↑これはページを開いてまっ先に飛び込んでくる文字列です。
いや、うん、あの、でも、さ!? あの無月さんが双子物を書くとなったら、やっぱり気になっちゃうのが正直なとこちゃいます!?(すいませんこんな読者でぺこぺこ……)
双子である牡丹と菜乃花。見た目も好みもそっくりな2人でも、『似ている』ことはあっても、それは決して『同じではない』。
ある日、部活を休んだ牡丹が、菜乃花にこうカミングアウトした。
「告白されたのよ」
その相手とは、菜乃花をちゃんと菜乃花として見てくれる、一条君であった。
こんな場面からスタートしていく今回の無月さんプレゼンツ双子学園恋愛物のお話。
このお話が単にそれっぽく書かれた物ではなく、言葉のひとつひとつに説得力を強く感じさせられるのは、やっぱり無月さんご自身が双子であるからこそ!
カクヨムユーザーにとっては、もうお馴染みな無月さんご兄弟。そして当然、お兄様ももちろんですが、弟さんも学園恋愛物に定評あり。
今ここに、本当の真なる双子学園恋愛物が舞い降りた。
(お時間ある方は、ぜひ『50の質問に双子で答えてみたら、ほとんどコピペだった』もご覧くださいませ!)
双子の姉妹の、恋のお話です。
他人からは見分けが付かず、「全く同じじゃん」と言われてしまうほどそっくりな二人。
「同じ」じゃなくて、「似てる」だけなのにと、常にモヤモヤしています。
一人の男子をめぐる、二人の心理の描き方が非常に秀逸でした。
彼だけは双子を正確に見分けられる。望ましいことのはずなのに、それが仇となってしまう。
「同じ」に見えると言われるのに、なぜ自分じゃダメなのか。
その矛盾めいた心理が、痛いほど刺さりました。
そっくりでも別の人間です。
双子ならではのお互いへの嫉妬や葛藤、そして信頼。
それらが見事に表現された短編でした。素晴らしかったです!
双子ってすごく憧れたんですよ。
もうどう頑張ってもなれないやつなんですけどね。
なんかもう、ありとあらゆることが同じ(身長とか体重とか)で、それで顔も瓜二つで、で、片方が怪我をするともう片方も同じところが痛くなるとか、そんな話も聞いたりして。
神秘的というんですかね。そういうのでものすごく憧れてたわけです。
中学と高校の時、同じ学年にも双子の姉妹が二組いてですね、やっぱりそっくりなんですよ。だけど、性格が全然違うんですよ。だからなのか、男子に恋愛的な意味で人気のある方と、友達的な意味で人気のある方って結構はっきりわかれてたりして。同じ顔なのになぁ、なんてその時は思ってたんですけど。
どんなに似てる部分があっても、違う人間なんだよな、って改めて思いましたね。
そんでこれを書いているのがまさに双子さん!
もちろん内容はノンフィクションではないようですが、双子にしかわからない悩みとか、もうそんなのガチの人にしか書けねぇやつ!
甘酸っぱくて切ないけど、最後はじんわりするお話です。ぜひ!