15. 約束
「なるほどな。それも、一理有るが……失敗したら、またパラレルワールドの私が、
冗談抜きの真顔で言った
「そうなったら、パラレルワールドの僕が、今回と同じように師匠をパワーストーン店に連れ出して、何が何でも説得します!」
容易く言い切った
「
「ところで、師匠、僕の記憶は......?」
尋ねなければ、
「今、この記憶を奪ったら、
何を今さらと言わんばかりの
「確かに……絶対に僕は他言しません! 師匠の事も、ガーネットが封印されない未来を作る理由も! 絶対に、約束します!」
「ああ、そこは厳重にな! でないと、タイムパトロールによって、
「僕の記憶を変えられるのは困る!」
「あと、犯罪行為は厳禁だぞ、
そんな
その眼差しからは、
この目の前にいる、未来からやって来た自分の子孫である美しい少女のこれから先の人生の明暗が、自分の行動に委ねられている。
「心配無用です、師匠! 僕は必ず成し遂げます!」
「頼んだぞ! あっ、
「師匠……」
「誤解するな! これは、未来では別れの挨拶だからな!」
周囲の危険な感情を感知する危険探査機が赤点滅している事から、
「未来では、日本でも、そんな異国のような習慣が有るんですか! いいな~、僕も師匠と同じ未来に生まれたかったです!」
「他の記憶は忘れても良いが、他言厳禁な事とガーネットの件だけは、決して忘れずにな!」
「師匠と過ごした時間の記憶は、僕にとっては何にも代えがたい大切なものです! 失いたくないですから、誰にも口外しませんし、絶対に忘れません! より良い未来になっている事を信じて、無事戻って下さい!」
「了解した!」
特殊なゴーグルを着けた
ワンピースはたたまれた状態で、床にふんわりと落ちた。
もはや、
「世話になったな、いや、これからの方がなるのだろうか? 健闘を祈る! さらばだ、
窓の付近から
まだ、近くに
「師匠、さようなら! ……師匠、大好きですよ、これからもずっと!」
その場にまだいるのか、もう去ったのか分からない
「ありがとう、
残念ながら、その声は、
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