贖罪の山羊は運命と踊る

心理描写、人物描写、状況描写、それぞれ一つ一つ丁寧に言葉を選んだと思われる繊細な描写がこの作品の大きな美点です。

運命を観測、干渉する“理想郷”で彼らがどう足掻くのか。それが圧倒的な表現力で描かれています。

書き出しを読みながら、主人公と一緒に空を穿つ塔を見ている錯覚に陥りました。新しい香りをかぐ主人公が何を背負っているのか。魅力的な描写がくっきりしていて。上手く書けな久手申し訳ないですが、いろいろと楽しめた書き出しでした。

　ソフィアとカメリアの掛け合い、理想郷《アプトフォルス》の取り扱い方がこの作品の魅力です。
　死の運命から逃れるため理想郷に足を踏み入れる女性ソフィアと、そこで偶然出会った男性カメリアによる《デート》と称した旅。
　その中で起きる異変。二人の距離が縮まっていく様。
　まるで暖かい街頭の光に包まれたように進んでいくストーリー。
　どこをとっても、言葉の美しさ、作品の健気さにきっと感嘆の声を漏らす事でしょう。

　優しさと儚さ、美しさで包み込まれる作品です。おすすめ

　ＳＦチックなファンタジー小説で、没入すると抜けられなくなる世界観が、とても興味深い作品。
　一つ一つの言い回しが非常に丁寧で、まだ物語の大筋には入っていないように思うが、今から完結が楽しみになるほど、自然と読みたくなる作品となっている。


　もういいや、言葉着飾る好きじゃないし、言うね！好き！

　自分が中学生のころ読んでいた、雑誌の連載小説にちょっと似ていて懐かしいなぁと思いながら読み始めたら、いつの間にかドはまりしました。何してくれるんですか（歓喜）。
　まだまだ始まったばかりの小説なので、これから展開していくであろうストーリーが楽しみでしょうがないです！

素敵な作品をご紹介いただきありがとうございます！
一話あたりの大ボリュームもさることならば、盛り上がり箇所もあり、一話読んだあとの満足感がすごかったです！

これからも応援しております！
ありがとうございました！

ジャンルとしては異世界ファンタジーですが、
ＳＦの風格も持っています。

なにしろ舞台となる都市にはビルも電車もあります。
そして、根幹には運命を司るという重要な設定があります。

この設定が非常に面白く謎めいていて、ぐんぐん読ませます。
言葉の端々に現実とは違う世界観がにじみ出ているのです。

さらにキャラクターにも注目！
それぞれのキャラには矜持があり、セリフにも重みがあります。

これら全てをまとめ上げているのが巧みな文章力です。
世界や人物の正確な描写があってこその物語です。

ぜひこの世界を味わってみてください。