そして、恋は始まる。

―――どうか、どうか振り向いて。〈プロローグ、河上美央〉
口数が少なく、友達もほとんどいない彼女には、ずっと想いを寄せている人がいた―――

こんな内容の薄い会話ができる存在がいてよかった。〈第七章、長野健斗〉
中学の塾の時からの親友の早瀬明日香とは、高校に入っても仲良し。自称「陰キャぼっちコミュ障」の彼の日々は、変わろうとしていた―――

えー付き合ってないよ～仲いいだけ～！〈第七章、早瀬明日香〉
長野健斗は最高の親友。ライバル。そんな二人の関係は、彼女が電車内で起こした行動で変わっていくことになる―――

―――二人は付き合っていなくて、「彼氏」というのは、早瀬さんのその場の機転なのではないか？〈第三章、海野寛太〉
早瀬明日香に大絶賛片思い中。そんな彼だが、長野健斗と早瀬明日香の「付き合…続きを読む