朝活で読むのにぴったりの、めっちゃ元気の出る物語

とにかく、何はさておき、登場人物たちが魅力的です。行間から飛び出して、自己主張してきそうなくらい、鮮やかに躍動しています。読み始めたら、もう目の前は奈良時代。

奈良時代、まだ生がより死に近く、荒々しくもおおらかだったころ、泣き、笑い、惑い、でも一途な恋にまっしぐらな古志加が、読む人の心をぐいぐいっとつかんで鼓舞してくれます。

いやそこまでしてくれなくっても、ってくらいに、ほっぺをぺしぺし叩いて、頭をぐしゃぐしゃなでて、抱きしめて、元気にやろうよとにっこり笑ってくれます。

一日の始まりを清めてくれるような物語です。何度でも読み返したくなる物語です。

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