幼馴染が俺に、絵本を読み聞かせてくれるらしい

幼馴染高校生男女のほのぼのした恋愛ものと思って読み始めたところ、創作者なら誰でも感じたことがあるだろう苦悩や想いに身をつまされることに。
そして、ラストの展開に胸が熱くなりました。

ここまでの情熱を絵本に傾けられる２人にエールを送りたいです。
素敵な物語をありがとうございました。

作中に登場する絵本が二重の極みのごとく、メインストーリーと共に目に見えぬ２打点で心を打ってきます。
喜怒哀楽の感情も満遍なく表現されていて、目には見えない「彩」も感じます。そのため、主人公への感情移入もし易かったです。

後日談もあったらいいなぁ。

はぁ～～～～！（クソデカ感情）　てぇてぇなぁッ！！( # ˘ᾥ˘ )

頑張り続けても芽が出ず絵本作家の夢を諦めようとしている高3の主人公に、絵本読み聞かせの練習台になれ、と迫ってきた美少女幼馴染（保育士志望）。
題材は、主人公の自作絵本。

　　＿人人人人人人人人＿
　　＞　自作絵本！！　＜
　　￣Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^￣

なにその羞恥プレイ！？(´；д；`)
私も物書きの端くれですが、自作小説を幼馴染に読み聞かせされた日には、穴掘って潜り込んでしまいますよ。

そうして始まる『読み聞かせ』。
実際に作者様がお書きになった絵本3作品が読み聞かせられるのですが、これがどれもこれも…続きを読む

絵本作家を目指す真壁康介
保育士を目指す樋口由衣

高校生で幼馴染みの２人は『子どもが好き』という共通点もあり、切磋琢磨しながらも夢に向かって歩み続けていた。

ある日、由衣が康介に『絵本の読み聞かせ』をしてあげると言い始めて……

作中に作者さまのオリジナルの絵本3作が出てきます。
絵本の繊細な描写と耳元に聴こえてくるような彼女の声は、文字を越えます。

康介の心の動きに共感する方も多いんじゃないでしょうか。

この作品は頑張るあなたの背中も押してくれるはず。
是非、"無垢"な彼女の声を聴いてみてください！

絵本作家を目指す真壁康介と保育士を目指す樋口由衣の人間ドラマ。設定からとても惹き込まれました。面白かったです！

子供のころに抱いた夢に自信が持てない。夢を誰かに否定されることへの不安。自分が書いた作品を朗読されるときの恥じらい。どれもリアルで繊細に描かれているのがこの物語の魅力です。

由衣が康介の絵本を用いて読み聞かせの練習をしていきますが、作中でオリジナル絵本が三作登場します。絵を想像しながら読むのもすごく楽しかったです。

　短いながらも絵本の良いところや二人の夢について細かく描かれていて面白かったです。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（186文字）

劇中劇ならぬ作中作として、絵本が出てきますが、この使い方に妙味を感じました。
小説である以上絵は視覚的に表現できないわけですが、それゆえに自然とどんな絵かを想像します。
そうして「絵的想像」を喚起された状態で読み進めると、今度は登場人物である2人の情景も、より鮮明にビジュアル化されてきました。
プロップ（作中の主要テーマでもありますが）の使い方の旨さ、という点でも一読の価値があるのではないでしょうか？

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（175文字）

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（448文字）