魔法使いは憂鬱3
魔法の国、ウィザード王国に
拓実達は、ウィザード王国、王都の正門入り口の前に現れた、、、
現れた瞬間、拓実達は前のめりになった
「キャー、、何これ、、」
「俺がかけた瞬間移動と違うぞ」
「拓実、、遠くに移動する時はスピードが、加わる、、慣れろよ」
入り口では門番の近衛兵達が大騒ぎをしていた、、、
ウオーカは、門番に話しかけた
「おい、、何事だ」
「ウオーカ様、先程ファイヤードラゴンの群れが偵察するように王都の上を飛んで行きました、、、」
「またか、、ドーマンのやつだな、、ワシが
いないと思って」
ウオーカは、険しい顔つきになった
拓実たちは王都の中に通された、、、、
そこにはきれいな中世ヨーロッパの街並みたいな建物が建ち並んでいた
お店が並び、王都には多くの人々が行き交っていた、、、
多摩美は、自分達の世界とは全然違うと思った、、、
「わあっ、凄い、、アニメで見た異世界みたいね、、、本当に魔法の世界なのね」
カズトはコスプレマニアの血が騒いだ
「じゃあ、、コスプレじゃない、本物が
見れるんだ、、写メ撮りたい、、エルフとか獣人族もいるんだろうな」
拓実も、実感がわいてきた、、、
「うーん、思っていたよりかなり大きな国だな、、本当に異世界の魔法の世界なんだ」
拓実達はしばらく歩くと王都を抜け、ウオーカに王宮へと案内された
王宮、正門、、、
魔法騎士らしい男達がウオーカにあいさつをした、、、、
「ウオーカ様、ご苦労様です」
「ウオーカ、ずいぶん偉いみたいだな」
「ああ、こう見えてウィザード王国王宮魔法使いの長だからな魔法大臣も兼ねている」
王宮の広い通路を歩きながら、、、
「お前達これからウィザード国王と会って貰うからな」
「くれぐれも無礼の無いように」
拓実は凄く不安になった、
「あの二人、大丈夫か、変な事をしないよな、、、」
王宮の王の間、、王様の前に通された、、、
警戒の魔法騎士、魔法使い、偉そうな大臣みたいな人もいる、、
拓実達は、、王様の前で膝まずいた
「おい、、もう、顔を、あげても良いぞ」
拓実達は顔を上げた、
「あれ王さま、ウオーカと同じ顔だ」
横に立っていた、ウオーカが、、、
「拓実、、似てるだろ、王様はワシの
双子の兄貴さ、、、」
すると、急に多摩美が、、、
「お兄ちゃん面白い、ウオーカさんと同じ顔だ、、ねえ写メ取っていいかな、、」
王様は、ニヤリと、笑うと、、、
「なんだ、写メとは、でも、いいぞ」
「カズト、私と、王様の写メ撮って」
「ああ、わかったよ」
拓実は、まずいと思ったけど、、、
「王様もピースしてるし、、カズトが王様と多摩美二人の写メ取っているし」
拓実は周りを注意して見たが、、、
「これって無礼じゃないのか、、周りの家臣達も、止めもしない、、、」
「ウオーカ笑っているし、お前の言っている無礼って何んだよ」
王様とのあいさつも済み、、、
拓実達はウオーカに案内され別の部屋に行った、、、
そこには綺麗な若い女性がいた
綺麗な若い女性は拓実達を見ると
「お父様、、お久しぶりです」
「えっ、、、何、」
拓実は思わず、ウオーカの顔を見た
するとウオーカがニッコリ笑って、、、
「ミール元気だったか」
拓実達は、驚いた、、、
「えっ、、ウオーカの娘なのか、、」
「ずいぶんきれいな女の人ね、、」
「なかなかいないよ、、あんなきれいな人
写メ撮りたい」
ウオーカは、ミールの横に立って、、、
「ミールはワシの娘だ、、回復魔法師をやっている、多摩美は回復魔法の適正を持っているミールに指導して貰うぞ」
多摩美はキョトンとして、、自分の事を指差した、、、
「えっ私、、魔法使いなの、、」
「カズトお前は魔法剣士の適正がある」
