魔法使いと闇の魔王

魔法使いと闇の魔王



魔法使いは憂鬱(4)





今夜は輝く月がまぶしい、、、

月明かりの夜、拓実達の世界はあまり不思議な事は起こらないのである、、、


拓実は魔法使いである、しかしこの世界では魔法は使えない、、、

ウオーカに「俺たちの世界では魔法はいらない」そう言ってしまった、、、

するとウオーカは魔法秘伝書にそう記載してしまった、カズトと多摩美もついでに使えないと記載した、、


「夜になると、魔法の国の事を思い出す、きれいな景色、とくに月明かりだと最も美しい、、、」

「こんな月を見てると、魔法の世界が懐かしく思える、、」

「ン、、、月にウサギの様な影が、、」

「見なかった事にしよう、、、」

拓実はカーテンを閉じた、、


「拓実、、何してるんだ、、ヤッホー拓実~、、ウオーカだぞ、、、」

拓実は仕方なくカーテンと窓を開けた

「ど~お、この演出いつもと違う現れ方

魔法使いは、ほうきで、空を飛ぶ、、、」


ウオーカはテーブルの上に降りると、、

「またまた、登場ウオーカちゃあん、、、」

「今度はどんな用事ですか」

「冷たいね~多摩美だったら乗ってくれるのに、、、」

「さてと、本題に入ろうか」

「早すぎるだろう、、、」

「この間はブリザード王国で寒い所、北の方だったから、今度は何と、何と、南東~、違うよ、またまたウィーザード王国でーす」


「ねえ、何処からその情報仕入れるの」


「多摩美、助けてくれ、お前しか相手出来ない、、、」

「そうだ、多摩美とカズトを呼んでくれ」

「ウィーザード王国はもう大丈夫だろうと思ったが、またまた、大変なことになった」

「それが、ヤーマンと言う魔法使いがまた

ウィーザード王国に攻めて来たぞ、、」


拓実は冷ややかな目でウオーカを見た

「何でそんなに、攻められるの、少し防御が甘いじゃないの、、、」

「そんな事はない、ワシと言うと素晴らしい魔法使いがいるからな」

「その素晴らしい魔法使いが大したことないからじゃないいの、、、」


「なにいってるの、こんな素晴らしい魔法使いどこにいるの、その時ワシはマイラ王女に

雪の魔獸の時の戦いの御礼がしたいと言うのでブリザード王国に出かけていたぞ」


「ウィザード王国にワシが居たら防げたけどな、、、、とにかく、多摩美とカズトを呼んでくれ、、、」


拓実はしぶしぶ2人に連絡した、


「おはようございます私はカズト、現在この電話番号は使われていません」

「おい、カズト、集合だ」

「えっ、はい」

「多摩美、、、聞いているか、、」

「もう眠いー何時だと思っているの」

「ウオーカさんが来てる、置いていくぞ」

「はいはい、、、今から行きますよ」


しばらくすると2人は拓実の家に来た

「ウオーカさん、またどんな用事ですか」

「ウィーザード王国が夜だけになった」

「じゃあ良く寝れますね、、、」

「そんな事で私達を呼んだの、、、

女の子は夜更かしは美容に良くないのよ」


「夜だけになったせいでウィーザード国民が眠りから覚めなくなった」

「えっ、ミールはどうしたの、大丈夫なの」

「大丈夫だ、嫌な気配を感じた瞬間に結界の

魔法を唱えた、しかし自分が何も出来なかった事が悔しいみたいだ」


「今は、その魔法にかからなかった者達と王宮にいるが、ワシも心配だ、すぐ戻らねば」

「さて異次元転移魔法を」

「待って、私、寝ぼけててお出かけグッズ持っていないわ、、どうするの、、、」

「大丈夫お取り寄せ袋がある」

「もうその、やり取りはいい早く行こうよー」、、






闇につつまれた王国





拓実達は王国の門の近くに、現れた

静まりかえった王都は人々の声も聴こえない

門番の近衛兵も2~3人しかいない

王都に入ると誰もいない、

「今、本当は昼のはずだ、ウィザード王国領土全体がずっとこの状態だ朝が来ないぞ」



拓実達は王宮に急いだ、王宮の前でミール達が出迎えた、、


「ミール、心配したわ、大丈夫だった」

「ありがとう、大丈夫です、、」

「ミール、国王はまだ目覚めないのか」

「はい、まだ目覚めないわ、、、お父様マリン王女がお帰えりになりました」


「そうか、、まだ目覚めないか、えっ、マリン、、そうか帝国クラウドから帰って来たのか、、、」

「大臣が王様の事伝えたみたい、、」

「あの~マリン王女って、、、」


「お前達はまだ会った事がなかったな、ウィザード王国王女だ、、、」

「最大王国、帝国クラウドの魔法学院に

留学中だからな、、、」


マリン王女は王宮の王の間にいると聞いた、、ウオーカ達は王宮の王の間に向かった、、、、


寝ている王様の横にミールにも負けないくらい綺麗な女性がいた、

「あっ、叔父様お久しぶりです」

「マリン、、、立派になったな、、あのおてんば娘が、、、」

「いやだ、、叔父様、、お上手ね、、」


ミールが拓実達を紹介した、、、

「マリン、、こちらが拓実様とカズト様、多摩美様ですよ、、」

「はじめまして全て、ミールから、聞いているよ、、」

「ウィザード国を助けて頂いたのよね」

「いや、、それほどでも、、たいした事してないけど、、」

「多摩美、お前、、、、ところでミール、、なぜこの様な事に、、、」


ミールは一昨日の事を話した、、、

「ヤーマンと言う黒魔術師が闇の魔王と供に現れてヤーマンが拘束魔法を唱えたわ、とても嫌な波動の魔法で私は耐えられず結界魔法で閉じこもったそのお陰で助かったわ」


「私が魔法を解くと、王都全体は暗闇でみんな魔法で寝た状態だったわ、、」


「王宮には何人か魔法から逃れた人達が、、、全員で10人位かしら、助かった人達の話だとヤーマンと言う黒魔術師が拘束魔法を唱えた後、闇の魔王が王国全体を闇にすると人々が眠り始めたと、、、」


