第10話恵
「次はこの人だ!!」
生まれ変わる人が最近多くなって人を見つけるのも大変になってきた。次は20代の女性だった。
「ごめんくださ〜い!」
するとヨシトさんが顔を出してきてヨシトさんの隣にいたのは
「こんにちは。
そう!次生まれ変わる人だった。ヨシトさんナイス!って心の中で思った。しかし
「コイツ、俺の彼女なんっすよ!綺麗でしょ?」
「ちょっと!ヨシト!」
私は言えなかった。言ったら2人はまた引き裂かれて二度と会えなくなることもありえるから。
恵さんは天使で茶髪で少しゆるふわな髪をしていて、とても明るい人だった。
恵さんはリストによると脳腫瘍で亡くなり、そのあとヨシトさんは交通事故で亡くなったと。しかしヨシトさんの死の真相は少し引っかかるのはなぜだろう?自殺ではなく事故……?しかしヨシトさんより今は恵さんのことに集中しなくては。この2人の幸せを壊しかねない。だけど生まれ変わることを拒否すると今度いつ生まれ変わることができるか私にも分からない。だって私も生まれ変わることもありえるから。お父さんやお母さんだって。この世はいつまでもいることができるが、結局はみんな生まれ変わることを選ぶ。
すると仕事場に連れてきたレンがにゃあと首をコテンとして私の顔を見て私はレンの餌を買ってくると言いその場から離れた。私はレンを抱きしめながら外に出た。
「う……うぅ……」
この2人は私によって幸せを壊される。だけど相手の承諾なしに生まれ変わることを拒むのはできない。レンはにゃあと鳴きながら私の涙を舐めた。
ヨシトside
俺と恵は手紙屋でしばらくくつろいでいた。それに恵のお腹には赤ちゃんがいる。恵は死ぬ前に俺との子をお腹に宿していた。こちらに来てから恵を俺は真っ先に見つけた。そして赤ちゃんもお腹にいたままだった。クロエが俺たちにお茶を出してくれたときちょうど強い風が吹いて資料が飛んだ。
そして俺は見てはいけないものを見てしまった。
「恵……?」
俺は知ってしまった。
次生まれ変わるのは恵だということを
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