第14話 夢の中のあなたは誰?
あの日から私は眠りにつく度に悪夢に侵された。そのおかげで毎日眠りが浅い。
「あやめ?大丈夫?」
ノアさんはこちらを見る。しかし仕事に支障が出ては元も子もないので私は大丈夫だと答える。クロエさんやレンも私を心配そうに見る。たしかに見た目的にもやせ細って、目にもクマが出ている。
毎晩あなたは私を違う名前で呼ぶ。しかし夢の最後になると誰かのぬくもりを手で感じる。もう大丈夫だって……
ある日私は両親に呼ばれた。両親の仕事場に行くと大量の死者が出ていることが分かった。
「
「
「お母さん!お父さん!これは……!?」
「最近死者が大量に出ているんだ!」
「原因がわからないの……!」
私は死者を見間渡す限り今日だけで100人もいる。このままじゃ現世の人達が壊滅状態になる。見間渡すとそこには見たことがある人物が。
「あやめ!!」
「さ、佐久間さん!?」
そこにはアランくんの飼い主の佐久間さんがいた。
「俺たち……誰かに殺されたんだ……」
「え!?」
「私も」
「俺も」
佐久間さんの周りにいる人たちはそう言った。しかし現世のほうで大量殺人があったら私たちの世界にも耳に入るはず。もしかして誰かが情報を隠している?それと殺しているのは誰?
「にゃあ〜」
私にいつもついてくるレンが佐久間さんにかなり懐いている。
「え、珍しい……」
「この子……もしかして……!あやめごめん!ちょっとこの子借りるよ!」
「あ!佐久間さん!」
その場をすぐ去ると佐久間さんはあっという間に見えなくなった。
佐久間side
レンとあやめに呼ばれている猫になぜか違和感があった。俺はあやめが見えないところでレンを問い詰めようとした。
「お前まさか……!」
「お久しぶりです。亮平様……いや
ぼふ!っと煙を立てて猫から人間になったのは
俺の前世の側近であり、弟の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます