怪王

塵塚海王が何やら、怪しい魔道具を掲げた


すると塵塚海王は大きな声で、、、


「おかしい、、絶対にこの国には妖霊石があったはずだ、地下遺跡も探せない、やっと妖霊石の小さな魔力を探すための魔道具、、妖魔の鏡を手に入れたのに、、」


妖怪達は、ざわつき始めた、、中にはいらだちで雄叫びを上げた妖怪もいた、、


「まさか、この国の奴らが、妖霊石を全て集めたのか、、、でも、王都には妖霊石の多くの魔力は感じないぞ、、、、、もしかしたら、この国の奴らが、ワシらが探せないように妖霊石の魔力を消したのか、、ふざけるな、ひ弱な人族くせに、、、」


拓実達は、塵塚海王が何を言っているか聞こえなかった、、、


「おい、、この国の奴らを、全員消して、、妖霊石を探すぞ、、、」


妖怪達は、大きな雄叫びを上げた、、


拓実達は妖怪達が何を騒いでいるのか、わからなかった


「拓実、、どうする、、攻撃をしかけるか」


「あいつら、、何をやっているんだろう、、さっきから雄叫びを上げて、、」


「ワシは妖怪達が何を考えているかなんて、全然わからないぞ、、、」


すると、塵塚海王が拓実達の方を見ると


「おい、、お前達、、やっぱり人族が、妖霊石を隠したみたいだぞ、、あの丘の上を見ろ、、人影だ、あいつらから、妖霊石の小さな魔力波動を感じると、妖魔の鏡が示してるぞ、、、王都にはもっと多くの妖霊石があるはずだ、、、半分はこの国の王都に向かわせるか、、、」




気ずかれた、魔力と魔石、、、






塵塚海王は大きな翼の妖怪に向かって


「おい、海武鬼(かぶき)、、お前が妖怪を連れて確認しろ、、、あそこにいる奴らはたいした魔力じゃない、、、」


大きな翼の鬼が塵塚海王の前に出ると


「塵塚海王様、、、お任せください、、、

おい、お前達、、行くぞ、、」


空飛ぶ妖怪達が、、拓実達に向かって来た


「拓実、、気ずかれたみたいだ、、おかしい、魔力波動を感じないはずだが、、拓実が魔力を消したのに、、、どうしてだ、、、、拓実、妖怪達の中に1人、魔力の強い者がいるぞ、、、」


拓実はあわててみんなに、シールドの魔法をかけた、、、


「ミール結界だ、、早く、、さくら王女とムサシ殿を結界に避難させてくれ」


ミール達女の子は全員で頑丈な結界を造った


「お父様、、私達は結界から攻撃をするわ」


「まったく、、魔力探知がが出来ないのになせワシ達の事がわかったんだ、、」


飛んで来た妖怪が、、、


「おい、、人間共、、、妖怪王、塵塚海王様が、妖霊石をどこに隠したと言っていたぞ、、、、早く渡せ、、、俺は妖怪王、塵塚海王様の、側近、、海武鬼(かぶき)だ、」


拓実は何の事かと思った、、、


「えっ、、魔力探知が出来るのか、、妖霊石は全部破壊したぞ、、、、あっ、多摩美だ」


「多摩美、、お前の空間保存庫の、妖霊石だ」


拓実は空間魔法で多摩美に話した


「えっ、、私の空間保存庫の妖霊石なの、、ウオーカが、妖怪達は、魔力探知が出来ないと言ったから、何も魔力を消していないわよ、、、」



「バカめ、、、人族、、塵塚海王様は魔力探知が出来る、妖魔の鏡を持っているのだ」


「ああ、、それで、俺達の微力の魔力波動とか多摩美の空間保存庫の妖霊石に気ずいたんだ、、良いね、、その妖魔の鏡、、まあ、、俺はそんなの無くても魔力探知が出来るからいらないや、、、」