「これからワシが魔法と剣を教える」
「俺は剣士だ、カッコイイイ」とカズトは無邪気に喜んだ
拓実は、ウオーカに聞いた、、、
「ウオーカ、、俺はどうするの」
するとウオーカが、、、
「秘伝書の魔法をすこしでも継承しろ、あれは今のところ、お前にしか見えない今のお前だと全部見えるかわからないけど」
次の日からカズトと多摩美は魔法使いとしての修行が始まった
王宮、広間、テーブル席で、、、
拓実は、ひとりで秘伝書を読んでいる、、、
「何か学校で1人だけ自習してるみたい、俺はこんなんで魔法使えるの」
最大の敵
王宮、広間、テーブル席に全員着くと
ウオーカが拓実達を連れて来た理由について
話し始めた、
「拓実、お前横浜の事覚えているな、あいつを、操っていた奴の名はドーマンと言って
昔はワシと同じ王宮魔法使いだった男だ、」
「そうか、、横浜のやつ、急に態度が変わった、、そいつが言わせたのかって、その話し聞いたけど、、、」
ウオーカは、拓実の意見は気にしないで
「しかし奴は自分の魔力を過信して、反逆をおこした、しかし我々王宮魔法使いによって西の魔の洞窟に封印された」
ウオーカは、自分がどういう経路で拓実達の世界に飛ばされたのかを話した
「封印の魔法が弱まったのかドーマンの奴には協力者がいるみたいだ、、その協力者とドーマンの魔法でワシはお前達の世界へ飛ばされ気がついたら体が小さくなって檻の様な所に封印されていた、、油断しなければ、防げたのにまさか奴が異世界転移魔法を使えるとは思わなかったぞ、、、」
ウオーカは、話を続けた、、、
「奴はワシの魔力が弱まったお前達の世界であの魔法秘伝書と無限の指輪を奪おうとしたのじゃ、、、これは話したな、、」
「そこでワシは、ワシと似てる魔力波動を感じた拓実に秘伝書と無限の指輪を預けた、、、後は知っているな、」
「へえ、、そうだったんだ、、ねえ拓実
何で言わなかったの」
「そんな事、、誰も信用しないよ」
「魔法使いなんて、、カッコいいじゃん」
ここまでがお前達の世界の話だと、ウオーカは言った、、、
「お前達と別れた後魔法の国に帰ると
封印されていた、ドーマンの姿が消えていた
ドーマンと関係あるか知らないが、、ワシがいない間に西の森で魔物の動きが激しくなったそうだ、、、」
ウオーカは、暗い顔で、、、
「討伐隊が向かったが誰も帰って来なかったそうだ」
「特にファイヤードラゴンが、、多く出現している、、ドーマンが消えた事と関わりあるのか、、、ファイヤードラゴンは強い、、
そこで拓実、お前達に手伝って貰おうかと
お前達の世界にもう一度行ったのじゃ、、
魔法秘伝書読めるの、今のところ、、ワシと拓実だけだから、、、」
カズトと多摩美は怖がるどころか、、逆に
わくわく感で興味津々みたいだ
それからも、カズトと多摩美の魔法修行は続いた
拓実は、王宮広間で、相変わらずの読書、、
「本当にこれでいいのか、、、でも、、魔法秘伝書が半分以上見えるぞ、、この世界に来て魔力レベルが上がったのかな」
「そう言えばウオーカがどうもドーマンだけの仕業じゃない誰か協力者がいるとも言っていた、、ドーマンは、ファイアードラゴンを操れないはずだと、、、俺も、早く攻撃魔法を覚えないと」
修行の成果
次の日、、午前中の王都、、、
拓実達は気晴らしに王都を散策した、
多摩美は写メ撮りまくっている、
人々は不思議そうな顔して見てる、
王都は賑わっているように見えるが、
人々は不安そうな顔をしている
ウオーカから少し渡された銅貨はすぐに使い果たすと、、王宮に帰る事にした、、、
王宮、広間のテーブル席に座っていた、、
ウオーカは、立ち上がると拓実達に声をかけた、、、
「カズト、多摩美、、午後からはまた魔法の修行だぞ、、、それで拓実、、、明日は修行の成果を見せて貰うぞ」
