君ユリイカ

君の百合が何たるかと言うものを見せてもらったよ。
こういうものを期待していたんだ。
やれ異世界だの、転生しただの。
同じようなネタを擦り、創造性と言うものを自ら否定している者。
駄作だ。「うるさい！」「芸術だから自由だろ！」ごもっともだ。
つまりだな。
面白かった！
そう！　そうだとも！　これこそが百合だ！

めちゃくちゃ面白いです。
ですが、ほとんどの読者の方は「駄作だ」と仰ると思われます。
その読者の注目度にほぼ相関無く。

（これを読まれる方へ）

Web小説概念とかつまらない物、ぶち壊して読んでください。

あと、セリフの主はコロコロ変わります。ですが、誰なのかの特定できます。
そこに一種の映像流動性の息吹が感じられます。
しかもその中に面白い要素がゾロゾロと出て来ます。言葉遊び、どんでん返し、読者への裏切り、時間軸の往来。

ガールズラブと打ち出してます。
勿論ガールズラブ、然れども近親愛で、守護者的愛です。
読めば分かります。とても心を捻じ曲げる様で、その中から染み出す愛が感じられます…続きを読む

おそらく人称のリアリティを担保するためにあえて不親切に書かれていて、とても難解ではある。

ただ、モチーフ、書き口ともに天才性をひしひしと感じる。第一話の驚きといいメダカのメタファといい、お父さんに対する観念といい、感性が瑞々しくて繊細だ。
同じ作者の別作品も読みたくなる小篇だった。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（299文字）

多くの人が飼ったことのある”あの生き物”が主題になっています。
記憶が鮮明に蘇り、あの独特な匂いまで思い出しました。