第4話、抗うつ薬の副作用
とにかく眠い、毎日ほとんど寝ている
まるで赤ちゃんみたいな生活
スルピリド錠50mgを一日3錠服薬で
夕食後には他の抗鬱剤を更に3種類も服薬って
既に初診から私の鬱病は重症期と診断されたわけか、
それもそうだろう
初診で医者の前で泣きながら今までの経緯を説明した位だから
受付の女性も心配そうに私を見ていた
後進の薬名でピンとこなかったが
旧ドグマチールならば私でも結構キツイ向精神薬だと知っている
それを一日3錠だから寝てしまうのはしかたがないと
自分自身、納得させるしかない
散歩道でいつも見る光景
お年寄りが集まって将棋を指している
私は死ぬまで働くつもりだが
もし社会から働く機会を与えてもらえず
ドロップアウトせざる得ない身体になってしまったら
私は毎日愛妻と一緒に居れるが
一日家にいれば心も身体も廃用性症候群になるので
おそらく私は毎日、公共図書館に通うと思う
そして人恋しさで仲間も欲しくなるだろう
私は将棋も麻雀も囲碁も知らない
将棋に麻雀か、敷居が高くて今更覚える気もないが
囲碁ならオセロと同じかなと軽い気持ちで考えたが
囲碁でも覚えようかと思った動機が暇潰しの為の仲間探しって
自分でも笑ってしまう理由なので
バカバカしくなったからこの考えは却下した
メンクリに行く前に幻覚幻聴がたまにあったので
きっと統合失調症寸前だった状態だったのであろう
私を仕事休ませてメンクリに連れて行ってくれた愛妻に感謝している
今日は一週間ぶりの二回目の受診日
涙は止まったが他の感情も薄くなった
特に今までの原動力であった怒りの感情もわいてこなくなった
鏡に映る自分の顔、随分と穏やかな表情になった
しかし目は死んだ魚の様な目をしている
私のは適応障害からのうつ病と診断された
おそらく適応障害が9割で本当のうつ病は1割だと思う
適応障害は職場の環境さえ変えれば治るが
私の1割のうつ病は根が深い
グレーゾーンの発達障害から学校・会社からの2次障害からのうつ病
不安だらけだけど人間いずれはこの世を去るので
こういう人生が私のプログラムであり
この世のアトラクションでしかないと思っている。
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