第9話 桜に誓う


戦争のニュースを聞いたその桜 こんなに空しいものなのかな



戦渦さえ、虚ろに無辜の少女の眼 桜の樹の下に数多の遺骸



誰のため名も無き君へ贈る歌 万朶の桜の子犬のように



トラウマは目に見えぬからこそ悲しくてやりきれないから春の夜桜



飛び出した怒り悲しみ中傷も淡雪になれよ、と桜に誓う

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