やめてくださいミミックさん

　遠い昔、突如として世界にダンジョンが現れた。
　ダンジョンは魔物を生み出した。宝箱を生み出した。魔石なるものを生み出した。そして次第にダンジョンは人々を苦しめながらも、同時に産業としての立ち位置を築いていった。
　そして今日、ヨコハマのダンジョンで日銭を稼ぐ冒険者の主人公は、魔物としての本能を完全に見失いながら生きているミミックを愛でるという日常を送っていた。
　しかし、ある日、愛でていたミミックが棲み処としている場所へ行くと、主人公は見たこともないほどの美少女と出会う。
　その日から、彼の日常が大きく変わった。


　これはヨコハマで日銭を稼ぐ主人公と、魔物としての方向性を完全に消失した擬人化美少女ミミックとの日常である。