ミールは、闇の魔王の動きがおかしいと、、

「でもおかしいのよ、、闇の魔王はヤーマンの言った通りに、動いているように見えたと、言っていたわ」

「もしかしたら、奴は、操られているかもな」


王の間の扉が開くと、、大臣が門番を連れて現れた、、


門番の近衛兵がウオーカに門に闇の魔王が現れたと伝えた、、、






マリン王女と闇の魔王





拓実達は王都の正門に、急いで向かった、



門の少し離れた場所に、黒ずくめの服を着た、、、闇の魔王が立っていた、魔王は人族の様にも見えた

拓実達は身構えた、、、、、すると、マリン王女が、闇の魔王に話しかけた

「私たちウィザード王国の人達が貴方に何かしたの何でこんな事をするの」

「マリン、、ダメよ、あんまり刺激したら」


闇の魔王は何か言いたげにしていたが声にならない、、、

「あ、あ、、あ、、、、」

と言うと、、ただ立っているだけだ、、、


「やはり、、ちょっとおかしいぞ、、」

闇の魔王は、また話そうとした、、

「あ、あ、あ、、、」

と言うと何か魔法を唱えたように見えた、、しかし、何も起こらなかった、、、



闇の魔王は何か言いたげな顔をしたが、、、やはり声にならない、すると王宮を指差し、異空間に消えていった

「あいつは本当に操られているだけかもしれない、、、」

「マリン、あの魔法波動どこかで、感じたことがあるわ、、、、、そうよ、魔法学院で感じた魔力波動だわ、、、んん~だめだわ、、思い出せない、、、」


拓実達が王宮に戻ると王宮に残っていた者が

ウオーカの元に走り寄り、、、

「ウオーカ様、、王様が目覚めました」

「えっ、、本当か、、、」

「お父様が、、、良かった、、、」



拓実達は王様の元へ急いだ、、、

王の間の寝室のベッドに王様は座っていた

「おっ、ウオーカ、すまない、又迷惑掛けたな、何か夢から急に覚めたみたいだ、、、」


マリンは王様に近付くと、、

「お父様、、良かったわ、、お体は大丈夫なの、、、マリン心配したんだから」

「おお、マリン、お前クラウドから帰って来たのかすまないな、、、」

「お父様が元に戻って良かったわ、、、」


ウオーカは不思議に思った、、、

「まさか、あの闇の魔王が魔法を解いたのか、奴は何者なのか、魔法を解く為に現れたのか、、、」


マリン王女は、小さな声で呟いた、、、

「あの人、、優しい目をしていたわ、、、、ああ、、思い出せない、、、」


ウオーカは闇の魔王の事を少し調べた

色んな文献を調べたが、闇の魔王の事はどれにも記載されていない、、、

「古い文献にも載っていない、奴に関しては何もない、本当に魔王なのか、奴は何者なのか、、、」


マリン王女は何か考えている、、、

「絶対、、あの目は私、知っている様な気がするわ、、、ああもう、、何で思い出せないの、、、マリンのバカ、、、」

時々ため息まじりで、、、、


「ふふ~ん、マリン、、さては好きなの、、恋する乙女だ」

「えっそんな事はないわ、、どこかで見たことがあるそれだけよ、、、、、」


ウオーカがいくら調べても、、闇の魔王の事はなにも分からないかった、、






ヤーマンの企み




ウィザード王国領土の南の端の森、、、

ヤーマンの住みかの大きなの洞窟、、、、


ヤーマンの部屋の横の通路を闇の魔王が通った、、、それを見たヤーマンが、、

「おい、勝手に動くな」

「魔法はまだ効いてるはずだ」


ヤーマンはなにやら古い魔法書を見ていた


「私がせっかく、魔王にしたのだから」、「全く良い魔法書を拾ったものだ禁断の魔法が色々記載されているし私が使える魔法がかなりあるぞ、、わははは、、、」


「これがあれば私はこの世界を支配出来る」

「まずは私が自由に使える従者が欲しく

帝都クラウドに行ったが、、、夕方帝都の外れでどこかの魔法が使える者を魔王にしたのだが、まさか一国の王子だと思わなかった