「人族よ、、その妖霊石を俺達に渡せ、、、素直に渡すならなにもしない」


「あっ、、そうですか、、、でも、、本当に俺が全部破壊しましたよ、、」


「バカめ、、王都にも隠してあるだろう、、これから王都に攻撃をかける、、」


すると、東の森の農道にいた、大勢の妖怪達が王都に向かって行った、、、


「拓実、、王都に向かって妖怪達が行ったぞ、、、」


「、、ウオーカ、お願い出来るか」


「わかったぞ、、シン、カズト、ワシら3人で王都に先回りして王都に妖怪達が来る前に倒すぞ」

「ウオーカさん、、飛んで行くより瞬間移動の魔法が良いだろう」


「師匠、シン、、俺が移動の魔法をかけるよ、、、3人なら大丈夫だ」


「そうか、、カズト、王都の東の外れで待ち伏せしよう、、」


カズトは瞬間移動の魔法を唱えた、、、


「神聖の瞬間移動魔法、、、」


ウオーカ、シン、カズトの3名は異空間に

消えた、、、


「バカめ、、王都に向かった妖怪の中には、塵塚海王様の側近、大餓鬼(おおがき)や大勢の妖怪がいるぞ、、、、あんな3人で何が出来るんだ」


「ええと、、大丈夫です、、強いから」


海武鬼は高笑いをした、、、


「お前達、こんな人数で俺達にかなうと思っているのか、、さっさと妖霊石をよこせ、、」


すると待ちきれない妖怪達が結界を攻撃した


「あ~あ、、残念だな、、もう待てなくなったみたいだ、、、」


「そうみたいですね、、、」


結界の中では、、、「ミールさん、、、妖怪達が攻めて来たわ、、結界は大丈夫ですか」


「さくら王女、、大丈夫よ、、あんな妖怪達にはこわせないわ」


「さくら、、マリン達が造ったんだよ、、、大丈夫だよ」


「ミールさん、、、半分の妖怪達が王都に向かって行ったぞ、、」


「ムサシさん、向こうも大丈夫ですよ、、お父様、シンさん、カズトさん達が向かったわ、、、お父様が空間魔法で教えてくれたわ、、、」


「カズトで大丈夫か、、カズトで、、」


「もう、、タマミさん、、カズトさんも、凄く強いのよ」


「あっ、、、ごめんね、、いつもの調子で、ここにクララがいること忘れていたわ、、、大好きな婚約者だったわね、、カズトは」


「えっ、、婚約者だから言っているんじゃないわ、、、恥ずかしい、、」


「クララ、、ラブラブだね、、カズトの事を信用しているのね、、大好きなのね」


「マリンさんまで、、、」


「もう、、あなた達は、、妖怪達が攻めているのよ、、緊張感がないのね」


「タマミ、、いつものダブル魔法をやるわよ、、、」


「マリン、、いつでも大丈夫だよ」


すると、結界から激しい、膨大の炎の塊が

十数体の妖怪達を消し去った


海武鬼は目の前の光景に驚いた


「えっ、、なんだ、、、あの魔法は、、あの結界には何者がいるんだ」


「優秀な、女の子の魔法使い達ですよ、、、凄いでしょう、、」



結界では、、、、「やった、、タマミ、、かなりの妖怪達を消し去ったわよ」


「私達の神聖魔法、、奥義、、神聖の覇王の大激火、、、ダブルよ、、」


「本当に、無駄に凄いわ、、、」


「でも、ミールさん、、やっぱり、ウィザードの勇者様は凄いわ、、女の子なのに、あんな凄い魔法が使えるなんて、、、」


「さくら王女、、あの、神聖魔法を唱える、魔法使いは見たことがないぞ、、、賢者レベルじゃないか、、、賢者は魔法の世界に30人ぐらいしかいないと聞いているぞ、、、」


「ええと、、ムサシさん、、、気にしないでね、、、この子達おかしいから」


また、妖怪達が結界を攻撃した、、、


「ねえ、まだ妖怪達が残っているわよ、、、じゃあ、次は、アリスが魔法を使って良いかな、、、古代妖精魔法、、壊滅の光、、、」


結界から赤い光が放たれると、、結界の上の妖怪達が、全て消えた、、、


「やった、、アリスも古代妖精魔法がまた発動したわ、、、これで完全にこの魔法をアリスの物にしたわ、、、」


