第11話恵

私はあのあと仕事場に戻ったが、ヨシトさんがどこかよそよそしく疑問に思った。しかしどうやって話を切り出そうかずっと悩んでいた。きっと2人は拒否するだろう。しかし2人は拒否をしてもう

「7回……」

これ以上拒否してしまうと生まれ変わることができなくなってしまう可能性がある。



















そして現世でもあの世でも忘れられてしまう存在となり二度と生まれ変わることができなくなる。
























次の日私は覚悟をもって2人をお菓子屋のコキアに呼んだ。店には若い人たちがスイーツを求めてきていてにぎやかだった。

「あ!あやめちゃんだ!」

恵さんの声に反応した私は恵さんとヨシトさんを席に座らせるよう促した。しかしヨシトさんの顔が暗く見えたのはなぜだろう?

「実は今日恵さんに大事な話があってここにくるようお願いしたんです……」

しばらく沈黙が流れ私は俯いてしまった。しかし恵さんが















「私次生まれ変わるんでしょ?」
















私はその発言にはっとして顔を上げた。

「なぜそれを……」

恵さんの視線の先にはヨシトさんがあった。

「すまない……偶然見てしまった……」

ヨシトさんは泣きながらそう言った。恵さんはヨシトさんを慰めようとしていて涙を拭いているがヨシトさんは泣きながら首を横に振って
















「俺の元からいなくならないで……」

















私はこのときばかりは自分の仕事を恨んだ。

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