次の日、、、拓実達はウオーカの瞬間移動魔法で、西の森へ向かった
森の入口付近に、拓実達は現れた、、、
少し魔法に慣れたのか体制を崩す事はなかった、、、
ここに来て、多摩美は不安に思った
「ここは、討伐隊が帰って来なかった場所じゃないの大丈夫なの」
「大丈夫だ、そんなに森の奥まで行かないから、さてここで始めようか」
少し森の奥に歩いて行くと、、、
ウオーカが惑わしの魔法を唱えた
「さあ、、興奮した魔物達が来るぞ」
ウオーカは、カズトに助言をした、
「カズト、お前は剣と魔法を使ってうまく、攻撃しろ」
カズトは魔法を唱えると光る剣が現れた
すると、カズトの前に、魔物が、、、
「カズト、、数体のスライムだ、、魔法剣で攻撃しろ、、」
カズトが呪文を唱えて、剣を振りかざすと
「光りの魔法剣、、、よし、、雷撃」
スライム達は雷撃で消えた、、、
ウオーカは次に、多摩美に命令をした、、、
「多摩美お前は結界を張って防御魔法と回復魔法を同時にやれ」
多摩美は後方で、ウオーカに言われた魔法を唱えた、、、
「光りの結界魔法、、防御魔法、、カズト回復の魔法よ、」
多摩美のまわりを、透明の膜の様な物が囲った、、、
「えっ、、これが結界なの、、、修行の時は1回も発動しなかったのに」
カズトも体調の変化に気ずいた、、、
「ああ、、体の疲れが無くなった」
「カズト、、それは魔力と体力が少し回復したのだろう、、」
この様子を、拓実は驚いて見ていた
「凄い二人供、魔法を使っている」
さて、、次は拓実の番になった、、すると、
拓実の前に大きな魔物が、、、
「拓実お前はあの大きな魔物だ」
拓実は秘伝書で見た、大炎の剣を念じたすると大きな剣が現れた
「ほ~、、、あれは上級者レベルの魔法だぞ、、いきなりか、、、」
拓実がその剣を魔物に向かって振りかざすと
激しい炎が竜の様な形になって魔物をまるごと包んだ、すると
魔物は跡形もなく吹っ飛んだ、
ウオーカが笑って言った「さすがだな、それに拓実、お前、今、魔法詠唱していなかったぞ、、、無詠唱か、、」
「えっ、、そんな事、、、恥ずかしいから、頭に念じただけだ」
ウオーカは不思議そうな顔で、、、
「拓実、、それを無詠唱と言うんだ、、いないぞ、、それで魔法が発動するなんて、、、凄いぞお前達、全員合格だ」
王都襲来
初めての実戦で拓実達は疲れて、ウィザード王国に帰る事にした、、、
ウオーカの魔法でウィザード王国の正門前に瞬間移動した、すると、王都の様子がおかしい、、、、
拓実達が王都の上空を見ると、、煙りが上がっている、ウオーカは、あわてて、門番に聞いた、、、
「おい、どうしたんだ、、」
入り口の近衛兵達は、暗い表情で
「ウオーカ様、ファイヤードラゴンに乗ったドーマン達が襲来して来ました」
「ドーマン以外にもう1人男がいました」
多摩美は心配そうに、、、
「王様達は大丈夫なの」
「そうだ、王宮は無事なのか」
拓実達は王宮に急いで向かった
ウオーカの顔に焦りが見えた、、、
王都はひどい有り様だ、王宮に着くと
そこには怪我をした王様がいた
多摩美は王様の前に、座ると先ほどよりもレベルが高い魔法を唱えると、、、
「王様、、私が、回復魔法を使うわ」
多摩美は王様に回復魔法を掛けた
すると、王様の怪我はきれいに治った
王様は、驚き、、見習いの魔法使いがやる魔法じゃないと言った
「ほう、タマミ、、お前の魔法、、初級クラスじゃないぞ、もう中級クラス魔法だぞ」
「異世界人、特有なのか、魔力アップが早くないか、、、」
王様は、ウオーカに目をやると、、、
「ウオーカ、、ドーマンの奴が、、攻めてきたぞ、、」
「ああ、知ってる、みんな大丈夫だったか」