「本当に、凄いわ、、アリスお姉様、、」


「リリムだって聖女になったでしょう、、、絶対負けないからね」


「みんなで、サンズ王国を守りましょうね」


「はい、、、美幸お姉様、、、」



結界の外では、、、、「何でだ、、あれだけの、妖怪を一瞬で消した、、、お前達は何者だ、、、人族じゃないのか、、、」


「ええと、、人族ですけど、、、」


海武鬼は後退りするとあわてて、、塵塚海王の元に報告に戻った






進化した、カズトとシン、、、




その頃、サンズ王国、王都の東の外れ、、、


草原では、ウオーカ、シン、カズトが妖怪達が攻めて来るのを待ち構えていた


しばらくすると、遠く森の方から大きな音がすると木々が揺れたのが見えた、、、


東の森の方から大勢の妖怪達がこちらに向かって進撃して来た、、


ウオーカはシンとカズトに大きな声で言った


「シン、カズト、、奴らが来たぞ、、絶対に王都に行かせないぞ」


「ウオーカさん、大丈夫です、、」


「師匠、、任せて下さい、、、」



ウオーカ達に気ずいた、大餓鬼が、、


「おい、、人族、、じゃまだ、、、俺は、

塵塚海王様の側近、大餓鬼(おおがき)だ、、、」


「ずいぶん大きな鬼だな、、、、おい、、、ここから先は通さないぞ」


「何を言う、、人族め、、、お前達、こいつらを片付けろ、、」


大きな妖怪が火の塊を放ってきた、、


カズトはすぐに魔法を唱えた、、、


「神聖の、、冥王の防壁、魔法」


ウオーカ達の前に厚い防壁が現れ、、火の塊を防いだ、、、


「ほう、、カズト、、凄いシールドだな」


「えへへ、、師匠、誉めすぎですよ」


「俺もカズトに負けられないぞ、、、」


シンも、魔法を唱えた、、、


「神聖魔法、、天空の大霹靂、、、」


空を飛ぶ妖怪達に向かって、無数の大きな雷が放たれると、、空を飛ぶ妖怪達が全滅した


塵塚海王の側近の大餓鬼は驚いた


「なんだ、、、こいつら人族じゃないのか、、塵塚海王様はこの国に強い魔法使いの人族はいないと言っていたぞ、、だから簡単に妖霊石を手に入れる事が出来ると、、、」


大餓鬼は思った、、、


「妖霊石で妖力を上げないとまずいのか、、、、、いや、、わからない、、」


妖怪達も戸惑っていた、、、


「おい、、話が違うぞ、、」


「俺達は騙されたのか、、、」


「やっぱり、、妖霊石がないとまずいのか」


「ガオー、、、グルルル、、」


ウオーカは妖怪達を見て、、


「おお、シン、、ずいぶん妖怪の数が減ったぞ、、」


「師匠、、今度は俺が魔法をやるよ」


カズトは魔法を唱えた、、


「神聖の風の大聖霊シルフの刃」


カズトの周りの風が渦巻くと、、次々に

鋭い風の刃になり、妖怪達に向かって飛んで行った、、、


「まずい、、みんなよけろ、、、妖怪の魔法壁、、、、」


大餓鬼の周りはシールドの様なものが出来て、刃をはね除けたが、他の妖怪達は全滅した、、、、


「おお、、、カズト、凄いじゃないか」


「でも、、師匠、、あの大きな妖怪は平気みたいですよ、、、」


「カズト、、あいつの妖気を見てみろ、、、他の妖怪達とは比べものにはならないくらい大きいぞ、、、」


カズトはわからなかった、、、


「シン、、そうなのか、、俺も、多摩美達と同じように、魔力探知が得意じゃ無いから、わからないよ、、、」


「まあ、いい、、3人であいつを退治して、拓実達の所に戻るぞ、、、」


大餓鬼は、愕然とした、、


「なんだ、、こいつらは、、本当に人族なのか、、魔王レベルじゃないか、、いや、、、それ以上か、、、」


大餓鬼は少し後退りをした、、、


「俺、1人では無理だ、、シールドがあるけど、、いつまで持つか、、、」


「この事を、塵塚海王様に伝えないと、、、確か塵塚海王様は少しは妖霊石を持っていたな、、あれを使ったらこいつらに勝てる、、戻るぞ、、」


「おい、大餓鬼、、後はお前だけだぞ」


