シンフォレシア・クライシス　～王女と錬金術師と異邦人の戦い～

　西暦２０２０年。「神は死んだ」と言われたこの世界に———まだ、神は生きていた。

　神の息吹が掛かる島、シンフォレシア。そこで栄えるシンフォレシア王国を統治する者の腕には、絶大な力を行使できる『紋呪』が刻まれている。
　今、後継者に紋呪を継承する刻呪式を目前に控える王国で、ネオス王の娘、ロクサーヌ・シンフォレシアは『神鳥』の気配を感じ取る。神童と呼ばれた錬金術師、フロネー・ダーソスの行方を探りながら、ロクサーヌは争いに巻き込まれていく。

　シンフォレシアの命運を握る闘争に、ロクサーヌ、フロネー、そして一人の異邦人が立ち向かう。