ウオーカはほっとした、、
すると、申し訳なさそうに、王様の顔色が変わった、、、
「ウオーカ、すまないミールがドーマンに連れ去られた」
ウオーカは激しく動揺した、
「ええ、、なぜ、なぜミールを」
拓実達はこんなウオーカを見た事がない
あんな陽気な男が落ち込んでいる、、
「ウオーカ様、、ドーマンがミール様を返して欲しければ西の森、封印の洞窟に魔法秘伝書と無限の指輪を持って来いと言っていました、」
ウオーカは、込み上げてくる、怒りを抑えていた
ドーマンとの決戦
西の森、封印の洞窟に拓実達は向かった
これから、戦闘をするかも知れないので、、
魔法は使わず、馬車で移動した、、以外と
瞬間移動魔法は、魔力を使うらしい、、、
馬車の中は重苦しい空気が流れた
ウオーカは静かに話した
「ミールも王宮魔法使いだ日頃から覚悟はしていたはずだ、」
ウオーカは拳を握りしめ、、冷静をよそった
「魔法秘伝書と無限の指輪は渡せない、このウィザード王国の国宝だ、どんな事があっても渡せない、たとえミールと引き換えでも」
カズトと多摩美は悔しそうにしていた
拓実は、うまくいけば、ミールを助ける事が
出来る秘策があった、
「ミールと俺が入れ替わる、ミールが見えるか、魔力を感じることが出来なければ魔法は使えない、、」
「入れ替わる魔法だ、危険性もある、俺が人質になる、、」
拓実はずっと頭の中で考えていた
「俺の魔法がどこまで、通用するのかわからない、、」
「これは夢ではない、現実なのだから
死ぬかもしれないってことだ」
「あれ、この世界で死んだら向こうの世界ではどうなるんだ、、、わからない、、慎重に行動しよう」
拓実は変な疑問にぶつかった、、、
しばらくして、封印の洞窟に着いた
封印の洞窟の前には、ドーマンともう1人の男が立っていた、、、
ウオーカは、空元気で話した、、、
「おい、ドーマン久しぶりだなー」
「ウオーカ、そんな事はいい、早く例の物をよこせ、娘がどうなってもいいのか」
すると、ガイラと言う男がドーマン達の後ろの結界が張られた檻の中のミールを見せた、
「ミール、、、」
ウオーカの顔色が変わった、拓実は今しかないと思い、、、
魔法を念じた「光りの入れ替わり魔法」
次の瞬間、拓実とミールが入れ替わった、
結界の檻の中で、拓実はやったと思った
「よし、上手くいった、結界があっても魔法が使えたぞ、もしかしたら、結界の中でも、魔法がつかえるかも、、、よし、、瞬間移動魔法、、、、えっ、、ダメだ、、魔法が効かない」
この様子を見てウオーカは、、、
「拓実ー、、、、」大きな声でウオーカが叫んだ
ウオーカの後ろでミールも、、、
「拓実さん、、、どうして、自分が人質に」
すると、声に反応するようにドーマンが檻の
拓実に気ずいた、、、
「なんだ、、こいつは、、いつの間に」
ドーマンとガイラが怒り狂った、すると
ガイラがファイアドラゴンを呼んで、、、
自分は巨大なファイヤードラゴンに変身した、、、
「おい、、奴ら全員、焼き尽くせ、、」
ミールと多摩美があわてて結界を張り、
ファイヤードラゴンの炎を跳ね返した、
ガイラが変身した、巨大ファイアードラゴン
も、結界を攻撃した、、、
カズトとウオーカは、、、西の森の上空で、、ファイヤードラゴン群れと戦っていた、
拓実はと言うと、やはり、結界の中では何もできない主人公なのに、、、、
巨大ファイヤードラゴンの攻撃にミール達の結界が持たなくなってきた、
「ねえミール、、攻撃魔法は使えないの」
「多摩美さん、、女性のほとんどが、攻撃魔法の適正がないのよ」
攻撃出来ないなら、お手上げだと多摩美は思った
「そうなんだ、、しつこいなこいつは、、、拓実のやつ早く、結界から出てきて、攻撃してよ、、、」