「くそ、、妖霊石がここにあったら、お前達には負けない、、、、おい、妖霊石を使ってやるから、覚えていろ」


「バカな、、妖霊石はないはずだ、、」


「塵塚海王様が持っているぞ、、、待っていろ、後で倒してやるから、、、」


大餓鬼は、妖術を唱えた

「妖術、、妖空間道、、、、」


大餓鬼は異空間に消えた、、、


「あっ、、、師匠、、あの、大餓鬼とか言う妖怪が消えましたよ」


「たぶん、塵塚海王の元に戻ったんだ、、、奴が妖霊石を持っていると言ったぞ、、まずいな、、あれを使われたら、、、」


「ウオーカさん、、俺達も戻らないと」


「そうだな、、じゃあ、向こうも気になる、拓実達の所に戻るか」


「じゃあ、、今度は俺が移動の魔法をかけるよ、、、」


「えっ、、いいのか、、シン、、」


「ああ、、魔力量も増えたし、3人なら問題ないよ」


シンは魔法を唱えた、、、


「神聖の瞬間移動魔法、、、」


ウオーカ達は、異空間に消えた、、、





妖怪達の、進化と、、聖女達の魔法、、、、





東の森の農道、、、、塵塚海王の周りでは、妖怪達、何やら騒いでいた、、、

そこに大餓鬼が現れ、塵塚海王と話していた、、、


丘の上の、拓実は、、、「あいつら、何を話しているんだ、、あっ、、大きな鬼が現れたぞ、、あいつがさっき言っていた大餓鬼か、、、」


すると、拓実の近くの空間が歪み、、、


異空間からウオーカ達が現れた、、、


「あっ、、ウオーカ、どうした、、」


「サンズ王国に向かった、妖怪達は全滅したぞ、、ただ、大餓鬼だけは瞬間移動で戻ったぞ、、」


「そうみたいだな、、その大餓鬼が、塵塚海王の側に現れたみたいだ、、、ウオーカ、、ここの妖怪達もあと10体しかいないぞ」


「拓実、、まずいぞ、、塵塚海王は妖霊石を持っているみたいだぞ、、さっき大餓鬼が言っていた、、、」



その時、、、塵塚海王とその近くに残っていた、、妖怪達の妖力が、大きくなるのが感じられた


「始まったな、、、凄い妖力だ、、さっきとは全然違うぞ、、、」


「ウオーカ、、みんな、結界に行って、、中で妖怪達に対応してくれ、、、、」


「そうだな、、拓実でも、魔力を3割ぐらいに上げないと無理かも知れない」


「さあ、カズト、シン、ワシらは結界から攻撃するぞ、、、ここにいると拓実の邪魔になるからな、、、」


ウオーカ達が結界に入ると、、、、


「あっ、ウオーカ殿、サンズ王国に向かった妖怪達はどうしましたか」


「ムサシ殿もさくら王女も安心して下さい、奴らは全滅しましたぞ」


「あ~、良かった、、ムサシ、、良かったわね、、少し安心したわ、、、」


ウオーカは少し険しい顔で、、、


「少しまずいことがあった、、どうも塵塚海王が妖霊石を持っているみたいだ」


「えっ、、タクミ様が全部破壊したのに」


「シン、、どう言うことなの、、」


「マリン、、妖怪達がさっきより、全然強くなるって事だよ、、」


「そうなの、カズトさん、、」


「クララ、、大丈夫だよ、俺が守るから、、さっきも、神聖魔法で妖怪達を大勢倒したんだ、、、」


「凄いわ、、カズトさん、、」


「えへへ、、そうかな、、」


「え~、、カズト、、妖霊石で強くなった妖怪に果たしてカズトの魔法が通用するかな、、わからないよ、、、」


「多摩美、、嫌な事を言うな、、、」


農道にいた、塵塚海王、、海武鬼、、大餓鬼を除いた、妖怪達が全員で攻めて来た、、、


拓実はその様子を丘の上から見て、、、


「なんだ、、あの3人は、戦闘に参加しないのか、、、、、、俺もそろそろ魔力を3割に上げるか、、結界は大丈夫かな、、、、、、アマテラスの奴、来ないじゃないか」


タラタラ文句を言う拓実だった、、


そのタイミングで、拓実の近くの空間が歪み

異空間が輝きだし、アマテラスが現れた


「お父様、、ちょうど良いところに現れたでしょう、、、」


