概要
智昭じゃ私を、月に連れて行くことはできないよ。
※自主企画「筆致は物語を超えるか」【初夏色ブルーノート】参加作品です。
就職活動中に降りた駅にあった喫茶店。
そこは高校時代に付き合っていた智昭が、行きたがっていた店だった。
喫茶店で耳にした『Fly Me To The Moon』を聴いた瞬間、私は智昭に言い放った自分の言葉を思い出す。
就職活動中に降りた駅にあった喫茶店。
そこは高校時代に付き合っていた智昭が、行きたがっていた店だった。
喫茶店で耳にした『Fly Me To The Moon』を聴いた瞬間、私は智昭に言い放った自分の言葉を思い出す。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!コーヒーとジャズを介した追憶――音楽バカで真面目な彼との青春。
高校の芸術鑑賞会をきっかけにして、主人公の明子と音楽バカな智昭はよく話すようになります。そして次第に二人は――
読みながら何度か、ああ青春だなと感じました。爽やかなだけでない苦さも含んだ青春ですが、それがとても良いです。
作品のキャッチコピーにある「月に連れて行くことはできない」はジャズの『Fly Me To The Moon』に関係しています。
なぜ彼女はそう思ったのか、そして現在の彼女がそのことをどのように思っているのか、ぜひ読んでいただきたいと思います。
作内での喫茶店や音楽の描写と、主人公の心理描写が、バランスよく書かれていて、個人的には文字数よりも短く感じる読みやすい作品でした…続きを読む