何もできない拓実は、みんなの戦いを見てる
だけしかなかった、、、
ウオーカやカズトに「回復魔法」や「防御魔法」を唱えているミールと多摩美はギリギリの状態だ
拓実は何も出来ないやはり結界の中では魔法が使えないのか、、
「どうにかしないと、、、」
魔神の召還魔法
拓実はまだ結界の中にいる、、、
「何か攻撃魔法を、、、、このままじゃ多摩美とミールがやられてしまう、、、」
その時拓実の体がだんだん熱くなっていった
拓実の周りに大きな光の渦が回り始めた
体から魔力が溢れる感じがした
拓実は自分達の世界で使った魔法、、魔神の魔法の呪文を思い出した
「確かこう言う呪文だったあの魔法は防御も攻撃も同時に出来る」
拓実は目を閉じると、魔法を念じた
「光りの魔神召還魔法、、、」
ミール達の前に巨大な魔神が現れた魔神が防御魔法を唱えた、
すると、防御魔法で出来た、風圧、その衝撃で巨大ファイヤードラゴンは吹き飛ばされた、、、、
魔神の手から、大きな音と共に激しい大雷撃が、、巨大ファイヤードラゴンを焼きつくした、、、
ドーマンは、魔神の魔法を見て、魔法秘伝書の魔法だとわかった、、、すると、結界の中の拓実を見ると、、、
「何で魔神の魔法をお前が、、、あれは最高レベルの召喚魔法じゃないか」
「あの、俺が操った男に、魔神の魔法を唱えたのも、お前なのか」
「何で、俺の邪魔をするんだ」
ドーマンは、不適に笑うと、、、、
「お前だけがその魔法使えると思うな
俺だって知っている、使えるんだ」
ドーマンが魔神の魔法を唱えた、
どす黒い、煙が広がり、、その煙の中から
魔神ではないものが召還され現れた
それは醜い魔物のようだ、ドーマンも
驚いている
「なんだこれは、この醜い魔物、、、俺はこんな魔物召還した覚えはないぞ」
魔物がドーマンに襲いかかり、飲み込み
自分の身体に取り込んだ、
「なんだこれは、俺の意識が消えていく
嫌だ、、こんなやつと融合するのは、、、」
魔物が今度はミールと多摩美の結界の方に向かった、、、
魔物は口から液体のようなものを吐き出した
結界を壊そうとしている
ミール達は必死に結界を張り続けている
「魔神、、ミールと多摩美を守ってくれ」
すると魔神が魔法を唱えた、、、
魔物の上に大きな魔方陣が現れた
魔方陣から光の渦が魔物を包んだ、魔物は
苦しがっている、魔物の体は光の中で溶けてしまった
辺りは一面光に包まれた次の瞬間、魔神は
消えた、
結界が解かれミールと多摩美は
崩れる様に座り込んだ
ウオーカと、カズトもドラゴンとの戦いが
終わったみたいだ
拓実をおおった結界もいつの間にか消えてた
「拓実、やったな見事だぞ」
「魔神召還魔法まで自由に使えるとは
召還魔法は、最高レベルの魔法だ、ワシでも
呪文位は知っているが、発動するかわからないからな」
拓実は、それを教えたのはずっと、ウオーカだと思っていた
「いやあれは、以前横浜との戦いのときに
俺に誰かが教えてくれた、ウオーカじゃないのか、、、」
「ワシは教えてないぞ、ワシとお前しか魔法秘伝書は読めないし、、、今のお前が過去のお前に教えたとしか思えない」
「そんな事出来るの」
「ああ、異世界空間魔法を使い、お前が思うことを念じれば可能だ、言葉だけでも飛ばす事が出来る、近い過去だったら可能だ、異世界空間魔法は、ワシが教える」
「やった方がいい過去が変わるぞ、今のお前なら出来るはずだ」
拓実は「異世界空間魔法」を念じた、
過去の拓実に、魔神の召還魔法を教えた、
「俺の言う通りに魔法を念じろ、、、、、早くしろ、、」
「これで、大丈夫だな、でもおかしくない
最初に、誰が魔神の魔法おしえたの、、、
考えると頭が、おかしくなる、やめた」
