魔法使いと百鬼夜行と妖怪王の謎4

最終決戦、、、地獄への道、、、





塵塚海王達は、農道の方から、拓実達がいる

丘の上の方に飛んで、少し離れた場所に降りた、、、、


それを見ていた拓実達は、、、


「今までの妖怪達とは比べ物にならないな」

「あら、、それにしてはあまり驚いていないわね、、、」


塵塚海王の周りには黒い嫌な妖力の霧が渦巻いて、、、妖霊石を使ったせいかさっきより数倍も妖力アップしていた


「塵塚海王様、、この人族達は、少し強い、お気をつけて下さい」


「結界の奴らもですぞ、、」


「海武鬼、、、大餓鬼、、俺達はあんな雑魚の妖怪達とは違う、、、妖霊石で更にレベルアップしたんだ、人族に負けるはずがない」


塵塚海王は拓実達に向かって、、、「人族、やるではないか、、、どれ、どの程度か見てやる」


その時、塵塚海王の持っていた妖魔の鏡が

音をたてて壊れ消えた、、、


「あっ、、妖魔の鏡が割れて消えたぞ、、、そこの女か、、お前、何者か、、妖魔の鏡を消し去るほどの魔力なのか、、、」


アマテラスは呆れた顔で、、、


「え~、、魔力じゃないし、、神力よ、、、それも見抜けないの、、、」


「えっ、、神力、、まさか、、お前は東の天界の神か、、、なぜ、人族といるんだ」


「え~、、お父様だからよ」


「そこの男、、、お前は、神なのか、、、」


「ええと、、人間です、、、」


「、、、ふざけた奴だ、、神じゃないなら、一瞬で消してやるぞ」


アマテラスと拓実は至って冷静だった


「そうですか、、以外としぶといと思いますよ、、、」


「ねえ、、、お父様、、どんな神術を使うの、、、楽しみだわ、、、あっ、そうだわ、覇王の魔の霧の神術はダメよ、、あいつら

3名は、地獄に帰すのだから、、存在そのものを消しては地獄に戻らないわ、、」


「わかったよ、、それに俺が使うのは、魔法だし、、」


塵塚海王は海武鬼の方を見て、「海武鬼、、レベルアップしたお前の実力をあいつらに見せてやれ、、神様と言っても、地上界に来るのは最下級の神様だ、、たいした事はない」


「わかりました、、塵塚海王様、、、」


海武鬼は、いきなり、妖術を放った


「妖術、、冥界の大蜘蛛、、」


大きな蜘蛛の怪物が現れ、、拓実達に向かって毒の糸の様な物を吐いた


「へえ~、、、召喚術みたいな事が出来るんだ、、、、」


「お父様、、こんなの、、神のご加護で、

全然、平気よ」

「じゃあ、手始めに、天界の破壊、大雷」


空の上から、大きな雷が大蜘蛛に向かって落ちて、、一瞬で大蜘蛛は消えてしまった


「あれ、、あの魔法で倒したの、、手始めって言ったのに」


海武鬼は驚いて見ていた、、、


