桜は春の象徴的な花で、春には日本各地の多くの場所で咲きますが、しばらくすると必ず枯れ落ちてしまいます。この歌集には、そんな「刹那」を感じさせる悲しい歌がたくさん詠まれています。作者さんである詩歩子さんが人生の中でたくさんの痛みを知ってきたからこそ詠える歌がたくさんあります。死にたい気持ちを抱えてきたからこそ詠める、優しく切なく重い歌があります。でも、悲しくて切ないだけではありません。桜は満開を迎えて散っても、また来年になれば花を咲かせます。ぜひ色んな方に読んでほしいです。
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