「遅いじゃないか、、もう、妖怪達はほとんどいないぞ」


「ほら、、妖怪達の妖力アップで、みんながピンチなった時に現れた方がありがたいでしょう、、、」


「まあ、いいや、、凄いのが3体もいるんだぞ、、、」


「そうなの、塵塚海王だけじゃないの、、、まあ、ずいぶん妖力が上がったわね、、、、塵塚海王が妖霊石を持っていると言う情報は本当だったのね」


「アマテラス、、お前、知っていたのか」


「えっ、、言わなかったかしら」


「聞いてないぞ、、、」


「、、、あいつらが妖力アップしても、お父様だったら大丈夫よ、、、、」


次々と妖怪達は、結界を攻撃した、、さっきとは違い、結界は激しく揺れた、、


「ウオーカ殿、、さっきより全然攻撃力が上がったみたいだ」


「ミールさん、この結界は大丈夫なの」


「そうね、、揺れが激しいわね」


その時、クララが魔法を唱えた、、、


「聖なる、神の無限大結界魔法、、、」


クララの体の後ろに大きな紋章が現れ、

クララの体が浮くと、更に輝きだした、、


結界の周りにもうひとつ厚い結界が現れた


ムサシは結界を見て驚いた、、


「えっ、、揺れが止んだぞ、、凄いな、、、この結界は、、、」


さくら王女は呆然としてクララを見ていた、


「えっ、あの紋章は聖女の紋章よね、ミールさん、、クララさんも聖女なの、、ミユキ様だけじゃないの、、、」


「ええと、、最近、本当の聖女になったみたいよ、、、」


「でも、聖女が同じ時代に2人、現れた事は無いのよ、、」



「ええと、、、3人かな、、、」


妖怪達が更に激しく攻撃始めた、、、


「あの~、ミールさん私が魔法で対応します、、、」


「あっ、リリム、よろしくね、、」


「さくら王女、、リリムが3人目の聖女なのよ、、、」


「えっ、、リリムさんもですか、、、、、、ウィザードの勇者様はどうなっているの、、魔法の世界の常識が変わるわ、、、女の子が魔道具無しで攻撃したり、3人も聖女がいたり、神様だって呼べるし、、最近では、、、タクミ様とミユキ様は神様じゃないかと言う噂もあるわ」


「、、、、、まあ、噂だから、、、、」


リリムが魔法を唱えた、、、「聖なる、始まりの魔法、、、気、、」


リリムの背中の羽が広がり、体の後ろに、

大きな紋章が現れ、、体が少し浮くと、、

背中の羽が輝きだした、、、


結界の周りで攻撃していた、妖怪達を全員包む様に神々しい光が広がり、あちこちで妖怪達が苦しむ声が聞こえた、、、


神々しい、光が薄れると、、妖怪達の姿は全て消えていた、、、


「ミールさん、、あの魔法は何なの、、、、魔法なの、、アマテラス様やミユキ様の気と少し似ているような、、」


「ええと、、、そうかしら、、」


「この間も見たけど、、拓実使う覇王の魔の霧の魔法と似ているが、リリムの魔法はどうも浄化の効果があるみたいだ、、聖なる気の魔法にあんな効果はないはずじゃが、、、」



結界の外では、、、「凄いな、、リリムの魔法、、アマテラス、全然、ピンチじゃないぞ」


「ねえ、、お父様、、あれ、リリムって妖精の女の子よね、、何か以前と気が違うわ、、昔のお母様の気と似ている、、どうして」


「あれ、、言わなかったか、、この間、フェアリー王国の古い遺跡でイザナミ様の残像とあったよ、、、」


「えっ、、、お母様の残像、、何で呼ばなかったのよ、、」


「知っていて、来ないと思ったよ」


「お父様、、ずっと地上を見てる訳じゃないのよ、、色んな仕事があるんだから」


「なんか、、アマテラスとツクヨミに似ていたな、、不思議な事に美幸とも似ていたよ」


「あたりまえでしょう、、お母様の生まれ変わりなんだから、、、」


「あのね、、美幸も俺も、人間なの、、」


「もうそんな冗談飽きたわ、、、、それより、来たわよ、塵塚海王達が、、、」

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