「えっ、、レベルアップした冥界の大蜘蛛だぞ、、、たった一撃で倒したのか」


これを見た塵塚海王は、、、、


「おい、、大餓鬼、、お前も攻撃しろ」


「はい、、、塵塚海王様、、、」


レベルアップした大餓鬼は妖術を放った


「これでも食らえ、、、妖術、、爆裂大炎球、、、、」


拓実達の前で炎球は大爆発した、、、


拓実達は少し爆風でよろけただけで、、無傷だった、、、


「もう少しで、髪が乱れるところだわ」


「アマテラス、、そんな事気にしてるのか」


「あら、、これでも女の子だもの」


「お前、、何歳だ、、、」


「え~、、お父様、女性に年を聞くの」


「、、、、別に、、、」


海武鬼と大餓鬼は驚いて、言葉もでない


塵塚海王は、怒った口調で、、、


「お前達、、なぜ奥義を使わないんだ」


「はい、、、大餓鬼、、そうだ、、奥義だ」


「そうだな、、忘れていたぞ、、更にレベルアップする、、妖怪融合だ、、、」


「アマテラス、、融合だって、、」


「お父様どうするの、、神力、3割に上げるの、、、」


「あのね、、魔力だけど、、、まだ良いや」


海武鬼と大餓鬼の体に黒い霧の様なまとわり付いて二人の体が隠れて見えなくなり、、、


その黒い霧が薄れると、、そこには、、、

とても大きな翼の生えた鬼が立っていた


「おおー、、、凄い妖気だ、、、以前の融合と全然違うぞ、、、」


大きな鬼は雄叫びを上げた、、、



「へえ~、、、本当に妖気が全然大きくなった、、、」


「お父様、、神力を3割に上げなくてもいいの、、、」


「そうだな、、念のために上げとくか、、」


「じゃあ、、私がみんなに影響が及ばない様に塵塚海王と私達を結界で囲むわよ」


「アマテラス、、、よろしくな」


「いくわよ、、神術、、天空の亜空間、、現れろ、、、ついでに神術、、天照大神の戒め、、」


融合された鬼はニヤリと笑って、、、


「おいおい、、俺達を囲んで、、お前達も逃げられないぞ、、、まあ、お前達を倒せばこの結界みたいな物は消えるだろう、、後で

ゆっくりとあそこの結界の奴らも倒してやる、、、」


アマテラスはニコッと笑って、、、


「バカね、、お父様の神力で、この国に影響があったら困るから囲ったのよ」


拓実は、魔力を3割まで上げ始めた、、、


アマテラスが造った結界の中では、、空気がピリピリと張って、、地面が揺れ始めた


その頃、ミール達の結界では、、「えっ、、ウオーカさん、、アマテラス様が私達や、このサンズ王国に被害無いように結界を張ってくれましたけど、、この大きな揺れや、周りのはりつめた、空気は、あの塵塚海王達がレベルアップしたせいですか」


