第14話、受診日

今日も不安定な天気が続いており

曇天で細かい雨が不規則に降り注ぐ

それだけで私は頭が痛くなり

湿度が高い故に躯も重くなる。

緑は水分をたっぶり含み歓喜の光沢を放っている

雨も捉え方によっては違う解釈となる

雨の日も何も思わなくなり風流だと思えるようになれば私の心も軽くなり病気も治ったことになる


浮遊霊は湿気と水を好み雨の日は目に見えない成仏できない霊がうようよしていると聞く、そのせいかもしれないが

今の私は心が弱っている為に免疫力が低下し風邪を引いてしまったようだ


今日は精神病院にて受診日

薬が欲しいので無理してでも行かなければならないだけど天気は最悪である。

妻いわく私は雨男らしいがポジィテブに考えれば私には龍神様がついているということらしい

医者には今日も特に何も言うことはないだけども傷病手当て金を限界期間まで貰い切る為に私の鬱病が固定されなければならない、決して詐病ではなく

やはり薬を飲まないと動機がするし

聴覚過敏も酷い

聴覚過敏でGW中に妻の用事でイオンへ行った時も頭が痛くなった


最近やたらと雨が多いと思う

もうすぐ春が終わり梅雨になるかもしれない、5月が始まったばかりだというのに

もう日本には四季がなくなってしまったのかと錯覚に陥る


送迎バスに乗っている人達

見た目はいたってまともな人だが

皆この時間に精神病院に行くのだから

心が壊れているのであろう

病院の待合室は心が乱されない様に

意図的に配置された空間を造っている


前の席では隣の老婦人にひたすら喋りかえている自称46歳で精神障害年金1級の男がいる、見ず知らずの隣の他人に一方的に話しかけてそして自己開示する。それを人のよい老婦人が聞き役に徹している

この人も優しさと寂しいさを抱えている人なのであろう


私は妻とささやかながらでも平和で

楽しい生活が続いて欲しいと願ってるだけなので私が鬱病の為に働けなくなるのであれば障害年金が欲しい


次回から受信日が1ヶ月毎になった

それだけ私の鬱病が寛解している証拠であり精神病院に行くだけで憂鬱になるので私にはありがたいことである。

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