この虹色の世界から〝神〟を盗めるその日まで

絶対の支配を敷いている〝中央教会〟。これを倒さんとするテロ組織が〝魔女のよすが〟だ。彼らの一世一代の大作戦が、今まさに、実行されようとしている。

その作戦に巻き込まれた少年がここに一人。彼こそがこの物語の主人公、その名前はアノールという。彼は、地獄と化した自分の村を捨てて、〝魔女のよすが〟に入ることを決意する。

魔女として活躍していくアノールだが、その背後に迫る影があった。追手か？　刺客か？　いや、それは……。

アノールの幼馴染の二人だった。彼らは恋心か、執着かでアノールのことを追ってきてしまったのだ！　片や暗殺者として、片や中央教会の尖兵として。

これは、三人の幼馴染がそれぞれ抱えた歪な感情に、世界の行く末が振り回されていく、そんな物語である。