「いや、、さくら王女、気にしないで下さい、、この気は、たぶん拓実が魔力を3割に上げたせいでしょう」


「、、、魔力量、、3割ですか、、」


「凄いですな、、3割の魔力量で、、これだけ周りに影響するとは」


「ムサシ殿、、アマテラス様の結界が無ければ、、もっと被害が多いですぞ、、だから拓実は抑え気味に戦っているんだ」


「、、、、そうですか、、、」


アマテラスが造った結界でも相変わらず拓実の魔力量のせいで激しく揺れていた


海武鬼と大餓鬼の融合の巨大鬼は少し戸惑いながら、、、


「なんだ、、お前、何をしている、、、、、海武鬼、、攻撃だ、、おう、、大餓鬼、、いいぞ、、、妖術、、雷鳴破壊大霹靂、、、」


大きな鬼の頭上に雷の大きな塊が現れ、、、

それを拓実達向かってに放った




アマテラスと拓実の圧倒的な力、、、





すると、、その雷の塊は拓実達の前で消えてしまった、、、


「えっ、、、おい、お前、、何をした」


「ええと、、なにもしていませんが」


「あんた達、、バカなの、、私が先に神術をかけたでしょう、、、神術、、、天照大神の戒めを、、、、」


後ろで聞いていた塵塚海王は青ざめた、、


「女、、、お前まさか、、東の天界の最高神、、天照大御神なのか、、うそだよな、、」

「あら、、、正解、、私はアマテラスよ」


「おい、、海武鬼、、大餓鬼、逃げるぞ、、あいつは東の天界の最高神、アマテラスだ、、俺達では太刀打ち出来ない」


海武鬼と大餓鬼は融合を解いて、自分達の最高奥義が通用しなかったと、、、、唖然としていた、


「おい、、聞いているのか」


「えっ、、、」


海武鬼と大餓鬼は塵塚海王が何を言っているのかわからなかった


「あ~ら、、逃げられないわよ、、」


「アマテラス、、この結界はそんなに凄いのか、、、」


「ええ、、、最高レベルの者でも逃げられないわよ、、、そのレベルの妖術や魔法じゃ無理ね、、、」


「そうなんだ、、、凄いね、、、」


アマテラスは拓実の方を向いて、、、


「お父様、、早く、閻魔の元に帰さないといけないのよね、、、仕上げは任せたわよ」


「でも、、封印や、消滅は霊がどこに行くかわからないし、、、、どうする、、、」


「アマテラス、、あいつら逃げようとしているぞ、、、」


「お父様がグズグズしているからよ」


塵塚海王達は、アマテラスが造った空間を壊そうと焦っていた


「どうしてだ、、レベルアップした俺達の妖術でもどうにもならないのか、、この結界から抜け出せない、、壊す事も出来ない」


「塵塚海王様、、、この国に凄い魔法使いはいないと言ったじゃありませんか」


「お前は、あの女が誰だか聞かなかったのか、、、神だ、、それも、東の天界の最高神天照大御神だぞ」


「えっ、、あの女は、最高神なのですか、、、、逃げないと、、、無理だ、、」


「妖術、、、魔間道、、、、ダメだ、、妖術が発動しない、、、」


「ほら、、お父様、、冥界に帰す、神術を使ってよ、、、」


「神術じゃないし、、、、、、あっ、、、

良い魔法があったぞ、、、天界魔法、、、、黄泉の方舟、、、」


拓実は目を閉じ、魔法を念じた


拓実の魔力が膨大に溢れて、、周りの空気は

更にミシミシと音をたてた


塵塚海王達は、この様子に驚いた


「なんだ、、、あの男、、、魔力探知が出来ない俺達でも、、わかるぐらいの魔力だぞ、、いや、、これも神力なのか」


「塵塚海王様、、助けて下さい」


「、、、、わかった、、、お前達は俺の糧になれ、、、」


塵塚海王は、妖術を唱えると自分の体に海武鬼と大餓鬼を取り込んだ、、、


「、、、塵塚海王、、、お前は、、俺達をどうするんだ、、、苦しい、、」


「裏切るのか、、塵塚海王、、」


「ははは、、、俺だけでも逃げれる様に、更にレベルアップするぞ、、」


海武鬼と大餓鬼は消えてしまった、、、


「これで、、逃げれるぞ、、妖術、、魔界転生、、、もう一度生まれ変わって仕返しに来るからな、、復活したら能力は百倍以上になるらしいからな、、、」


「えっ、、、妖術が発動しない、、」


すると、塵塚海王の前に神々しい黄泉の方舟が現れ、、、


塵塚海王は黄泉の方舟に吸い寄せられた


「えっ、、なぜだ、、、、妖術が発動しない、、体も動かない」


「ええと、、ご乗船、ありがとうございます、、この方舟は冥界行きでございます、、なお、、妖力など力は失うのでご用心下さい、、、」


「、、、、冥界には、行きたくない、、、、妖力が無ければ、二度と現世に戻れない」


「はい、、お時間です、黄泉に出発ですよ」

塵塚海王を乗せた、黄泉の方舟は、異空間に消えてしまった、、、


「はあ~、、、、、終わったぞ、、妖怪達はほとんど、冥界、、いや地獄界の戻ったぞ、、、これで閻魔大王様も安心しただろう」


「ねえ、、お父様、、また不思議な神術ね、、確か、昔お父様が人族に教えた秘伝書には載っていない神術よね、、」


「そうだよ、、俺が作った魔法だもの」



「やっぱり、お父様は神様なのよ、、新しい神術を作れるのは数少ない、天界の最高神だけなのよ、、、西の天界だと、魔天術って言うらしいけど、、お父様は東の天界の最高神だから神天術なのよ」


