お迎えバス

「GWにホラー&サスペンス、あるいはミステリなどいかが」企画　Best　５

ある剣呑な条件を満たす者の前にしか姿を現さない一台の不思議なバス。
奇しくもそれに乗り合わせた彼らが持つ真の思惑とは。
そして彼らに与えられる究極の選択とはなにか。
丁寧な筆致と巧みな描写がその謎を少しづつ解き明かしていき、やがて読み手は骨に冷たく響くような恐怖に苛まれる。

　これ☝は僕からの問題です。
　この小説を最後まで読んだ人が答えにたどり着けます。

　乗ると死んでしまうとか言う噂がある「お迎えバス」ですがそのバスに二人の少女が乗ってしまう。
　そこから、短いのか長いのか良く分からない道のりで様々なことが少しずつ進行していきます。
　一話目の一文目から完全に不穏で、そこから最後までドキドキ、ゾクゾクしました。
　ホラーはホラーでも、この小説はいきなり「ギャー！！」って言う絶叫シーンになるってことが無く、ただ静かに、でも恐怖を与え続けながら物語が進む。
　その恐怖のため、ものすごい神経がえぐられるんですね（笑）
　彼女たちの心理描写もお見事です。
　怖いも…続きを読む

短編はネタバレせずにレビューするのが難しいのですが、思春期の入り口にいる小学6年生の心理があざやかに描き出されています。
生きるとは？　命とは？　幸せとは？　と考えさせられました。
何不自由なく生きていても、人は死を望むことがある。
だけどその一方で、毎日生きることを望んで、今日一日をなんとか生き抜く人がいる。
その対比が見事でした。
残酷な描写は一切出てこないので、ホラーが苦手な人でも読めるはずです。
ゾッとする結末を楽しみに、読んでみて下さい！

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（65文字）

１話目から怖い。
穏やかに始まり、静かなゾクリがある。
Σ(ﾟ∀ﾟ)ひゃー！ですよ！
何なんですかこの引きは！！
そう、まるで日本ホラー映画のような静かな恐怖……先を読まずにはいられない。