さすがの魔力量だ、、使えると思ったがこれ程とは思わなかったぞ」



「魔力が、大きいほど、使えるからな」

「ただ魔力が大きすぎると自分で掛けられた魔法を解こうとするから、何回も魔法を唱えなければいけない、こいつの場合は特別だ」


「まずは近場のウィザード王国を俺の物にする、、、ワシと闇の魔王がいれば、簡単だ、あの国のやつらは、今頃まだ寝ているだろう、、抵抗すら出来ない」


「ウィザード王国を手に入れるのは簡単だ、大したことはない」


「さて次は邪魔されないように

王宮の残った奴らは全員、魔法で消してやるか、、、」

「確か禁断魔法書に消滅の魔法があったはずだぞ、、、」



「あいつの魔力がまた感じないぞ、、又あいついなくなったのか、、、おい、、闇の魔王は何処にいる、、」

ヤーマンは声をかけたが現れなかった


「あいつ魔法が解け掛かっているのか」

「勝手に動くなと言っているのに」

「まあ良い、、、明日ウィザード王国がワシの物になる、、、邪魔な奴は全員消してやる、、まあ、あの闇の魔王も、、、事が済んだらいらないな、、、」






闇の魔王の素顔



王宮、会議室、、、


拓実達はウィザード王国に、ヤーマンが

もう一度必ず攻めて来ると対策を話しあった、、、


拓実は思った、、、

「戦士や魔法使いは、はほとんど、寝てるし役にたたない、動けるのは、俺達とウオーカ、ミール、マリン、王様、あと魔法使いが2~3人程度これで戦えるの」


王宮、会議室の扉が開いて、、、

門番の近衛兵が大声上げて来た

「ヤーマンです、奴がこちらに向かっています、、闇の魔王も一緒です、、、」


ウオーカは立ち上がると、、、

「なんだ、、もう来たのか、、、」


拓実達は門の前に急いだ、、、



ウィザード王国正門前の、広場に、ヤーマンと闇の魔王が立っていた


「おや、まだこんなに、魔法に掛からなかった者達がいるとは、、、ウィザード国王も

もいるではないか、、、」


ヤーマンは高笑いをして、、、

「わははは、、でも直ぐ居なくなりますよ」


拓実達は身構えた、


「ヤーマン、、お前、何の目的があってこんな事ををするんだ、、、」

「、、この国が欲しい、それだけだよ、、、どうせ、お前達はいなくなる」


ウオーカが魔法の壁を、正門全体をおおうように作った、、、


「なんだ、まだ抵抗するのか、、、、もう、面倒くさい、ここで魔法を唱えるか」



拓実は、嫌な予感がした、、素早く魔法を念じた、、、


「妖精女王ランの召還魔法、、、」



ヤーマンは微笑みながら魔法を唱えた


「さよならだ、、消滅魔法を受けてみろ」

ヤーマンの笑い声が響いた、、、


次の瞬間辺りに暖かい光の欠片がウィザード王国正門前の広場全体に降り注いだ

「何だ、この光は、、、」

光が消えると拓実達はまだ、正門の中に立っていた、、、


ヤーマンは驚いて叫んだ、、

「おい、、何でお前達はまだいる、、消えていない、、どうしてだ、、」


すると正門前の広場の上空から妖精女王ランが、ヤーマンに話しかけた、、

「あなたの魔法は、無効にしました、今までの魔法も無効にしたわ、、、」


すると、今まで暗かったウィザード王国が朝の様に明るくなった、、、


「スゲエー、ランさんの魔法、、最高だ、」

「カズト、お前、呼び捨てにするな」


すると多摩美が、珍しく正当な事を言った

「拓実、最初からその魔法使えば全て解決したんじゃない、明るくなって皆眠りからさめたし、拓実、バカなの、、」

「お前が言うな、、、いや、そうかも、、すぐに解決したかも、、」



ヤーマンは何事が起きたのかわからず

その場に呆然と立っていた






王子シンの覚醒、、、




我にかえったヤーマンは、、、闇の魔王に命令した、、


「闇の魔王お前の出番だ、この国の者達をもう一度寝かせろ、、」