「面倒くさいな、、アニメでは魔法が一般的なの、、、」


「なによ、、それ、、魔法は人族や魔族が勝手に名前を使っているだけよ」

「さてと、、俺も、もう魔力を元に戻したし、結界を解いてくれ」


「はいはい、、、神術解除、、、」


アマテラスの結界が消えると、、


ウオーカ達も結界を解いて拓実達の元に来た






戦いの後、、、地獄通信、、、






「拓実、、、終わったな、、、」


「ああ、、全て、アマテラスのおかげだよ」


「え~、、どうしたの、、お父様が私に、、そんなやさしい言葉をかけるなんて」


「いつも言っているだろう」


「アマテラス様、タクミ様、、ありがとうございました、、、」


「ええと、、さくらとか言ったな、、私は

お父様のお手伝いをしただけだ」


「え~光栄です、、アマテラス様に名前を覚えてもらえて、、、」


「お父様、、人族はこんな事で喜ぶのか」


「さあ、、、わからないよ」


「タマミ、、どう言う事なの、、、名前を呼ばれただけでそんなに嬉しいの」


「バカね、、さくらにとってアマテラスは、このサンズ王国の信仰神なのよ、、嬉しいでしょう、、、私のファンは私を見ただけで嬉しがるのよ」


「え~、、多摩美、、本当かよ、、」


「うるさい、、カズト、、黙って、、」


その時、、拓実達の前の空間に映像が、、、


「ええと、、神様、、この度は、ありがとうございました、、」


映像には地獄界の番人、牛頭と馬頭が人族の女性の姿で現れた、、、


「拓実さん、、あれは誰なの」


「ああ、ミール、、東の冥界の牛頭さんと馬頭さんだよ、、」


「拓実さん、、そうなの、、文献と全然違うお姿だわ、神秘的な美人ね、」


アリスはじっくりと映像を見ていた


「え~、初めて見た、あれが牛頭、馬頭なの、リリム見たことある、、、」


「アリスお姉様、、死んだ事が無いのよ、

見たことあるわけないでしょう」


マリンもその映像の女性を不思議そうに見ていた、、、


「でもさ、、クララ、、牛頭馬頭は鬼じゃないの、、、」


「マリンさん、、変化の魔法で変身したのよ、、、」


「あっ、そうか、、、」


多摩美は面白くない顔で、、、


「そうだよ、、マリン、、変化の魔法なら誰でも美女になれるんだよ」


「マリンとタマミは変化の魔法を使わなくてもかわいいわよね」


マリンはニコニコと笑った


「そうね、、、否定しないわ、、」


みんなの話を聞いていた、美幸は終始ニコニコしていた、、、


「ええと、、神様、、閻魔大王様がぜひ、お礼を言いたいそうで映像ですみません」


「ええと、、お礼だなんて、、いりませんよ、、」


拓実は面倒くさいと思った、、、


すると、映像に大きな男が現れた、、、


「ええと、神様、、この度は、たいへんご迷惑をおかけしました、、ありがとうございます、、、」


「あっ、、閻魔だ、、、、」


アマテラスは思わず声をあげた、、


閻魔はアマテラスの顔を見て驚いた


「え~あなたは、、、天照大御神様、、、、えっ、なぜ、東の天界の最高神が地上に」


「ああ、、気にするな、、お父様のお手伝いに来ただけだ、、、」


「えっ、、アマテラス様のお父様、伊邪那岐命様ですか、、すると神様が、、、イザナギ様ですか、、」


「ええと、違います、、、」


「閻魔、、そうだよ、、、」


「知らないとはいえ、、失礼しました」


「いえ、、違いますから、、、」


「そうですな、、その気は凄い神様の神力だ、、ワシとしたことが、、、」


「何で、みんな人の話を聞かないの、、、」


閻魔大王と牛頭、馬頭は何度もお礼を言った

しばらくすると映像は消えた、、、


「さてと、、お父様、用事は済んだし、私は天界に帰るわよ」


「ああ、、アマテラス、ありがとうな」


「え~お父様、もう一度言って」


「、、、わかったよ、、ありがとう、、、、これで良いだろう、、」


