概要
迷宮への入り口は、鉄の町ゴンゴルノと王都ラダトキアの城下町に通じており、内部に溢れる未知のモンスターは、深層ほど強力。しかし迷宮には、かつて大陸には存在しえなかった、強力な武器やマジックアイテムが眠っていた。
戦闘向けの能力を持て余していた冒険者たちは、それを知ると、こわごわとダンジョンに挑みはじめる。
火のヴァンパイア、地のゾンビ、水のワーウルフ、そして風のスケルトンが守護する10階ごとの扉を越え、最下層40階を目指せ。
【器用】【俊敏】【激運】【浪費家】稀有なる能力4ツ持ちのノエルの、ままならぬ迷宮ライフ、開幕。
※この作品は小説家になろうにも掲載しています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「強くて面白い主人公」「RPG風迷宮攻略」「ギャグ」が楽しいです
主人公はノエルさんという銀髪の青年です。「俊敏」「激運」「器用」のギフトに加えて「浪費家」もあり、強いだけでなく抜けているところも面白い、魅力いっばいな主人公です。
物語は迷宮の最奥を目指すのですが、その間の仲間達とのドラマに引き込まれます。いろんな葛藤や試練を乗り越えて成長する、少年少女達にグッときます。
また、ギャグが最高に面白いです。RPGをプレイしたゲーマーなら「あるある」と思わず頷いてしまうこともあれば、敵味方の強すぎる個性に爆笑してしまうこともあります。
本編完結済でさくさく読めます。気軽に楽しめました。 - ★★★ Excellent!!!◎パーティ追放モノだけど、ざまぁ系とは異なるあたたかいファンタジー
主人公ノエルが金遣いの荒さから、若手パーティに追放されてしまう――というのが物語の幕開け。
いわゆるパーティ追放モノですが、ノエルはパーティリーダーで、保護者的な立ち位置だったのです。
ノエルは主人公らしく最強なのですが、欠点も多い憎めないキャラクター。
そのひとつが「浪費家」。
でもそれだけではなく、圧倒的なコミュニケーション下手というのも、彼を生きづらくしています。
この作品の魅力はまず、このノエルのキャラクター。
冒険者としての能力は最強でありながら、生活力のない彼を見守って応援したくなります。
次に、追放サイドが没落して終わりではなく、反省した後の成長が描かれるのも魅力です。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!災厄を与えしパンドラの箱VS武器収集が趣味の男。勝つのはどっちだ?!
ここに「スキル」を4つ持った男がいる。
「器用」。
どんな物/事でもあっという間に習得。そつなくこなしてしまう。
「俊敏」。
何者より速く行動できる。
「激運」。
幸運の女神に愛され、常に良い境遇に身を置ける。
そして「浪費家」。
せっかく3つも素晴らしい「才能」を手に入れたのに、冒険者として致命的な謎のスキル。
手に入れた富をあっという間に消し去ってしまうそのスキルは──
彼の、「武器収集」という悪癖を示している。
やたらに武器を買っては溜め込むせいで、彼は金欠となり、ローグ(ならず者)となり、変人の称号を得る。
そんな彼が出会った「謎のダンジョン」という宝の山。
彼はダンジョン…続きを読む - ★★★ Excellent!!!追放された側、した側、モンスターの人間模様がこの迷宮に詰まっている!
パーティーリーダーであるノエルが、ギフト【浪費家】を持つが故にパーティーから追放されてしまう所からお話が始まります。
その後ノエルは、金策と迷宮のギミックに苦労しつつ、他のギフト【器用】【俊敏】【激運】を駆使しながら迷宮の地下40階を目指していきます。
追放系の多くは、追放した側が酷い目に遭うオチがつきますが、このお話は追放した側の成長と人間関係の変化も垣間見る事が出来ます。
また迷宮のモンスター視点のお話も描かれており、日本のサブカルチャーに造詣が深い迷宮管理者とノエル達とのゆるーいやり取りは一見の価値ありです。
迷宮の地下40階には何があるのか。何故こんな迷宮が現れたのか。
是非読…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人は「与えられた能力」で勝負するしかない、例えそれが「ポンコツ」でも!
私は、この物語を読んで「勇気」をもらえました。間違っているかもしれませんが、作者がこの物語に込めたかったメッセージは「与えられたカード」で頑張ることの大切さだと思うからです。
この物語は、一言でいえば「テンプレ」小説です。主人公は能力いっぱいもらえるしチートと言えばチートなんですが、その能力の1つに「浪費家」というものがあります。これが、物語の「キー」なんですよね。ね、ちょっと私の言いたいことわかるでしょ?
そして、ノエルは結構「ロク」な目に合わないんですが、それをモノともしない性格なんですよね。こういう性格こそが「勝利者」の性格なんですよね。相場の世界に生きているとわかります、ほ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!魅力的なキャラクター達が織り成す、一味違った迷宮ファンタジー!!
読み始め、この作品はよくある追放ざまぁ系の
作品なんだろうなぁ……と読んでいました。
しかし違った。
主人公・ノエルが持つ能力『浪費家』。
この力が一味も二味もこの作品に影響し、
そして物語を、作り出す。
この作品の魅力は、なんと言っても登場人物の描写。その関係性から生まれるストーリー。
迷宮のギミックや、そこに存在する『管理人』と呼ばれる存在。
それらがまた、ワクワク感を沸き立たせる。
まるで、自分がその場にいるかのような臨場感を体験しながら、張り巡らせた伏線やノエル達の生き様に、どうしても期待してしまう自分がいる。そんな作品。
ぜひ、皆さんにもご一読してほしい作品です! - ★★★ Excellent!!!くるくる変わる視点と、登場人物たちの関係性が楽しい!
一つの物語を、複数の視点から見る構成が目新しくて楽しい!
なのにキャラクターたちの魅力に牽引され、するすると読み進めてしまえます。
同じ舞台でも視点が変わるとガラリと雰囲気が変わる快感を、ぜひ味わってほしいです。
そして主人公のノエルがとにかく魅力的なのです。
無口で勇敢、でも頼りなさや臆病さもあり、単に「かっこいい」とか「かわいい」というだけでなく、「ノエルらしさ」ともいうべき息遣いが感じられます。
「彼ならこんな時、きっとこんなふうに思うのだろうな」と想像できるほどリアルに感じさせるキャラクターは珍しい。
意表をつく突拍子もない行動も多いのですが、彼なりの筋の通った理由があるのだろうと…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この迷宮には謎が詰まっている!
ローグ(ならず者)の称号を持つノエルは、類稀なる四つものギフトを授かった冒険者。
その四つとは、器用、俊敏、激運、浪費家……いや『浪費家』って、ギフトなのか!?
そう、他の三つをカバーして余りあるこの有難迷惑能力のおかげで、彼は不治の金欠病。
そのためもあって、早々にパーティから追放されます。彼が一番経験豊富で、リーダーなのに……そんなことして大丈夫?(反語)
この物語の特徴であり、最も気になる存在が、しゃべるホネ。いえ、骨の面を被った謎の『管理人』さんなのですが。どうやらダンジョンの管理をされているようですが、その周辺にはなんだか妙〜に馴染みのあるアイテムがちらほら…
管理人は一体何者…続きを読む