闇の魔王は座り込んでいる、、、

「お前何をしている、、、早く言う通りにしろ、、、」


すると、闇の魔王を妖精女王ランの光の欠片

が包んだ、、、


すると次の瞬間、、、闇の魔王の姿が消えて若い男性が立っていた、、、、


マリン王女はその顔を見て気がついた、、「あ~、、、シン、、どうして、、あなたなの、、何で魔王なの、、」

「マリン王女どういう事、、、あなた、知り合いなの、、、」


マリンはミールに説明した、、

「だって彼は1ヶ月前に急に居なくなったのよ、、、サファイア王国の王子、シンだわ」

「私と同じ帝都の魔法学院の同級生なのよ、何で闇の魔王なのよ、、、」

「あれ、マリン、、好きだったの~」

「そんな事はないわ、、、お話をした程度よ、、、」

そう言と、顔が赤くなった、、、


「ほほ、、じゃあ、詳しく話してください」と多摩美は写メを撮った、、、


その様子を見て拓実は思った、、、

「お前は週刊誌の記者か、、、」


するとシンは、、大きく背伸びをした、、

「やっと元に戻った、、あれ、ここはどこ」


シンの目に、マリンの姿が見えた、、

「あれ、何でマリンがここにいるの、、」

「何いってるの、ここは私の国、ウィザード王国よ、、いて当たり前でしょう」

「俺はここで、何をしているの」

「あなたは、そこの、ヤーマンにずっと操られていたのよ、もうしっかりして」



するとヤーマンは少し後退りをして、、

「役立たずな奴め、、、」


開き直ったヤーマンは、禁断の魔法書を手に取ると、、、

「もういい、禁断の魔法書の最後の魔法だ

お前達全員消してやるそこの役立たずもな」

ヤーマンが魔法を唱えた

真っ黒い雲が集まり大きな黒いゴーレムが現れた禍々しい魔力が渦巻いている






サファイア王国守護神ゴーレム




黒いゴーレムは地響きを上げて王都の門に

向かった、ゴーレムが動く度に地震が起こる

みんなは思った、このままじゃ王都が壊れる


すると、シン王子が、マリンに言った、、、

「今までのつぐないだ、、、マリン、ごめんな、、俺も、魔法でこいつを倒して償うぞ」

と、魔法の呪文を唱えた、

「ゴーレムにはゴーレムだ、、、、」

シンが魔法を唱えると、、サファイア王国の

守護神ゴールドゴーレムが現れた、、、


門の前にに金色に輝くゴーレムが立っていた

「スゲエー、ゴールドだ、、、」

「あれ全部ゴールドよね、どんだけアクセサリー作れるの指輪でしょう、ネックレス、ピアス、欲しいわ、、、、、」


ウィザード王国正門前の広場ではゴーレム同士の戦いが始まった


殴りあう衝撃がすごい、衝撃波で吹き飛ばされそうだ、、、


するとミール、マリン、多摩美が結界を張った、、、

「おお、、凄いな、これで、多少の衝撃波は耐えられるぞ、、、」


ウオーカ、カズト達は、王都の人々を魔法耐久性がある魔法競技場に避難させるために、王都に向かった

「拓実宜しく頼むとぞ、、、」


ゴーレム同士が戦っているがなかなか決着がつかない、するとマリンがシンに、、、

「シン、、サファイア王国の守護神でしょう、、もっと凄い攻撃出来ないの」

「マリン、、ウィザード王国やみんなを巻き込めない、、これが限度だよ」

シン王子のゴーレムは結界がかかっているが王都が壊れないかと全力を出せないみたいだ、、、


するとヤーマンが何か魔法を唱えてる

黒い雲が現れ、もう1体ゴーレムが現れた


「あっ、、あいつ、汚い、、もう1体、

ゴーレムを呼んだよ」

「多摩美、、戦いに汚いはないよ、、、」


「残念だな、、ワシは2体まで呼べるぞ、、

もうお前達に勝ち目はない、、、」

ゴールドゴーレムは2体のゴーレムに

押され気味だ、、、


「拓実、ゴールド、ゴーレムは大丈夫なの」

「俺は知らないよ、、、」

「シン、大丈夫かしら、、心配だわ」

「ほほ~愛ですね~好きなのかしら」

