なろう系。現在人気であり、ランキング上位の大半を占めるこの系統の作品が、好きな人も嫌いな人も、一度読まれるといいかもしれません。なろう系とライトノベルは全く異なる。なろう系が持っているのは幼児期に誰もが享受していながら、成長するにしたがい、得られることが少なくなり、抑圧されることが多くなる、自身の潜在的な部分も含めた気持ちよさを満たすためのコンテンツ。千夜一夜物語、世界が母親、その例え話になるほど、と納得できました。特になろう系否定派の人に、なぜなろう系が受けたのか、その理由を探る入口としておすすめできる内容です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(1571文字)
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(190文字)
今までモヤモヤしていた霧が晴れたようです。今までなろう系というものをウェブ小説のみで定義して考えていました。そうではなく伝承・説話に類するものだとして考えれば、なるほどそうだったのかと腑に落ちました。大変勉強になりました。ありがとうございます。
「なろう系とは何か」SNSで議論すれば激しいものとなるでしょう。実際、この考察はTwitterにて賛否の声をあげさせました。それだけ作者の方々にとって重大なテーマであり、(自分も含めた)彼らの心に波をおこさせる力があるのでしょう。読めば激しく揺れるか、それとも動じないか。人の数だけ結果があるのではと思います。
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