アマテラスはニコニコと笑って異空間に消えて行った、、、


ウオーカが拓実に近より、、、ぽそっと呟いた、、、


「さてと、、拓実、ワシらも、サンズ王国、王宮に帰るか、、、」


すると、さくら王女が拓実達に近より


「ウオーカさん、、タクミ様、ありがとうございます、、王宮に帰って、王様達や王都の人々にも、この事を伝えないと」


ムサシも大きな声で、、、

「そうですな、、みんなに伝えて安心させないと」


「そう言う事だ、、拓実、移動を頼む」


「ああ、、わかったよ、、、、天界の瞬間移動魔法、、、、、」


拓実の周りにいた全員が、異空間に消えた


サンズ王国、、王宮、、


拓実達は、広間の大きなテーブル席に腰かけていた、、、、


「ねえ、、ミール、、叔父様遅いわね」


「しょうがないでしょう、、今回の依頼の件で王様達に説明してるのよ」


すると、広間の大きな扉が開いて、ウオーカとさくら王女、ムサシ魔法大臣が入って来た


「あっ、お父様、ご苦労様です」


「ウオーカ、報告は終わったのか」


拓実は席を立ってウオーカに声をかけた


「まったく、、最近ワシだけが報告に行っている、、拓実、お前のせいで、勝利の宴にも参加できない、、派手な事はキライだからなんて言うから、、ワシのお酒も無しだぞ」


さくら王女はニコッと笑って、、、


「ええと、ウオーカさん、お礼の品々にお酒も入っていますから」


「そうですぞ、、飲めないくらいたくさん用意しましたぞ」


「いや~、、さくら王女、ムサシ殿、、お気を使わせて、申し訳ない、、」


ウオーカはニコニコと笑った


「さくら、、お菓子も入っているのか」


「えっ、ヒエンさん、、それは、ちょっとわからないわ」


「そうなのか、、、残念、、」





帰路、、ウィザード王国に、、




「さてと、みんなウィザード王国に帰りますか、、、」


「ねえ、タマミ、、空間保存庫にちゃんと妖霊石はあるわよね」


「大丈夫よ、、今度、魔法の世界に行くまでにどんなアクセサリーを作るか考えておくわ、、、」


「楽しみだわ、、」


「ハイハイ、、、マリン、多摩美、、おしゃべりは終わりよ、、」


拓実はみんなから少し離れると、魔法を念じた、、、


「天界のゲート魔法、、、ウィザード、」


サンズ王国、王宮広間にきれいな白いゲートが現れた、、、


「さあ、みんな、ゲートに入って、、、」


「さくら王女、ムサシ殿、、失礼しますぞ」


「ウィザードの皆さん、本当にありがとうございました、、、」


拓実達がゲートに入って、しばらくすると、

ゲートは消えてしまった、、、


ウィザード王国、王宮広間、、、、


拓実達は、王宮広間の大きなテーブル席に腰かけて少し雑談していた、、、


「ああ~、終わった、、今回も少し活躍出来たわ、、古代妖精魔法もちゃんと発動したし、、満足だわ」


「アリスお姉様、、私も聖女の魔法がちゃんと使えたわよ」


「そうよ、、リリムもクララももう、立派な聖女様よ、、」


「美幸お姉様の教え方が良いからです」


「ミユキ、、まだレベルアップしないと、魔力が足らないわ」


「そうね、、二人とも頑張ってね、、」


「カズト、、俺達も今回は頑張ったよな」


「そうだよ、、大勢の妖怪達を倒したんだから、、」


「そうじゃな、、シンもカズトもかなりレベルアップしたな、、」


「師匠、、ありがとうございます」


アリスとリリムは席を立つと、、、


「拓実、、私達はもうフェアリー王国に帰るわよ、、、」


「美幸お姉様、、また呼んで下さい」


「わかったわ、、よろしくね」


「アリス、リリム、お礼の品々は持ったか」


「ちゃんと、空間保存庫に入っているわ」


「拓実、お兄様、、いつも、ありがとうございます、、、」


「アリス、リリム、、またな、、、」



アリスとリリムは異空間に消えて行った


「さてと、、、ウオーカ、、俺達ももう帰るぞ、、、、、カズト、、お前はどうするんだ、、、」


