その違和感が最大の伏線に変わる時がくる

おそらく読み始めた瞬間、読者のあなたはこう思うでしょう。
「おや? 振られるべき所にルビが振られていないな?」と。
どうかそこで怪訝に思いながら去るのではなく、その違和感を抱いたまま最後まで読み進めて頂きたいです。
私は最後まで読破した瞬間、「ななななるほどー!」と膝を打ち、喜び、もう一度最初の話を読みに走りました。
ホラーみもあり、女子同士の難しい関係性の表現もあり、主人公が一歩進むきっかけとなる大切な人との出会いもあり――そして読者を最後の最後に魅せて釘付けにさせる魅力がここにあります。
一度だけでなく二度も三度も味わいたい。是非ご一読ならぬご多読頂きたい作品です!

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