第6話 康子

「あの〜」

私は幼い少女に声をかけた。すると少女は振り返り

「なに?」

その少女はとても綺麗な容姿で白いワンピースが似合っているが、軟骨の唐揚げを食べてる時点で相当渋い趣味をしていると思った。

康子やすこさんですよね?」

と私は言った。すると康子さんは頷き、

「康子さん、次に生まれ変わるのはあなたに決まりました。」

「あやめナイス!!よく見つけた!!」

「これで人探す手間が省けた〜!」

クロエさんとノアさんは大喜びした。だって仕事がとてもスムーズに進むからね。しかし康子さんは

「私は生まれ変わる資格なんてない……」

と言い俯いた。

「私は弟を残して死んで、弟にほかの兄弟の世話も全部させてしまったの……」

私はなにも言えなかった。こんな思いを抱えてしまってる人がいるなんて思いもしなかった。今までみんな早く生まれ変わりたい!と言ってたから……





だけど生まれ変わることを拒否すると次に生まれ変わるチャンスが来るかも分からない。1度だけの人もいれば、何度も巡ってくる人もいる。

















「じゃあ私が明日確かめに行きます。だから現場の出来事をあなたに視えるようにします。」

私は片手を時計周りで3回まわすと雲のところにスクリーンのようなものが写った。


















この世界はイメージしたものが現実に現れる。それは私と両親と生まれ変わる人を連れていく人たちにしか使えない魔法だ。

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