「そんな事無いわ、、、ただの友達よ、、

タマミ、、勘違いしないで、、」

そう言ったマリンの顔は赤くなった

「マリン、ゴールドゴーレムは全力を出せないわ、このままじゃ、、まずいんじゃない」


それを聞いた拓実は、魔法を念じた、、

「魔神の召還魔法、、、」

辺り一面光に包まれ、ウィザード王国正門前の広場に魔神が現れた


初めて魔神を見た、マリンは、、、

「ねえ、ミール、あれが魔神なの、、叔父様が言ってた、ウィザード王国、国宝、魔法秘伝書に載っている召喚魔法の、、、」

「そうよ、マリン、、拓実さんはそれが使えるのよ、、、」


魔神は、黒いゴーレムの上に魔方陣を出した

すると黒いゴーレムの動きが止まった、、、


「あっ、、ゴーレム達の動きが止まったぞ、今だ、、、ゴールドゴーレム、、、」

シン王子がゴールドゴーレムに命令すると、ゴールドゴーレムは「最大衝撃波」を黒いゴーレム達に放った、、

黒いゴーレムは粉々に飛び散った、、、


「えっ、、ワシのゴーレムが倒された、、、まずいぞ、、くそ、、ここは一旦引くか」

ヤーマンが、逃げようとしてる


すると、魔神が「封印魔法」を唱えた

ヤーマンの体が透明な球体に閉じ込められた

「助けてくれー、」ヤーマンは悲鳴をあげた、、、

透明な球体が弾けると魔力を失ったヤーマンは逃げることも出来ずその場にいた戦士達に捕まり牢獄に連れられて行った

「やったね、、マリン、、シン大活躍だね」

「タマミ、、タクミの魔神も凄いわよ」

「まあ、、あなた達、ずいぶん仲がいいわね、、、」

「マリンとタマミ、少し似たタイプみたいね、、」

「そうね、、私も、そう思うわ」


光りと共に魔神の姿も消えた

シン王子もゴールドゴーレムを封印した


シン王子が拓実に近ずくと、、、

「すごいな、魔神、初めて見たよ、召還された者が、魔法を使うのも凄い、、、」

「いや、、俺は召喚しただけだ、、」


マリンは、シンに近ずくと、、、

「シン、体は大丈夫なの、、」

「マリン本当にすまない、あんな奴に操られたとは、、帝都クラウドで外れで魔法を試していた後の記憶がないんだ、、、」

「でも、凄いね、、あんな魔法使えるなんて、、」

「マリンだって、魔法学院じゃ優秀じゃないか、、、」

「そうよ、、マリンは凄い魔法使いなのよ」

「ははは、、マリンは、変わらないね」


王都でゴーレムの被害から王都の人々を守っていた、ウオーカ達が帰ってきた、、、


「おお、、静かだと思ったら終わったな」

「お父様、シン王子様のゴーレムと拓実様の魔神の活躍で、ヤーマンも倒したわ」


奥の方でずっと、戦況を見ていた王様が、

シン王子に近ずくと、、、


「君がシン王子か、かねがね、マリンから噂はよく聞いている」

「、、、あいさつが遅れてすみません、、、サファイア王国のシンと申します」

「マリンが言ってたぞ、素晴らしい方だと」

「いえ、そんな事は、、、それに操られたとはいえ、ご迷惑おかけしました」

「今日は、、ゆっくりしてくれ」

「はい、ありがとうございます」


「今夜は宴だ」、ウオーカが言った





マリン王女の幸せ、、、




その日の夜王宮は、盛大な宴が始まっていた

ウオーカはもう、かなり酔っているようだ


マリン王女とミール、多摩美、カズト、、、楽しそうに、話しをしている、、、、


多摩美とカズトは酔っているようだ、

「マリンはシンが好きなの、、、、」

「えっ、、やめてよ、、タマミ、好きだなんて、ただのお友達よ、、、」

マリン王女が顔を真っ赤にして、、、

「マリン、、、あなた、わかりやすいわよ」


宴の中央では、ほろ酔いの王様がシン王子と話しをしている、、、

「シン王子、、あなたは、優しく、賢い、青年だ、どうだ、うちのマリンと婚約して

頂けないか、、、」

「えっ、、王様、、冗談ですよね」

