概要
「ぼくは、水に生まれ、空を見た」小さな命が跳ね、水面に描く未完の円舞曲
どこかの路地裏、誰にも気づかれず揺れていた小さな命――『ぼうふらの空』は、蚊の幼虫のひと夏を、儚くも力強い視点で描いた連作短歌です。
日陰の水溜りに生まれ、はばたく空を夢見て生きる「僕」。乾いた日々、命の終焉、そして人の手。誰にも知られず、それでも確かに燃える“生”の灯を、十首の短歌に託しました。忘れられた風景と、名もなき命の詩。
日陰の水溜りに生まれ、はばたく空を夢見て生きる「僕」。乾いた日々、命の終焉、そして人の手。誰にも知られず、それでも確かに燃える“生”の灯を、十首の短歌に託しました。忘れられた風景と、名もなき命の詩。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!儚い命を美しく描いた歌
暑い日が続いて、しんどいなあ、と思っていたとき、この作品が目に止まりました。
今年は、虫が少ないように感じます。
暑いのは、人間だけではないのでしょう。
人間のことばかりではなく、少しは虫にも目を向けてもいいかもしれない。
だって、人間も虫もこの暑い中、日々を一生懸命生きていることには変わりないのだから。
この作品を読んでいると、そんな気持ちになれました。
儚い命が生きる様を美しく描かれています。
どの文も素晴らしいんですが、作中の、雲が手を振る、という表現が私はすごく好きです。
自分がボウフラであることに気づいても希望をもち続ける、そんな姿に胸を打たれてしまい…続きを読む