お題に沿って書かれた短編のまとめなのですが、どれも綺麗な百合の花でした。人外のモノが実在する仄暗い世界観や少女たちに降りかかるお辛い運命、あるいはすれ違い──そういった要素は私のような血で血を洗う闘争を好んでいる読者にとっても美しいものです。またこれだけの話数を連日書かれた作者様の筆力と根気にも敬服せざるを得ません。いずれのエピソードも基本的に独立しており、どれから読んでも問題はなく、非常に手に取りやすい作品(群)だと思います。ちょっとダークでファンタジーな百合の畑にも足を踏み入れてみようかな、という方にオススメします。
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