概要
顔も髪型も服の好みもよく似ていて、見分けがつかないくらいに瓜二つ。だけど、何から何まで一緒というわけじゃない。
ある日妹の菜乃花は姉の牡丹から、同じクラスの一条君に告白されたと告げられる。
突然のカミングアウトに、動揺する菜乃花。一条君というのは、菜乃花が好きな男の子でした。
※この物語はフィクションです。
筆者が双子であることとは、一切何の関係もありません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!『双子であることと筆者が双子であることとは、一切何の関係もありません』
↑これはページを開いてまっ先に飛び込んでくる文字列です。
いや、うん、あの、でも、さ!? あの無月さんが双子物を書くとなったら、やっぱり気になっちゃうのが正直なとこちゃいます!?(すいませんこんな読者でぺこぺこ……)
双子である牡丹と菜乃花。見た目も好みもそっくりな2人でも、『似ている』ことはあっても、それは決して『同じではない』。
ある日、部活を休んだ牡丹が、菜乃花にこうカミングアウトした。
「告白されたのよ」
その相手とは、菜乃花をちゃんと菜乃花として見てくれる、一条君であった。
こんな場面からスタートしていく今回の無月さんプレゼンツ双子学園恋愛物のお話。
このお話が単にそれっぽく書…続きを読む - ★★★ Excellent!!!『同じ』じゃなくて『似てる』だけ。でも本当は好みも痛みもそれぞれ違う
双子の姉妹の、恋のお話です。
他人からは見分けが付かず、「全く同じじゃん」と言われてしまうほどそっくりな二人。
「同じ」じゃなくて、「似てる」だけなのにと、常にモヤモヤしています。
一人の男子をめぐる、二人の心理の描き方が非常に秀逸でした。
彼だけは双子を正確に見分けられる。望ましいことのはずなのに、それが仇となってしまう。
「同じ」に見えると言われるのに、なぜ自分じゃダメなのか。
その矛盾めいた心理が、痛いほど刺さりました。
そっくりでも別の人間です。
双子ならではのお互いへの嫉妬や葛藤、そして信頼。
それらが見事に表現された短編でした。素晴らしかったです! - ★★★ Excellent!!!同じに見えて同じじゃない
双子ってすごく憧れたんですよ。
もうどう頑張ってもなれないやつなんですけどね。
なんかもう、ありとあらゆることが同じ(身長とか体重とか)で、それで顔も瓜二つで、で、片方が怪我をするともう片方も同じところが痛くなるとか、そんな話も聞いたりして。
神秘的というんですかね。そういうのでものすごく憧れてたわけです。
中学と高校の時、同じ学年にも双子の姉妹が二組いてですね、やっぱりそっくりなんですよ。だけど、性格が全然違うんですよ。だからなのか、男子に恋愛的な意味で人気のある方と、友達的な意味で人気のある方って結構はっきりわかれてたりして。同じ顔なのになぁ、なんてその時は思ってたんですけど。
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