概要
月は誰も知らぬ物語を見ている
おゆき弁財天の伝承から創作。
妖要素あり。
現代とモラルが違います。
そのためセルフレイティング有りにしています。
地名、人物名、関係性、史実と虚構を取り交ぜております。
〈参考文献〉『改訂版 山家三方衆』
『口語文全訳 三州長篠合戦記』
『甲州の武将武田氏と三河の菅沼氏』
伝承の最初の発見はネット検索にて
あと記憶の切れ端
妖要素あり。
現代とモラルが違います。
そのためセルフレイティング有りにしています。
地名、人物名、関係性、史実と虚構を取り交ぜております。
〈参考文献〉『改訂版 山家三方衆』
『口語文全訳 三州長篠合戦記』
『甲州の武将武田氏と三河の菅沼氏』
伝承の最初の発見はネット検索にて
あと記憶の切れ端
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!姉の願い、妹の一念
おゆき弁財天にまつわる伝承を掬い上げた郷土色の強い作品。
のびのびと脚色を加えていくさまは、昔話の成り立ちを見るかのよう。
戦国時代。斜陽の武田方についた為に翻弄される田峯菅沼家。
身内の裏切りにあい、田峯城に残されたのは菅沼家の家老「城所家」の妻子。
家老の妻は、年の離れた妹おゆきに子どもを託す。
おゆきは姉の子どもを連れて、命からがら田峯城から落ち延びる。
二人いた子のうち、おゆきはまず兄を寺へ匿い、さらに弟を連れて川を渡り村に身を潜める。見事、二人の幼子の命を救ってみせるのだ。
城所家の人々はおゆきの死後、お堂を建てた。
ここまでは史実である。
お蔭で今でも、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!献身と慈愛が切り開く逃避行
物語自体は重く陰鬱な雰囲気を醸し出していたものの、主人公や妖の存在によって上手く調和のとれていた作品でした。こうした要素は実際の出来事に対する、ある種のIfの展開を示唆していたのかなと通読して感じました。フィクションならではの「救い」や「温かさ」が余すことなく表現されており、読んでいて楽しかったです。
また、登場人物たちのやり取りも本作の醍醐味と言えます。単純に面白いというのではなく、どこかリアルな影があるといいますか。場面ごとに表される登場人物たちの想いや、そのときだからこそ映える会話などは非常に印象深かったです。情景描写も相まって、脳内で一つの絵として浮かび上がることもしばしばありまし…続きを読む