第1話

「今日もあの世界は人がいっぱいだな〜」

と私はそう言った。

「こら!あやめ!もう時間だぞ!」

と私を呼ぶ青鬼のノアさんは頭にぷんすかと蒸気機関車の蒸気みたいなのを出した。

「ノアさ〜ん、待ってよー!」

私はノアさんとある場所へ向かった。

ここは死の国の世界。つまり天国と地獄だ。しかしこの国は天国も地獄も区別はない。鬼も天使もみんな仲良く暮らしている。私とノアさんは雲の道を走っていく。そして向かった先は郵便局。看板には桔梗の手紙屋と書いてある。この店は私が幼い頃両親からもらったお店だ。お母さんは天使をまとめる役、お父さんは鬼をまとめる役。つまりお互いの種族の長である。そんな二人から生まれた私は天使と鬼のハーフ。私の体には天使の羽がついているが、頭に角も生えている。しかしこんなことは死の国じゃ当たり前のこと。私以外にもハーフはたくさんいる。

「今日も桔梗の手紙屋やるよー!」

と大声を出す。私の声は死の国全体に響いた。私の声はこのネックレスにある石が拡張器として働いてる。すると鬼や天使がどんどんくる。

「俺の手紙を……!!」

「いや!私よ!!」

「みんな1人ずつだよ!!私は聖徳太子じゃないんだからー!」

こんな感じで毎回大変。だけどなんでみんな手紙を持ってきていないか気になるよね?

















それはね、手紙は生まれ変わる前の1度だけしか出せないから、私が次生まれ変わる人を審査してようやく手紙を書けるからだよ?

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