「拓実さん、、俺は、もう少しウィザードで、師匠と修行をするつもりだ」


「えっ、、クララ、、カズトがそう言っているけど、、良いの、、」


「マリンさん、、私はカズトさんの言うとおりにするだけよ」


「え~、、新婚なのに、、クララ、それで良いの、、私だったら嫌だわ、、、もっと甘い、、そう、、二人だけの時間を過ごしたいわ、、、ねえ、タマミ、、」


「そうそう、、私もイケメンにずっと優しくされたいわ」


「えっ、、、カズトさんはとても優しいわ」


「違うんだな、、何か、、そう、お姫様みたいに接してくれないと、、甘い時間とか」


「、タマミさん、、、、わからないわ、、」


「んんん、、ラブストーリー漫画みたいな、、甘いのが良いのに、、、まあ、、カズトじゃ無理かな、、、」


「、、、、」


「んん、、、多摩美、、俺達はもう帰るけどお前は残るのか、、」


「拓実、、あんたバカなの、、残るわけないでしょう、、異世界転移魔法が使えないのよ、、それに向こうの世界の時間が動くでしょう、、」


「はいはい、、、じゃあ、ウオーカもう、帰るぞ、、、」


「ああ、、また連絡するぞ、、」


「タマミ、、帰るの、、寂しい~、」


「マリン、どうせまたすぐに来るからね、、あの聖霊石を、どんなアクセサリーにするか考えておくわ、、、」


「あっ、忘れてた、、、よろしくね、、、」


「、、、、」


「多摩美もう良いか、、、、異世界転移魔法、、、、」


ウィザード王国、王宮広間に白い霧が漂った、、、、


拓実の部屋、、、、


空間が歪み、、異空間から拓実達は現れた


多摩美は部屋の窓から見える景色を見て


「あ~、また現実に戻された感じだわ、、、忙しい生活が始まるわ」


「多摩美さん、、体を壊さないようにね」


「美幸だけよ、、そんな優しい言葉をかけてくれるのわ、、、」


「美幸こそ、、また明日から保母さんの仕事が大変だろう」


「うんん、、、好きなお仕事だから大丈夫よ、、、」


「拓実、、あんた、私にも優しい言葉をかけなさいよ、、、」


「お前も、好きなお仕事してるんだろう、、じゃあいいじゃないか」


「何なの、この差は、、、ああ、、ムカつく、、帰るわよ」


「多摩美さん、見送るわ、、」


「ああ、美幸大丈夫よ、、お迎えの車、拓実のマンションの前に待たせてあるから」


「あっ、そうね、拓実さんの部屋に来た時から、全然時間が進んでいないから大丈夫なのね、、、」


多摩美はさっさと帰って行った、、、


拓実はいつもの様に、美幸を家まで送って行った、、、、


一週間後の日曜日、、、


魔法の世界ではまた異変が起きていた





現れた幻影の国、?、





少しずつ、穏やかな気温で秋を思わせる

様な魔法の世界、、、、


ここはウィザード王国の自然豊かな西の森である、、、


ウオーカ達が定期的に討伐しているので悪さをする、強い魔物や魔族などはいない、、、

それにウオーカ達に鍛えられた魔法使い達がいつも空から警戒している、、、


そのため、ウィザード王国の王都の人々は

安心して四方の森に出かけられる、、、


王都のギルドの冒険者もそうである、、


今朝も、、森で、薬草や魔石など依頼を受けて探索している


西の森の外れの方にも冒険者達がいた


5名の冒険者達は、ある程度の距離を魔道具を使って瞬間移動しながら森を進んで行った


「このウィザード王国は、他の国に比べるととても安全だ、、、」


「当たり前だ、、、何せウィザードの勇者様がいるんだから、、、そのおかげで俺達、

冒険者が楽に依頼をこなせる、、今日は高価な、移動が出来る魔道具がある、、ずいぶん先まで行けるぞ、、、」



辺りは穏やかで、強い魔物も今のところ現れていない、、、


「この西の森も、以前は魔物や魔族が多くいたけど、、ウオーカ様達が、定期討伐をしているから、強い魔物や魔族はいない、、」


冒険者達は、、西の森を奥深く進んだ