「うちの、マリンではダメですかな、、」

「いいえ、マリン王女は、とても明るい、すてきな女性です嫌いな所は1つもありません、、、、、はい、私でよければ、、、」

「そうか、、それは良かった」


王様はしみじみと語り始めた、、、

「小さな頃に母親を亡くして、寂しい思いを

させた、これからは貴方と仲良く楽しい

家族を作ってくれればいいぞ、、、」

王様の目に涙がにじんだ、そこに、マリンが近づき、話しかけた、、、


「お父様どうかしましか、、、」

「マリン、お前のお祝いだ、、、」

「シン、どういう事なの、、、」

「そう、俺とマリンのお祝いだよ、、、」

「えっ、お父様、何なの、、教えてよ」

「シン殿との婚約祝だ、、、」

「シン、、本当なの、、」

「マリン、、いやか、、、、」

「マリンは、、、別に良いわよ、、」


すると酔った、ウオーカが近づき大きな声で「おお~、、それはおめでたい、、」

更にウオーカは大きな声で、、、

「マリン、シン婚約おめでとう、、、」

周りの人々に聴こえるように言った

王宮中に拍手が響いた





ウオーカ家の家宝




次の日、全てが、解決したので拓実達はまた

自分達の世界に、戻ることになった、

本当は、もう少しここにいたかった、

しかし永くいると、感覚がおかしくなる


王様、マリン、シン王子、ミール、王宮の魔法使い、戦士達が見送るなか、、、

「あれ、ウオーカは、、、」

「拓実さん、ごめんなさい、、いつもの二日酔いなの、、ベッドの上で、寝てるわ、全然起きないのよ、、、」

「ミール良いよ、、どうせ又、直ぐに会う事になると、思うから、、、」


ミールは手に持っていた袋を開けると、、

「あっ、そうだわ、拓実さん、、これを」

拓実に魔導倶のリングを渡した、、、、

「ミール、、これは何なの、、、」

「このリングは私達の家宝です、お父様がもう1つ持っているわ、拓実さんの世界からでも、お父様と、連絡が取れるわ必ず腕にはめていてね、、、何かあったらそれを使ってじゃ、またあえるまで、、」


拓実はみんなから少し離れると魔法を念じた

「異次元転移魔法、、、」

拓実達は異空間に消えた、、、

ウィザード王国、王宮広間には白い霧の様なものが漂った、、、


拓実の部屋の空間が歪み異空間から拓実達は現れた、、、携帯を見ると相変わらず日にちも時間も進んでない、、、、拓実はふとカレンダーを見た


「あっ、、今日、美幸とデートの約束した日だ、、、」

「拓実、、、私がデートコース考えてあげようか、、、」

「ダメだよ、、お前先回りして、写メ撮るつもりだろう、、、」

「拓実さん、今日アニメイベントありますよコスプレ、ガンガン写メ撮れますよ」

「カズト、あんたバカなの、拓実はスマホじゃないし写メなんか撮った事ないのよ」

「2人共、却下です~、、」


拓実はテーブルの上の、博物館のチケットを2人に見せると、、、

「今日は博物館に行くと決めているの」

「げえ~、、博物館、、拓実、女心分からないやつ、そんな、面白くないとこ、喜ばないわよ、、、」

「いいの、俺らしくて、、美幸はいつもニコニコしてるから、、」

「美幸って、変わっているのね」


拓実は窓から暗い外を見ると、、、

「もう遅い時間だから気をつけて帰れよ」

「あっ、俺はチャリだから終電関係ないよ」

「多摩美は大丈夫か、、」

「ほら、時間が全然進んでいないから送り迎えの車が外で待っているわ」

「送り迎えの車かよ、、多摩美、お嬢様はいいな、、俺なんか庶民はチャリだぞ」

カズトと多摩美は帰って行った


拓実はアラームをセットすると寝ることにした、、、

拓実は知らない、この後、起こる大事件を、、、

「えっ、、何、、、何が起こるの、、」



END

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