死のその先へ

一言で言うと重厚なファンタジーでした。しかしファンタジーといえどただのファンタジーではない、魔術が存在しながらもそれ以上に人間が交差する人間ドラマでした。
死霊術師というどちらかといえばマイナスなイメージのつきまとうキャラクターに人間味のあるストーリーを与えることでイメージを覆しています。王女も剣や魔法などの力でなく知力を以て戦いにうって出るなど、さながら最前線で戦う将軍のようでした。
騎士も熱い騎士然としたキャラクターでありながら王道とはやや違う描写があり親しみ、というか共感を得る人物でした。
読みやすく、深い物語に夢中になり一気に読むことができました。

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