拓実は考えるのをやめた、、、
「ワシもお前達の世界で波長が合うお前だから、空間魔法で話す事が出来たぞ、違う世界から話すときは言葉だけを転移する異世界空間魔法だ」、
「WiFiじゃないの」
ウオーカは聞こえないふりをした
「さて、ウィーザード王国に戻るとするか
今夜は宴だぞ、飲むぞ~」、
「お父様あんまりハメをはずしたらダメですよ、」ミールが笑いながら言った
俺達の世界へ
王宮では、ウィーザード国王達が出迎えた
その日の夜は王都中、お祭り騒ぎだった
夜が明け、拓実達は自分たちの世界に帰る事になった、
ウオーカは、念入りに異世界転移魔法を拓実に教えた、、
「拓実、異世界転移魔法でお前の部屋を頭に浮かべれば転移できるはずだ」
ミールや王様達も王宮広間に見送りに来てくれた
拓実はみんなから、少し離れると、ウオーカから教わった魔法を念じた、、、
「じゃあ、ウオーカ、帰るぞ、、異世界転移魔法、、、」
辺りが白く光り静電気の弾けるパチパチと音がした、
ウィザード王国、王宮広間に白い霧の様なものが漂った、、
「さてと、異空間の穴が空いた、、カズト、多摩美、帰るぞ」
ミールは多摩美の手を握ると、、、
「みんな、、せっかく出会えたのに寂しくなるわ」
多摩美は、ニコニコと笑って、、、
「ミール、また来るから大丈夫だよ」
ウオーカが、ぼそっと呟く様に言った
「それは無理だな、だって拓実がお前達の世界では、魔法はいらな、、、」
拓実達は、ウオーカが言った最後の言葉が聞き取れなかった
「えっ、ウオーカさん、何か言ったの」
「カズト、本当にウオーカの声は最後まで聞こえなかったぞ、、、何を言いたかったんだ、、、」
異空間の穴の中は、最初にウオーカが、魔法をかけた時と同じ様な、風景が広がった
「おっ、、霧が渦巻いてる光りの先に空間の穴が見えるぞ」
、白い霧の渦を抜けると拓実の部屋の空間が歪み異空間から拓実達は現れた
「本当に帰ってこれた、それに日にち、俺達が魔法の国に行った日だ、、、時間が進んでいないぞ」
拓実は、自分達が魔法の世界に行っている間自分達の世界がどうなっているか気になっていた、、、置時計の日時を見て全然時間が進んでいないので安心したのだ、、、
多摩美達も、それで安心したのかほっとして
とんでもない経験をしたと実感した、、、
すると、多摩美が思い出した様に、、、
「ねえ拓実、もう一度さっきの魔法を念じて見せて、魔法が使えるなんて便利だわ」
拓実は確認の為、魔法を念じた
何も起こらない、別の魔法を念じても同じだ
「えっ、拓実、真面目にやってよ、、」
「やったよ、、でも、魔法は発動しないよ」
「それじゃあ、もう向こうにいけないの」
カズトも横で魔法を唱えたが何も起こらない、
「俺、何も言ってないのに、、魔法が使えなくなっている、」
多摩美も念のためやってみたが、、、
「私もよ、、何で、私たちが魔法使えないの、今回覚えたばかりなのに」
多摩美は、どうしてと思った、、、
「えっ、もうミールに会えないの~」
「ウオーカの奴、最後に言っていたのがこれの事だったのか」
カズトと多摩美は、拓実が魔法使いだとわかった時の事を思い出して、、確かウオーカに魔法はいらないと言った事を完全に思い出した、、、
「拓実、、あなたがいらないって言ってたでしょう、全部あんたのせいよ」
「まあ、しょうがないな、、」
「でも、何で私達まで、使えないの」
すると、拓実の耳元にウオーカの声が
「拓実、また一大事だよー、なに魔法が使えないから無理、大丈夫こっちから迎えに行けるから、待っていてくれ、、、」
END
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