本当に面白い小説読むと、読んだ直後にすべての語彙力が無力化される。
「うわー、おもろー! なにこれ、おもろー! すごー!」
しか出てこない。
しかもこのお話、深い。
おいそれと「ここがよかったーw」なんて簡単に言える話ではない。
帰る場所がある。
これって本当に大切なことで、待っていてくれる人がいるってとても嬉しいこと。
だけどそれに気付かなかったり、気付けなかったりすることってあると思うのです。
我々はもっと、身近にいる人に「好き」って伝えなきゃダメなのです。
ああ、落ち着いてからなら書けると思ったけど、やっぱりうまく伝えられない。
とにかくとても素敵なお話でした。
ありがとうございました!
男女6人が「一つの部屋」で初めて出会う。このシチュエーションを見た時、私は「CUBE」という映画を思い出しました。ただ、この小説は「CUBE」とは違って、「ちゃんと出会った」意味があるのですが、、、
という感じの短編です。短編なので読んでもらった方が早いと思いますが、3話くらいまでは、ちょっと「スローペース」で話が進みます。だから、あれですね。もしかしたら、ブラバしちゃう人もいるかもしれませんが、6話くらいから「一気」に物語が収束に向かって動くので、「ブラバ」せずに「最後」まで読んで欲しい一作です。
テーマは「人間の運命」と「命の尊さ」だと思うんですよね。作者さまは「運命」をメインテーマにしているとは思うんですが、私には「命の尊さ」の方に「強い」メッセージ性を感じてしまったので、こう書かせていただきました。
とにもかくにも「短編」ですので、読み切ってください。「3話」でブラバは厳禁ですよ!!
短編独特のテンポの良さで一度読むと一気に最後まで読了してしまいました!
スリムにまとめられた話のため、脇道に逸れることなく突き進むことができる良作です。
何人かが同様のことを行うのですが、金髪キャラの様式美にホッと胸を撫で下ろした後のおじさんの言葉が金髪に向けた言葉ではないとはいえ、皮肉が効いてて文章構成の素晴らしさも伝わってきます!
また、進行役のようなキャラもいるのですが、ちょっと冷たい雰囲気ながらも進行を引き締めて話を進めてくれるので、物語的にとても貴重なキャラだと感じさせてくれます!
短い中で様々な人の思いを覗くことができる作品なので、みなさんも気まぐれに読んでみてはいかがでしょうか!