概要
この人は親でもなく、師匠でもなく
小学生の纐纈(はなぶさ)太陽は、再婚した母親と義理の父の家から逃げてきて、社員寮に住む父親の元で暮らしていた。遊び歩いてなかなか家に帰ってこない父親の代わりに、彼に将棋を教えていたのは同居人の金本貴浩、自称アマ六段。史上初の女性プロ棋士である金本月子の父親である。かつて借金苦から家も家族も全てを投げだした貴浩は、将来有望な太陽を指導することを、贖罪のように感じていた。太陽の初めての全国大会では、貴浩を親代わりとして太陽を引率する。
めきめき力を付けて、プロを意識するようになった太陽。そんな中、貴浩は借金返済と共に社員寮を出ることになった。唯一信頼する人が去っていくことに耐えられない太陽は、「恨む力」で将棋に力を注ぐようになる。推薦で中学に入り、太陽は次第に才能を発揮。高校生になり、つい
めきめき力を付けて、プロを意識するようになった太陽。そんな中、貴浩は借金返済と共に社員寮を出ることになった。唯一信頼する人が去っていくことに耐えられない太陽は、「恨む力」で将棋に力を注ぐようになる。推薦で中学に入り、太陽は次第に才能を発揮。高校生になり、つい