お昼近くになる頃、冒険者達はウィザード王国領土の外れにいた、、


「ずいぶん、森の外れのまで来たな、、、確かこの先は深い渓谷で崖になっていたぞ、、足元に気をつけろ、、」


「ここからさきはウィザードの領土じゃないぞ、、引き返すか、、、、、ずいぶん依頼の薬草は手にいれたからな」


「もう少し、先まで行こう、、崖に注意しながら、、あまり他の冒険者が来ない所だ何かお宝があるかも、、」


「おい、、大丈夫か、、」


冒険者達は更に進むと、、少し霧が漂ってきた、、


「おい、、霧が出てきたぞ、、、嫌な、雰囲気だな」


「お前は、臆病だな、、、えっ、、、ここから先に進めない」


「えっ、、進めないって、どうして、、」


「結界のような物があるんだ、、」


もう一人の冒険者もさわると、見えない壁の様な物があった、、、


すると、見えない壁の向こうから、ドシドシ

大きな足音が聞こえた、、


冒険者達は、木の陰に隠れて見ていた、、


見えない壁の向こうに、冒険者達の10倍は大きい巨人族達が見えた


「おい、、あれはなんだ、、、」


「声を出すな、、気ずかれたらやられるぞ」

冒険者達は静かにしていた


見えない壁の向こうの巨人族達は、、冒険者達に気ずく事もなく、、去って行った


「おい、、いなくなったぞ、、、」


「今のうちに、ウィザード王都に戻ろう」

「ああ、、、王宮のウオーカ様に知らせて

調べてもらおう、、、」


冒険者達は、ウィザード王都に魔道具を使い急いで戻った


夕方には王都に戻り、王宮に知らせた



次の日の朝、、、


ウィザード王国、王宮、、、


王宮広間では、、、


ミールとマリンとヒエンが楽しそうにおしゃべりをして、のんびりしていた、、、


王宮広間の大きな扉が開くと、ウオーカが

あわててミールの元に来て、、、


「ミール、、一大事だ、、拓実に連絡してくれ、、」


「えっ、、そんなにあわてて、どうしたの」

「、、王都の冒険者ギルドの冒険者が西の森のウィザード王国領土の外に結界のような物があってその先に大きな巨人がいたそうだ、、」


「えっ、、叔父様、、確認したの」


「ああ、、昨日遅く、ワシと、2人の魔法使いで見てきたぞ」


「お父様、、それでその巨人はいたの、、」


「いや、、その場所には何もないようだった、、もう遅かったし、、暗くてわからないから、すぐに戻ったぞ」


「何で昨日言わなかったのよ」


「今朝改めて、もう一度行ったが、何もなかった、、、そんな巨人が現れた形跡はなかったぞ」


「もう、、人騒がせな冒険者ね、、、」


ヒエンはマリンに聞いた、、、


「マリン、、人騒がせってお菓子か」


「違うわよ、、ヒエンはややこしくなるから、おとなしくしてて、、」


ミールは胸を撫で下ろしほっとすると


「お父様、、じゃあ良かったじゃない」


「ミール、、それが、その冒険者が言ったことは嘘じゃないぞ」


「お父様、どう言うことなの、、、」


「そこに、、大勢の大きな魔力波動の痕跡を感じたんだ、、拓実がいれば、痕跡の魔法で確認出来たんだが、、、、」


「えっ、、心配だわ、、、」


「ミール、拓実達に連絡して、来てもらえ」


「そうね、、連絡するわ、、、」


ウィザード王国、西の森の外れで、、、

巨人以外の大きな魔力波動があった事は、

ウオーカ達は知らなかった、、、



東の天界、、、、「、、、お父様、、早く来ないと、ウィザード王国が大変な事になるわ、、」


アマテラスは予言の鏡を見ていた、、、


「お父様、、、」もう1人の最高神も予言の鏡を見ていた、、、





END

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魔法使いは憂鬱 川崎ヒロト @hajimehiroto

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